お薬検索

らすりてっくてんてきじょうちゅうよう

ラスリテック点滴静注用

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/がんに使われるその他の薬剤

解説タイトル

ラスブリカーゼ(遺伝子組み換え)

一般名 解説

ラスブリカーゼ(遺伝子組み換え)
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 1.5mg 1瓶(溶解液付) 12,290.00円
注射用剤 / 7.5mg 1瓶(溶解液付) 51,084.00円

製薬会社 解説

サノフィ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

がん化学療法用尿酸分解酵素製剤

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

がん化学療法に伴う高尿酸血症

解説 解説

白血病や悪性リンパ腫などの血液悪性腫瘍では,化学療法(抗がん薬治療)などによって腫瘍が崩壊すると,カリウム・リン酸・核酸など腫瘍細胞の内容物が大量に血液中に放出され,このうち核酸は代謝されて大量の尿酸を生じて高尿酸血症を引きおこします。
ヒト・サル以外の哺乳類は尿酸を酸化する酵素をもっており,尿酸より尿に溶けやすいアラントインに代謝して排泄しますが,ヒトでは尿酸のまま排泄するため排泄できる量が限られ,腎臓などに負担がかかることになります。ラスブリカーゼは,遺伝子組み換えでつくられた尿酸酸化酵素で,血中尿酸値をコントロールして高尿酸血症の治療および発症の抑制に用いられます。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤の投与によりアナフィラキシーショックを含む重い過敏症が現れるおそれがあるので,投与終了後も十分な観察が必要です。また,症状が現れた場合は,直ちに投与を中止し適切な処置を受ける必要があります。
(2)溶血性貧血あるいはメトヘモグロビン血症をおこすおそれがあるので,症状が現れた場合は,直ちに投与を中止し適切な処置を受ける必要があります。
(3)海外の臨床試験において,グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損の人に本剤を投与後,重い溶血性貧血が認められています。G6PD欠損またはその他の赤血球酵素異常の有無については,家族歴の調査など十分に問診を行う必要があります。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損の人,または溶血性貧血を引きおこすことが知られている赤血球酵素異常を有する人
(2)慎重に使用すべき場合……アレルギーをおこしやすい体質の人
(3)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:未確立。使用するときは授乳を中止。
・低出生体重児,新生児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー。(2)溶血性貧血。(3)メトヘモグロビン血症(チアノーゼなど)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)処方医に連絡すべき副作用……アレルギー反応
(2)おこることがある副作用……便秘,悪心・嘔吐,食欲不振,心窩部(しんかぶ)不快感,咽喉頭不快感,下痢,腹痛,口内炎/排尿困難,血尿/頭痛,めまい/発疹,かゆみ,脱毛,じん麻疹/低酸素症,胸膜炎,呼吸困難,気管支けいれん,鼻炎/四肢痛,背部痛,顎痛/注射部位反応(しこり,紅斑など),発熱,倦怠感,ほてり,徐脈,感染(肺炎,敗血症などを含む),粘膜の炎症,むくみ,疲労感,疼痛,カテーテル留置部位反応(紅斑,出血,疼痛など)
(3)検査などでわかる副作用……白血球減少,貧血,溶血,血小板減少,ヘモグロビン減少,APTT延長/AST・ALT・AL-P・総ビリルビン・LDH・γ-GTP上昇/尿タンパク/BUN上昇,尿潜血陽性/電解質(ナトリウム・カリウム・リン・カルシウム・マグネシウム)の異常/血糖上昇,総タンパク減少,アミラーゼ上昇,アルブミン低下/高血圧,低血圧

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27