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ぞにさみど

ゾニサミド

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/けいれん・てんかんの薬

解説タイトル

ゾニサミド

一般名 解説

ゾニサミド
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

散剤 / 20% 1g 27.80円
錠剤 / 100mg 1錠 12.40円

製薬会社 解説

共和

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

抗けいれん・てんかん薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日100~400mgを1~3回に分けて服用。1日最大600mg。小児は処方医の指示通りに。

識別コード 解説

100mg 包装コード:KW 095 100mg 本体コード:KW 095

その他 解説

保険収載年:1989/5

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

〈部分発作〉単純部分発作:焦点発作(ジャクソン型を含む),自律神経発作,精神運動発作/複雑部分発作:精神運動発作,焦点発作/二次性全般化強直間代けいれん:強直間代発作(大発作)
〈全般発作〉強直間代発作:強直間代発作(全般けいれん発作,大発作)/強直発作:全般けいれん発作/非定型欠伸発作:異型小発作
〈混合発作〉混合発作

解説 解説

ベンズイソキサゾール系の比較的新しい抗けいれん薬です。作用の仕組みについては解明されていません。発作が伝わるのを防ぎ,てんかん原性焦点を抑制することなどが示唆されています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ゾニサミド(エクセグラン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……重い肝機能障害またはその前歴/虚弱者
(3)急な減量・中止……てんかんの人が本剤を連用中に服用量を急激に減らしたり中止したりすると,てんかん発作の重積状態が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないようにしてください。
(4)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。
・1歳未満の乳児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),剥脱(はくだつ)性皮膚炎(紅皮症)。(2)過敏症症候群(発疹,発熱,リンパ節腫脹,肝機能障害,白血球増加,好酸球増多,異形リンパ球出現など)。(3)再生不良性貧血,無顆粒球症,血小板減少,赤芽球癆(ろう)。(4)急性腎障害。(5)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(6)肝機能障害,黄疸。(7)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中・尿中ミオグロビンの上昇)。(8)腎・尿路結石(腎疝痛,排尿痛,血尿,結晶尿,頻尿,残尿感,乏尿など)。(9)発汗減少に伴う熱中症。(10)本剤服用中または服薬中止による悪性症候群(発熱,意識障害,無動無言,高度の筋硬直,不随意運動,嚥下困難,頻脈,発汗など)。(11)精神症状(幻覚,妄想,錯乱,せん妄など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……発汗減少(特に夏季は熱中症のおそれ)
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……多形紅斑,脱毛/眠け,運動失調,無気力・自発性低下,精神活動緩慢化,記銘・判断力低下,易刺激性・焦燥,抑うつ・不安・心気,頭痛・頭重,不随意運動・振戦,感覚異常,眩暈(めまい),構音障害,精神病様症状,幻覚・妄想状態,幻視・幻聴,被害念慮,離人症,意識障害,平衡障害,行動異常,不機嫌,睡眠障害,しびれ感/複視・視覚異常,眼振,眼痛/食欲不振,悪心・嘔吐,胃痛・腹痛,流涎,下痢,口渇,便秘,口内炎,しゃっくり/排尿障害・失禁,頻尿,血尿/倦怠・脱力感,体重減少,発熱,発汗減少,胸部圧迫感,浮腫,動悸,味覚異常,喘鳴(ぜんめい),乳腺腫脹
(4)検査などでわかる副作用……白血球減少,貧血,血小板減少,好酸球増多,顆粒球減少/タンパク尿,BUN上昇,結晶尿,クレアチニン上昇/ALT・AST・γ-GTP上昇,代謝性アシドーシス・尿細管性アシドーシス,高アンモニア血症,CK上昇,免疫グロブリン低下(IgA,IgGなど),抗核抗体の陽性例,血清カルシウム低下

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が弱まる薬剤……フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),バルプロ酸ナトリウム(バルプロ酸ナトリウム)などの抗てんかん薬
(2)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……フェニトイン(血中濃度が上昇し,眼振,構音障害,運動失調などフェニトイン中毒症状がおこることがある)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27