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べらぷろすとえぬえー

ベラプロストNa

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/血液凝固を防ぐ薬

解説タイトル

ベラプロストナトリウム

一般名 解説

ベラプロストナトリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 20μg 1錠 14.10円

製薬会社 解説

沢井

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

血行障害改善薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

慢性動脈閉塞症の場合は,1日120μgを3回に分けて服用。原発性肺高血圧症の場合は,1日60μgで開始(3回に分けて服用)して,徐々に増量する(3~4回に分けて服用)。1日最大180μg。

識別コード 解説

20μg 包装コード:SW-715 20μg 本体コード:SW 715

その他 解説

保険収載年:1992/4

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍・疼痛・冷感の改善/原発性肺高血圧症

解説 解説

プロスタグランジン(PGI2)の誘導体で,抗血小板作用・血管拡張作用・血管内皮細胞保護作用などがあります。
慢性動脈硬化症にはいくつかの種類がありますが,近年増加しているのが閉塞性動脈硬化症で,主として下肢の血管の閉塞により血流が低下して発症します。軽症の場合は手足の指の冷感,しびれ感のみですが,重症になるに従って間欠性跛行(はこう),疼痛や潰瘍などが現れてきます。間欠性跛行とは,歩いていると痛みやしびれで歩けなくなり,しばらく休むとまた歩けるようになることを繰り返す症状です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ベラプロストナトリウム(ドルナー)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……出血している人(血友病,毛細血管脆弱(ぜいじゃく)症,上部消化管出血,尿路出血,喀血,眼底出血など)/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……月経期間中/出血傾向ならびにその素因がある人/高度の腎機能障害(血清クレアチニン2.5mg/dL以上)
(3)服用量……慢性動脈閉塞症の人が,本剤を1日に180μg服用したとき,副作用の発現頻度が高くなるとの報告があります。肺高血圧症の場合の1日服用量は最大180μgですが,慢性動脈閉塞症は120μgですので,過量に服用しないでください。
(4)危険作業に注意……本剤を服用すると意識障害などが現れることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)出血傾向(脳出血,消化管出血,肺出血,眼底出血)。(2)ショック(血圧低下,頻脈,顔面蒼白,吐きけなど),失神,意識消失。(3)黄疸,肝機能障害。(4)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(5)狭心症,心筋梗塞。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,湿疹,かゆみ,じん麻疹,紅斑)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……出血傾向,皮下出血,鼻出血
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……頭痛,めまい,ふらつき,立ちくらみ,眠け,もうろう状態,しびれ感,ふるえ,不眠,浮遊感/胃潰瘍,吐きけ,嘔吐,下痢,胃不快感,上腹部痛,腹痛,食欲不振,胃障害,口渇,胸やけ/黄疸/血尿,頻尿/顔面潮紅,ほてり,のぼせ,動悸,潮紅,頻脈/むくみ,疼痛,胸部不快感,胸痛,関節痛,息苦しさ,耳鳴り,倦怠感,発熱,熱感,発汗,冷汗,背部痛,頸部痛,脱毛,せき,筋痛,脱力感,顎痛,気分不良
(4)検査などでわかる副作用……好酸球増多,血小板減少,白血球増多・減少,貧血/AST・ALT・γ-GTP・LDH・AL-P・ビリルビン上昇/BUN上昇/血圧低下/トリグリセリド上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると相互に出血傾向を助長することがある薬剤……ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),アスピリン(小用量アスピリン(血栓防止用)),チクロピジン塩酸塩(チクロピジン塩酸塩),ウロキナーゼ(注射薬)
(2)併用すると相互に血圧低下を助長するおそれがある薬剤……ボセンタン水和物(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)),ベラプロストナトリウム(ケアロードLA・ベラサスLA(肺動脈性肺高血圧症治療薬(2))),エポプロステノール(注射薬)

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27