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ばくとらみんはいごうかりゅう

バクトラミン配合顆粒

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

抗菌製剤と結核の薬/抗菌製剤

解説タイトル

複合化学療法薬

一般名 解説

スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

顆粒剤 /  1g 78.80円

製薬会社 解説

太陽ファルマ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

化学療法薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日4錠(ミニ配合錠は16錠,顆粒剤は4g)を2回に分けて服用。ニューモシスチス肺炎の場合は処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

その他 解説

保険収載年:1976/6

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

以下の疾患で他剤が無効または副作用などのため使えない場合→肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染/複雑性膀胱炎,腎盂腎炎/感染性腸炎,腸チフス,パラチフス/ニューモシスチス肺炎の治療および発症抑制

解説 解説

サルファ剤の一種スルファメトキサゾールと,サルファ剤と同じように細菌に必須の葉酸合成を阻害するトリメトプリムの配合剤です。両者を一緒に服用することにより,それらの効果が相乗的に増大します。サルファ剤の頭文字SとトリメトプリムのTをとってST合剤といわれています。しかし副作用が多く,使い方がむずかしい薬の一つです。
免疫抑制剤を使用している場合,真菌の一種ニューモシスチスによる肺炎(カリニ肺炎)に感染する可能性が高いため,治療だけでなく予防的にも本剤が使われます。

使用上の注意

警告 解説

 血液障害,ショックなどの重い副作用がおこることがあるので,他剤が無効または使用できないときにのみ服用すべき薬剤です。

基本的注意 解説

*スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤(バクタ)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはサルファ剤に対するアレルギーの前歴/グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏の人/妊婦または妊娠している可能性のある人,低出生体重児,新生児
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用は避けること)……血液障害またはその前歴/本人・両親・兄弟にアレルギー症状(気管支ぜんそく,発疹,じん麻疹など)をおこしやすい体質がある人,または他の薬剤に対するアレルギーの前歴
(3)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/葉酸欠乏または代謝異常(胃の摘出術の前歴,他の葉酸代謝拮抗薬の服用中,分娩後,先天性葉酸代謝異常症など)/高齢者
(4)服用法……本剤の顆粒剤は,顆粒をつぶさずに水・ジュースなどとともに服用してください。
(5)検査……服用中は副作用の早期発見のため,必要に応じて血液,肝機能,腎機能,電解質などの検査を受ける必要があります。
(6)副作用……貧血,出血傾向などの血液障害や発疹などの皮膚の異常が認められた場合には,速やかに主治医に連絡してください。
(7)事前に伝達……服用によって,クレアチニン値の測定(ヤッフェ反応など)で,見かけ上の高値を示すことがあります。検査を受けるときは事前にその旨を伝えてください。
(8)動物実験……ラットで甲状腺腫,甲状腺機能異常をおこすことが報告されています。
(9)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(不快感,口内異常感,喘鳴(ぜんめい),めまい,便意,耳鳴り,発汗,浮腫など)。(2)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),多形紅斑。(3)再生不良性貧血,溶血性貧血,巨赤芽球性貧血,メトヘモグロビン血症,汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少症。(4)急性膵炎。(5)偽膜性大腸炎などの血便を伴う重い大腸炎。(6)重い肝機能障害。(7)急性腎障害,間質性腎炎。(8)無菌性髄膜炎,末梢神経炎。(9)間質性肺炎,PIE症候群。(10)低血糖発作。(11)高カリウム血症,低ナトリウム血症。(12)横紋筋(おうもんきん)融解症。(13)薬剤性過敏症症候群。(14)血栓性血小板減少性紫斑病(血小板減少,破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血,精神神経症状,発熱,腎機能障害),溶血性尿毒症症候群(血小板減少,破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血,急性腎障害)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,紅斑,水疱,じん麻疹,光線過敏症)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……頭痛,めまい・ふらふら感,しびれ感,ふるえ,脱力・倦怠感,うとうと状態/血便
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……皮膚血管炎(白血球破砕性血管炎,IgA血管炎など)/黄疸/血尿/食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,腹痛,胃不快感,舌炎,口角炎・口内炎,便秘,口渇/発熱・熱感,動悸,胸内苦悶,発汗,顔面潮紅,浮腫,血色素尿,関節痛,筋(肉)痛,ぶどう膜炎
(4)検査などでわかる副作用……顆粒球減少,血小板減少/AST・ALT・AL-P上昇/BUN上昇/血圧上昇・下降

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が強まり,汎血球減少などが現れることがある薬剤……メトトレキサート(メトトレキサート)(メトトレキサート
(2)本剤との併用で巨赤芽球性貧血や汎血球減少などが現れることがある薬剤……ジアフェニルスルホン(ジアフェニルスルホン),スルファドキシン・ピリメタミン配合剤
(3)本剤との併用で低血糖症状が現れることがある薬剤……スルフォニルウレア系経口糖尿病薬(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)
(4)本剤との併用で作用が強まり,出血が現れることがある薬剤……ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム
(5)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……フェニトイン(フェニトイン),ラミブジン(B型肝炎治療薬(抗ウイルス薬1)),ジゴキシン(ジギタリス製剤),レパグリニド(速効型食後血糖降下薬
(6)本剤との併用で腎機能障害が強まることがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン),タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか
(7)本剤との併用で毒性が強まり顆粒球減少などが現れることがある薬剤……ジドブジン(エイズ治療薬(1)
(8)本剤との併用で効果が弱まることがある薬剤……三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬)(クロミプラミン塩酸塩,イミプラミン塩酸塩,アミトリプチリン塩酸塩など)
(9)併用すると両剤とも血中濃度が増加するおそれがある薬剤……ガンシクロビル,バルガンシクロビル塩酸塩(サイトメガロウイルス感染症治療薬
(10)併用すると高カリウム血症が現れることがある薬剤……アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))(オルメサルタンメドキソミルなど),アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬))(エナラプリルマレイン酸塩など),抗アルドステロン薬・カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン(スピロノラクトン)など)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27