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ふぃるぐらすちむびーえすちゅうしりんじ

フィルグラスチムBS注シリンジ

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/がんに使われるその他の薬剤

解説タイトル

フィルグラスチム(遺伝子組み換え)

一般名 解説

フィルグラスチム(遺伝子組み換え)
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 75μg0.3mL 1筒 2,237.00円
注射用剤 / 150μg0.6mL 1筒 3,635.00円
注射用剤 / 300μg0.7mL 1筒 5,812.00円

製薬会社 解説

富士製薬

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

顆粒球コロニー形成刺激因子製剤(G-CSF製剤)

規制 解説

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[フィルグラスチムの適応症](1)造血幹細胞の末梢血中への動員/(2)造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進/(3)がん化学療法による好中球減少症/(4)ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症/(5)骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症/(6)再生不良性貧血に伴う好中球減少症/(7)先天性・特発性好中球減少症/(8)神経芽腫に対するジヌツキシマブ(遺伝子組み換え)(ジヌツキシマブ(遺伝子組み換え))の抗腫瘍効果の増強/(9)再発または難治性の急性骨髄性白血病に対する抗悪性腫瘍薬との併用療法
[ペグフィルグラスチムの適応症]がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制/同種末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員(ジーラスタ皮下注のボディーポッドを除く)

解説 解説

白血球を増やす薬です。がん治療では,その副作用で白血球が減少する場合が往々にしてあります。すると免疫力が落ち,感染症にかかる危険性が増します。このような場合に用いられ,白血球を増やすことでがん治療を支えます(支持療法薬)。ジーラスタ皮下注のボディーポッドとは,タイマーを備えた体表貼付型の医薬品投与デバイスのことです。
なお,フィルグラスチムは再発または難治性の急性骨髄性白血病の治療にも有効で,その場合はフルダラビンリン酸エステル(フルダラビンリン酸エステル),シタラビン(シタラビン)などの抗悪性腫瘍薬と併用します。

使用上の注意

警告 解説

[ペグフィルグラスチム]〈同種末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員の場合〉本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療および造血幹細胞移植に対して十分な知識・経験をもつ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される末梢血幹細胞提供ドナー(ドナー)についてのみ投与すること。また,本剤の投与に先立ち,ドナーおよびその家族は本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

基本的注意 解説

*フィルグラスチム(グラン注射液,M),ペグフィルグラスチム(ジーラスタ皮下注)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分または他の顆粒球コロニー形成刺激因子製剤に対するアレルギー/骨髄中の芽球が十分減少していない骨髄性白血病,および末梢血液中に骨髄芽球が認められる骨髄性白血病(再発または難治性の急性骨髄性白血病に対する抗悪性腫瘍薬との併用療法として投与する場合を除く)
(2)慎重に使用すべき場合……薬物過敏症の前歴/アレルギー素因のある人/高齢者
(3)定期検査……使用中は定期的に血液検査を受ける必要があります。
(4)その他……
・妊婦での安全性:使用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー。(2)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(3)急性呼吸窮迫症候群(急速に進行する呼吸困難,低酸素血症など)。(4)毛細血管漏出症候群(低血圧,低アルブミン血症,浮腫,肺水腫,胸水,腹水,血液濃縮など)。(5)(急性骨髄性白血病・骨髄異形成症候群の人で)芽球の増加促進。(6)脾腫・脾破裂。(7)大型血管炎(大動脈,総頸動脈,鎖骨下動脈などの炎症)。
[ペグフィルグラスチムのみ](8)Sweet症候群。(9)皮膚血管炎
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[ペグフィルグラスチム(がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制の場合)]
(1)おこることがある副作用……発疹,じん麻疹,紅斑,かゆみ,多形紅斑,皮膚剥脱(はくだつ)/背部痛,関節痛,筋肉痛,骨痛,四肢痛,筋骨格痛/下痢,便秘,腹痛,腹部不快感,悪心,嘔吐,口内炎/食欲減退/頭痛,味覚異常,めまい,異常感覚,感覚鈍麻,不眠症/口腔咽頭痛,せき,呼吸困難/糸球体腎炎/発熱,倦怠感,潮紅,浮腫,疼痛,胸痛,注射部位反応(注射部位疼痛を含む)
(2)検査などでわかる副作用……ALT・AST上昇,肝機能異常,血中ビリルビン増加,γ-GTP増加/白血球増加,好中球増加,リンパ球減少,貧血,血小板減少,白血球減少,単球増加/電解質(カリウム,カルシウム,リン,クロール,ナトリウム)異常,高血糖/LDH上昇,AL-P上昇,CRP上昇,血中アルブミン減少,尿酸増加

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説

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  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27