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どぷすおーでぃー

ドプスOD

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/パーキンソン症候群の薬

解説タイトル

ドロキシドパ

一般名 解説

ドロキシドパ
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 100mg 1錠 40.40円
錠剤 / 200mg 1錠 75.70円

製薬会社 解説

住友ファーマ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

パーキンソン症候群治療薬

規制 解説

使用量と回数 解説

パーキンソン病のすくみ足・たちくらみの改善の場合,1日1回100mgより始め,隔日に100mgずつ増量。標準維持量は1日600mg,3回に分けて服用,1日最大900mgまで。その他の場合は,処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

100mg 包装コード:DS 053 本体コード:DS 053
200mg 包装コード:DS 054 本体コード:DS 054:200

その他 解説

保険収載年:1989/5

ドプスOD錠100mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

パーキンソン病(ヤール重症度ステージ3)のすくみ足・立ちくらみの改善/シャイドレーガー症候群・家族性アミロイドポリニューロパチーにおける起立性低血圧・失神・立ちくらみの改善/起立性低血圧を伴う血液透析患者のめまい・ふらつき・立ちくらみ,倦怠感,脱力感の改善

解説 解説

ドロキシドパは,日本で開発されたパーキンソン病の治療薬で,特にパーキンソン病の特徴的な症状の一つ「すくみ足」にターゲットを絞った薬剤です。すくみ足とは,あたかも足が地面に貼りついたようになって足が出ない状態で,転倒しやすくなります。すくみ足がある人は,脳内のノルアドレナリンという神経伝達物質が不足しています。しかし,ノルアドレナリンはそのまま投与しても脳内には入れません。本剤は,このノルアドレナリンの前駆物質で脳内に入ることができ,ノルアドレナリンに変化して不足分を補い,すくみ足を改善します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ドロキシドパ(ドプス)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤に対するアレルギー/閉塞隅角緑内障/本剤の服用中の人に対するハロタンなどのハロゲン含有吸入麻酔薬の使用/イソプレナリン塩酸塩(イソプレナリン塩酸塩)などのカテコールアミン製剤の服用中/重い末梢血管病変(糖尿病性壊疽など)のある血液透析をしている人/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用は避けること)……コカイン中毒/心室性頻拍
(3)慎重に服用すべき場合……高血圧/動脈硬化症/甲状腺機能亢進症/重い肝機能障害・腎機能障害/心疾患/重い肺疾患,気管支ぜんそく,内分泌系疾患/慢性開放隅角緑内障/糖尿病を合併した血液透析をしている人
(4)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)悪性症候群(高熱,意識障害,高度の筋硬直,不随意運動,CKの上昇など)。(2)白血球減少,無顆粒球症,好中球減少,血小板減少。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……幻覚,妄想,夜間せん妄,神経過敏(いらいら感,焦躁感,興奮など),不随意運動,不安,パーキンソン症状の増悪,抑うつ,知覚異常,精神症状の増悪,悪夢,感情失禁,ふるえ,固縮,すくみ,言語障害の悪化,頭痛・頭重感,めまい,頭がボーッとする,眠け,不眠,健忘/悪心,嘔吐,食欲不振,胃痛(胃部不快感など),口渇,腹痛,消化不良(胸やけなど),便秘,下痢,腹部膨満感,舌のあれ,よだれ/動悸,胸痛(胸部不快感,胸部絞扼(こうやく)感など),不整脈,狭心症,四肢冷感,チアノーゼ/まぶしい,まぶたのむくみ/頻尿,尿失禁,尿閉/むくみ,倦怠感,ほてり(顔面潮紅など),のぼせ,脱力感,発汗,発熱,両手の痛み,肩こり
(3)検査などでわかる副作用……血圧上昇/AST・ALT・AL-P・LDH上昇/CK上昇

併用してはいけない薬 解説

(1)ハロタンなどのハロゲン含有吸入麻酔薬→頻脈,心室細動の危険が増大します。(2)イソプレナリン塩酸塩(イソプレナリン塩酸塩)などのカテコールアミン製剤(イソメニール,プロタノールなど)→不整脈,ときに心停止をおこすおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が弱まる可能性がある薬剤……フェノチアジン系薬剤(フェノチアジン系薬剤),ブチロフェノン系薬剤(ブチロフェノン系薬剤),α1受容体遮断作用のある薬剤(タムスロシン塩酸塩(排尿障害改善α1受容体遮断薬),ドキサゾシンメシル酸塩(交感神経アルファ遮断薬),イフェンプロジル酒石酸塩(イフェンプロジル酒石酸塩)など),鉄剤(鉄補給剤
(2)併用すると本剤の作用が強まり,血圧の異常上昇をおこすことがある薬剤……モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き),三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬),分娩促進薬(オキシトシンなど),抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミンマレイン酸塩(クロルフェニラミンマレイン酸塩ほか)など),エルゴタミン(エルゴタミン酒石酸塩),アメジニウムメチル硫酸塩(アメジニウムメチル硫酸塩
(3)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……レボドパ(ドパミン前駆物質(レボドパ)),アマンタジン塩酸塩(アマンタジン塩酸塩)など

海外評価 解説

  • 2点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27