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とれみふぇん

トレミフェン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/ホルモン剤・抗ホルモン剤

解説タイトル

タモキシフェンクエン酸塩ほか

一般名 解説

トレミフェンクエン酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 60mg 1錠 141.20円

製薬会社 解説

メディサ=沢井

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

抗エストロゲン剤

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

60mg 包装コード:SW-TM 60:60mg 本体コード:SW TM 60

その他 解説

保険収載年:1995/5

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[タモキシフェンクエン酸塩の適応症]乳がん/[トレミフェンクエン酸塩の適応症]閉経後乳がん

解説 解説

卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用を妨害することで,エストロゲン受容体がある乳がんの増殖を抑えます。抗がん薬としては副作用が少なく,長期服用による予防効果も認められています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ノルバデックス,フェアストンの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……妊婦または妊娠している可能性のある人/[タモキシフェンクエン酸塩]本剤の成分に対するアレルギーの前歴/[トレミフェンクエン酸塩]QT延長またはその前歴/低カリウム血症/クラスIa(キニジン塩酸塩(キニジン硫酸塩水和物),プロカインアミド塩酸塩(プロカインアミド塩酸塩)など)またはクラスⅢ(アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),ソタロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など)の抗不整脈薬の服用中/授乳婦
(2)慎重に服用すべき場合……[タモキシフェンクエン酸塩]白血球減少・血小板減少のある人/[トレミフェンクエン酸塩]骨髄機能抑制/重度の徐脈などの不整脈,心筋虚血などの不整脈をおこしやすい心疾患/高齢者
(3)妊娠・避妊……(1)本剤は,妊娠していないことを確認して処方されます(トレミフェンクエン酸塩は,閉経初期の人に処方されることがあります)。(2)服用中は,ホルモン剤以外の方法で避妊してください。(3)服用中に妊娠が確認された場合・疑われた場合は,ただちに服用を中止します。
(4)定期検査……服用により,子宮体がん,子宮内膜ポリープ,子宮内膜増殖症などがおこることがあります。服用中は定期的に検査を受け,不正出血などの婦人科症状がみられたら,ただちに処方医に連絡してください。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:[タモキシフェンクエン酸塩]原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:[タモキシフェンクエン酸塩]未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

[タモキシフェンクエン酸塩](1)無顆粒球症,白血球減少,好中球減少,貧血,血小板減少。(2)視力異常,視覚障害(白内障,網膜症,網膜萎縮,視神経症,視神経炎,視神経萎縮など)。(3)血栓塞栓症・静脈炎(肺塞栓症,下肢静脈血栓症,脳血栓症,下肢血栓性静脈炎など)。(4)重篤な肝機能障害(劇症肝炎,肝炎,胆汁うっ滞,肝不全など)。(5)(骨転移のある人で服用開始初期に)高カルシウム血症。(6)子宮筋腫,子宮内膜ポリープ,子宮内膜増殖症,子宮内膜症。(7)間質性肺炎。(8)アナフィラキシー(冷感,呼吸困難,血圧低下など),血管浮腫。(9)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。(10)水疱性類天疱瘡(るいてんぽうそう)。(11)膵炎。
[トレミフェンクエン酸塩](1)血栓塞栓症・静脈炎(脳梗塞,肺塞栓,血栓塞栓症,静脈炎,血栓性静脈炎)。(2)肝機能障害,黄疸。(3)子宮筋腫。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[タモキシフェンクエン酸塩]
(1)おこることがある副作用……無月経,月経異常,性器出血,腟分泌物,卵巣のう腫,卵巣のう胞,陰部そう痒,子宮頸管ポリープ,腟ポリープ/悪心・嘔吐,食欲不振,下痢,腹痛/頭痛,眩暈・めまい,不眠,抑うつ状態,感覚異常(錯感覚,味覚異常を含む)/発疹,発汗,脱毛,皮膚血管炎,皮膚エリテマトーデス,晩発性皮膚ポルフィリン症,放射線照射リコール反応/筋肉痛,ほてり・潮紅,体重増加,浮腫,骨痛,腫瘍部の疼痛・発赤,倦怠感,疲労,頻尿,下肢けいれん
(2)検査などでわかる副作用……肝機能異常,脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝炎を含む)/高トリグリセリド血症

併用してはいけない薬 解説

[トレミフェンクエン酸塩]クラスIa抗不整脈薬 (キニジン塩酸塩(キニジン硫酸塩水和物),プロカインアミド塩酸塩(プロカインアミド塩酸塩)など),クラスⅢ抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),ソタロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など)→QT延長を強め,心室性頻拍などをおこすおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で抗凝血作用が強まることがある薬剤……クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム
(2)併用すると本剤の血中濃度が上昇することが予想される薬剤……リトナビル(エイズ治療薬(2)
(3)併用すると本剤の血中濃度が低下することがある薬剤……リファンピシン(リファンピシン
[タモキシフェンクエン酸塩のみ]
(4)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……選択的セロトニン再取り込み阻害薬(パロキセチン(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など)
[トレミフェンクエン酸塩のみ]
(5)併用すると高カルシウム血症の危険性が増大するおそれがある薬剤……チアジド系利尿薬(チアジド系薬剤
(6)併用すると本剤の血中濃度が低下することがある薬剤……フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27