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じくろふぇなくえぬえーじょほうかぷせる

ジクロフェナクNa徐放カプセル

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

痛み・炎症・熱の薬/解熱鎮痛薬

解説タイトル

ジクロフェナクナトリウム

一般名 解説

ジクロフェナクナトリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 37.5mg 1カプセル 5.90円

製薬会社 解説

東和

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

解熱鎮痛薬(アントラニル酸系)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

[錠剤]1日75~100mgを原則3回に分けて服用,頓用の場合は1回25~50mg。急性上気道炎の場合は1回25~50mgを頓用,ただし原則1日2回まで,1日最大100mg。[徐放性製剤(SR)]1回37.5mgを1日2回。

識別コード 解説

37.5mg 包装コード:37.5mg 耳:Tw 404 本体コード:Tw 404

その他 解説

保険収載年:1974/2

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[ボルタレンの適応症]以下の疾患・症状の鎮痛・消炎→関節リウマチ,変形性関節症,変形性脊椎症,腰痛症,腱鞘(けんしょう)炎,頸肩腕症候群,神経痛,後陣痛,骨盤内炎症,月経困難症,膀胱炎,前眼部炎症,歯痛/手術・抜歯後の鎮痛・消炎/急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛
[ナボールSR,ボルタレンSRの適応症]関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・肩関節周囲炎・頸肩腕症候群の消炎・鎮痛

解説 解説

本剤は,アニリン系(アセトアミノフェン)と同様,体温中枢に働いて皮膚血管を拡張し,発汗して解熱します。
解熱鎮痛薬による治療は,原因を取り除くのではなく,痛みや熱を一時的に抑える対症療法です。長期間服用するときには,処方医の指示する尿検査,血液検査,肝機能検査などを定期的に受けることが大切です。小児の場合,水痘(水ぼうそう),インフルエンザなどのウイルス性疾患の患者には投与しないことを原則としています。

使用上の注意

警告 解説

 この製剤の坐薬(ボルタレンサポ(鎮痛・解熱坐薬)など)も発売されており,特に幼小児,高齢者,消耗性疾患の人が坐薬を使用すると,血圧や体温が過度に低下してショック症状がおこりやすいので,十分注意してください。

