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びんだける

ビンダケル

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の薬/その他の薬

解説タイトル

タファミジス

一般名 解説

タファミジスメグルミン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 20mg 1カプセル 9,716.50円

製薬会社 解説

ファイザー

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

TTR型アミロイドーシス治療薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

家族性アミロイドポリニューロパチーの場合は1日1回20mg。心アミロイドーシスの場合は1日1回80mg,忍容性がない場合は減量できる。

識別コード 解説

20mg 包装コード:VYN 20 本体コード:VYN 20

その他 解説

保険収載年:2013/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

トランスサイレチン型心アミロイドーシス(野生型および変異型)/[タファミジスメグルミンのみの適応症]トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの末梢神経障害の進行抑制

解説 解説

アミロイドーシスとは,アミロイドと呼ばれる異常なタンパク質がさまざまな臓器や神経などに沈着しておこる病気のことです。アミロイドには数多くの種類がありますが,本剤は,そのうちのトランスサイレチン(TTR)からつくられるアミロイドの沈着を抑制する新規作用機序の薬剤です。通常,4つ1組(4量体)で血液中に存在しているトランスサイレチンを安定化させ,単量体への解離を阻害することで効果を示します。ビンダケルには一つ難点があります。トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)に用いるとき,服用量は1日1回80mgなので1回に4カプセル必要です。しかし長径約21mm,短径約8mmという大きなカプセルであり,これを4つ服用するのはかなりの負担です。そこで登場したのがビンマックで,大きさは同じですが1カプセル(61mg)でビンダケル4カプセル(80mg)と同等の効果を示すようにつくられています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*両剤の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)両剤の服用法……「解説」でも述べたように,ビンダケル4カプセル(80mg)とビンマック1カプセル(61mg)は同等の効果を示します。ビンダケルからビンマックに切り替える場合,ビンダケル80mgを服用している人または服用が必要な人にかぎり,ビンマック1カプセルに切り替えることができます。ただし,ビンマックに忍容性が認められず減量が必要な場合には,ビンダケルの20mg製剤を用いることとされています。
(3)避妊……本剤の服用によって胎児の生存率減少などが報告されているので,服用期間中および最終服用後1カ月間は,妊娠する可能性のある人は適切な方法で避妊してください。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

重大な副作用はありませんが,そのほかの副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[タファミジスメグルミン]
(1)すぐに処方医に連絡する副作用……回転性めまい,眼痛,高眼圧症,上強膜炎,聴力低下,網脈絡膜症,眼乾燥,鼓膜障害,耳そう痒症,耳痛,耳不快感,眼出血,視力障害,難聴,白内障,霧視/肝腫大,肝臓うっ血,胆汁うっ滞,胆汁うっ滞性黄疸,門脈血栓症/背部痛,四肢痛,筋れん縮,筋けい縮,頸部痛,腱痛,関節炎,関節痛,筋肉痛,筋肉疲労,筋力低下,骨折,足底筋膜炎/リンパ節症/上咽頭炎,せき,しゃっくり,咽頭炎,気管支炎,鼻炎,副鼻腔炎,扁桃炎,口腔咽頭痛,睡眠時無呼吸症候群,呼吸困難,慢性気管支炎,チェーン・ストークス呼吸,胸水,上気道感染,慢性閉塞性肺疾患,喀血,ぜんそく/房室ブロック,上室性期外収縮,心室性頻脈,頻脈,不整脈,左脚ブロック,心不全,僧帽弁閉鎖不全症,心停止,洞結節機能不全,狭心症,三尖弁閉鎖不全症,徐脈,大動脈弁閉鎖不全症,動悸/下痢,悪心,消化不良,上腹部痛,腹痛,便秘,嘔吐,鼓腸,食欲減退,腹部膨満,腹部不快感,胃炎,胃食道逆流性疾患,胃腸炎,歯感染,歯肉腫脹,消化管運動障害,食道炎,肛門出血,早期満腹,口内乾燥,排便回数増加,痔核,軟便,胃腸障害,便習慣変化,おくび,レッチング(空嘔吐),感染性腸炎,憩室,口腔障害,十二指腸潰瘍,心窩部不快感,直腸ポリープ,裂孔ヘルニア,嚥下障害,膵炎,膵腫瘤/頭痛,失神,不眠症,浮動性めまい,神経痛,異常感覚,一過性脳虚血発作,下肢静止不能症候群,感覚消失,気分変化,傾眠,平衡障害,味覚消失,うつ病,感覚鈍麻,緊張性頭痛,錯感覚,味覚異常,記憶障害,錯乱状態,失語症,筋緊張低下,健忘,灼熱感,精神的機能障害,末梢性ニューロパチー/尿路感染,血尿,勃起不全,外陰部腟カンジダ症,尿閉,腟感染,膀胱炎,尿路痛/発疹(湿疹,皮疹,斑状丘疹状皮疹),かゆみ,感染性皮膚潰瘍,四肢膿瘍,色素沈着障害,じん麻疹,脱毛症,皮膚病変,多汗症,光線角化症,斑状出血,皮膚乾燥/腎機能障害,急性腎障害,腎感染,腎腫瘤/末梢性浮腫,甲状腺機能低下症,インフルエンザ様疾患,リンパ腫,倦怠感,髄膜炎,体重減少,インフルエンザ,発熱,無力症,疲労,体液貯留,基底細胞がん,女性化乳房,蜂巣炎,異常感,水分過負荷,アミロイドーシス,真菌感染,肺炎,悪寒,過敏症,胸部不快感,甲状腺機能亢進症,蒼白,痛風,転倒,乳房腫脹,乳房腫瘤,末梢腫脹,扁平上皮がん
(2)検査などでわかる副作用……γ-GTP増加,肝機能検査値上昇,肝酵素上昇,血中ビリルビン増加,肝機能異常,AST増加,尿中ウロビリノーゲン増加/貧血,赤血球増加症,国際標準比(INR)増加,血小板減少症,プロトロンビン時間延長,大赤血球症,白血球減少/起立性低血圧,低血圧,高血圧,心電図異常,心拍数減少/血中クレアチニン増加,血中尿素増加,血中クレアチン増加,糸球体濾過率減少,尿中タンパク陽性/血中コレステロール増加,血中テストステロン減少,血中尿酸増加,高尿酸血症,低カリウム血症,低ナトリウム血症,鉄欠乏

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で副作用が強まるおそれがある薬剤……BCRP(乳がん耐性タンパク)の基質となる薬剤(メトトレキサート(メトトレキサート)(メトトレキサート),ロスバスタチンカルシウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬),イマチニブメシル酸塩(イマチニブメシル酸塩)など)

海外評価 解説

  • 4点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27