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くえんさんだいいちてつえぬえー

クエン酸第一鉄Na

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

ビタミン剤と栄養補給・貧血・止血の薬/貧血の薬

解説タイトル

鉄補給剤

一般名 解説

クエン酸第一鉄ナトリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 鉄50mg 1錠 5.70円

製薬会社 解説

沢井

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

鉄欠乏性貧血治療薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日100~200mg(顆粒剤は1.2~2.4g)を1~2回に分けて服用。

識別コード 解説

50mg 包装コード:SW-344 本体コード:SW 344

その他 解説

保険収載年:1986/11

クエン酸第一鉄Na錠50mg(サワイ)

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

鉄欠乏性貧血

解説 解説

貧血とは,血液中の赤血球と血色素(ヘモグロビン)の量が減少した状態をいいます。赤血球数(RBC)は,血液1μL当たり男子で400万~550万,女子では350万~500万が基準値とされます。ヘモグロビン(Hb)は,男子では14~18g/dL,女子では12~16g/dLが基準値とされます。ヘマトクリット値(Ht)の基準値は,男子で36~50%,女子で34~46%と考えればよいでしょう。
鉄欠乏性貧血は多いのですが,ビタミンB6,B12,葉酸の不足による貧血もあるので,いたずらに鉄剤のみに頼らないことが大切です。また赤血球は鉄とグロブリンでできているので,鉄剤を服用するときは良質のアミノ酸を十分にとることが必要です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*フェロ・グラデュメット,フェロミアの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……鉄の欠乏状態にない人
(2)慎重に服用すべき場合……胃腸疾患(消化性潰瘍,慢性潰瘍性大腸炎,限局性腸炎など)/発作性夜間血色素尿症/[乾燥硫酸鉄のみ]腸管に憩室または強度の狭窄のある人,腸管の運動機能が低下している人/嚥下(えんげ)障害のある人/高齢者/[クエン酸第一鉄ナトリウムのみ]鉄含有製剤(鉄剤,MRI用肝臓造影剤など)の服用中
(3)服用法……[乾燥硫酸鉄]本剤は徐放錠なので,水とともに噛み砕かずに服用してください。また,本剤が口腔内や食道に停留し,潰瘍を形成することがあるので,たくさんの水とともに服用し,直ちに飲み下してください。
(4)検査……[クエン酸第一鉄ナトリウム]過量服用にならないよう,適宜,血液検査を受ける必要があります。過量服用による主な症状は,胃粘膜刺激による悪心,嘔吐,腹痛,血性下痢,吐血などの消化器症状です。また,頻脈,血圧低下,チアノーゼなどがみられます。
(5)飲食物……タンニン酸を含む食品は,本剤の吸収を阻害することがあるので,服用の前後各2時間は摂取しないでください。お茶については無関係であるという説もありますが,鉄剤を服用する1時間前あるいは服用後2時間は避けたほうがいいでしょう。米国薬局方協会発行の情報集(USP-DI)では,その他にもチーズ,ヨーグルト,卵,ミルク,ほうれんそう,全がゆなども同様にしたほうがよいとしています。
(6)排便など……(1)服用によって便が黒くなることがあります。胃腸管からの出血などと間違えないために,黒色便が出たら処方医へ連絡してください。(2)[クエン酸第一鉄ナトリウム]服用によって歯または舌が一時的に着色(茶褐色)することがあります。重曹などで除去します。
(7)保存法……[クエン酸第一鉄ナトリウム]本剤の開封後は,湿気を避けて保存してください。
(8)その他……
・小児での安全性:[クエン酸第一鉄ナトリウム]未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

重大な副作用はありませんが,そのほかの副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,光線過敏症)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……悪心・嘔吐,食欲不振,胃・腹痛,上腹部(胃部)不快感,便秘,下痢
[クエン酸第一鉄ナトリウムのみ]胸やけ,腹部膨満感/頭痛,めまい/倦怠感,むくみ
(3)検査などでわかる副作用……肝機能異常,AST・ALT・AL-P上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で吸収が阻害され,作用が弱まることがある薬剤……セフジニル(セフェム系抗生物質),ニューキノロン系抗菌薬(ニューキノロン剤)(塩酸シプロフロキサシン,ノルフロキサシン,トスフロキサシントシル酸塩水和物など),甲状腺ホルモン製剤(レボチロキシンナトリウム水和物,リオチロニンナトリウム(甲状腺製剤))
(2)併用すると相互に吸収が阻害され,作用が弱まることがある薬剤……テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン系抗生物質
(3)併用すると本剤の吸収を阻害することがある薬剤……制酸剤(制酸剤

海外評価 解説

  • 1点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27