基本的注意 解説

*ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・高血圧症・心機能不全/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく(非ステロイド性解熱鎮痛薬などによるぜんそく発作の誘発)またはその前歴/インフルエンザによる脳炎・脳症/トリアムテレン(トリアムテレン)の服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……消耗性疾患/消化性潰瘍の前歴/血液異常またはその前歴(重い血液異常を除く)/出血傾向/高血圧症(重い高血圧症を除く)/心機能障害(重い心機能不全を除く)/SLE(全身性エリテマトーデス)/気管支ぜんそく(アスピリンぜんそくまたはその前歴のある人を除く)/潰瘍性大腸炎/クローン病/消化管手術後/食道通過障害/非ステロイド性解熱鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期服用が必要であり,かつミソプロストール(プロスタグランジン製剤)による治療が行われている人/感染症の合併/腎臓の血流量が低下しやすい人(心機能障害,利尿薬や腎機能に著しい影響を与える薬剤の服用中,腹水を伴う肝硬変,大手術後,高齢者)/腎機能障害またはその前歴(重い腎機能障害を除く)/肝機能障害またはその前歴(重い肝機能障害を除く)/小児,高齢者
(3)服用法……本剤が食道にとどこおると食道潰瘍がおこることがあるので,多めの水(150mL以上)で服用してください。特に就寝前は,のんですぐに横にならないようにしてください。
(4)脳炎・脳症……インフルエンザの経過中に脳炎・脳症を発症した人(おもに小児)のうち,本剤の服用者に予後不良例が多いとの報告があります。
(5)ライ症候群……本剤を解熱目的で服用した後にライ症候群を発症したとの報告があり,また同効類薬(サリチル酸系医薬品)とライ症候群との関連性を示す海外の報告があります。
(6)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(7)過度の体温低下など……過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。
(8)小児……原則として,水痘やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている15歳未満の小児は服用しないでください。治療上やむを得ず服用する場合は,状態に注意してください。
(9)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(10)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック(胸内苦悶,冷汗,呼吸困難,四肢冷却,意識障害など),アナフィラキシー(じん麻疹,血管浮腫,呼吸困難など)。(2)出血性ショックまたは穿孔(せんこう)を伴う消化管潰瘍。(3)消化管の狭窄・閉塞。(4)再生不良性貧血,溶血性貧血,無顆粒球症,血小板減少。(5)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),紅皮症(剥脱(はくだつ)性皮膚炎)。(6)急性腎障害(間質性腎炎,腎乳頭壊死など),ネフローゼ症候群。(7)重症ぜんそく発作(アスピリンぜんそく)。(8)間質性肺炎。(9)うっ血性心不全,心筋梗塞。(10)無菌性髄膜炎(発熱,頭痛,悪心・嘔吐,意識混濁など)。(11)重い肝機能障害(劇症肝炎,広範な肝壊死など)。(12)急性脳症(特に,かぜ様症状に引き続き激しい嘔吐やけいれん,意識障害などが現れたら,ライ症候群の可能性があります)。(13)横紋筋融解症(筋肉痛,脱力感,手足に力が入らない,尿が赤褐色など)。(14)脳血管障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(ぜんそく発作,アレルギー性紫斑,血管浮腫,発疹,じん麻疹,顔面浮腫)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……小腸・大腸の潰瘍,出血性大腸炎,クローン病・潰瘍性大腸炎の悪化,膵炎,食道障害,胃炎,食欲不振,悪心・嘔吐,胃痛,腹痛,下痢,口内炎,消化性潰瘍,胃腸出血,口渇,便秘,吐血,下血/出血傾向/黄疸/光線過敏症,多形紅斑,紫斑,かゆみ/神経過敏,ふるえ,錯乱,幻覚,けいれん,抑うつ,不安,記憶障害,頭痛,眠け,めまい,不眠,しびれ/聴覚障害,視覚異常(霧視など),耳鳴り,味覚障害/頻脈,動悸/脱毛,発熱,胸痛,血管炎,むくみ,全身倦怠感,発汗
(3)検査などでわかる副作用……血小板機能低下(出血時間の延長),貧血,肝機能障害,AST・ALT上昇/血圧上昇・低下

併用してはいけない薬 解説

トリアムテレン(トリアムテレン)→併用すると急性腎障害をおこすことがあります。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……炭酸リチウム製剤(躁病に用いる薬),ジゴキシン(ジギタリス製剤),メトトレキサート(メトトレキサート)(メトトレキサート
(2)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が高血圧症のみのもの)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)),利尿薬(ヒドロクロロチアジド(チアジド系薬剤),フロセミド(ループ利尿薬)など),カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン(スピロノラクトン)など),エプレレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬
(3)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……CYP2C9を阻害する薬剤(ボリコナゾール(深在性真菌治療薬)など)
(4)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……コレスチラミン(コレスチラミン
(5)併用すると相互に作用が弱まることがある薬剤……アスピリン(アスピリン)(小用量アスピリン(血栓防止用)
(6)併用するとけいれんをおこすおそれがある薬剤……ニューキノロン系抗菌薬(ニューキノロン剤
(7)併用すると相互に消化器系の副作用(胃腸障害など)を強めるおそれがある薬剤……アスピリン(アスピリン)(小用量アスピリン(血栓防止用)),非ステロイド系解熱鎮痛薬,副腎皮質ステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬
(8)併用すると腎機能を悪化させるおそれがある薬剤……ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が高血圧症のみのもの)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
(9)併用すると出血の危険性が増大する薬剤……抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),エノキサパリンナトリウムなど),抗血小板薬(クロピドグレル(クロピドグレル)など)
(10)併用すると腎機能障害が強まる薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン
(11)併用すると高カリウム血症が現れるおそれがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン),ドロスピレノン・エチニルエストラジオール(卵胞・黄体ホルモン配合剤
(12)併用すると消化管出血が現れることがある薬剤……選択的セロトニン再取り込み阻害薬(フルボキサミンマレイン酸塩(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),パロキセチン塩酸塩水和物(選択的セロトニン再取り込み阻害薬))

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27