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あかるぼーす

アカルボース

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

内分泌疾患の薬/糖尿病の内服薬

解説タイトル

食後過血糖改善薬

一般名 解説

アカルボース
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 50mg 1錠 8.40円
錠剤 / 100mg 1錠 14.50円

製薬会社 解説

沢井

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

α(アルファ)-グルコシダーゼ阻害薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1回100mgを1日3回。ただし,1回50mgより開始し,忍容性を確認したうえで,1回100mgに増量することもできる。

識別コード 解説

50mg 包装コード:SW-AB 50 本体コード:SW AB 50
100mg 包装コード:SW-AB 100 本体コード:SW AB 100

その他 解説

保険収載年:1993/11

アカルボース錠100mg(サワイ)

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[アカルボース,ボグリボースの適応症]糖尿病の食後過血糖の改善(ただし,食事療法・運動療法を行っている患者で十分な効果が得られない場合,または食事療法・運動療法に加えて経口血糖降下薬,もしくはインスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤))を使用している人で十分な効果が得られない場合に限る)
[ミグリトールの適応症]糖尿病の食後過血糖の改善(ただし,食事療法・運動療法を行っている患者で十分な効果が得られない場合,または食事療法・運動療法に加えてスルフォニルウレア剤(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)),ビグアナイド系薬剤(糖尿病治療薬(ビグアナイド系)),もしくはインスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤))を使用している人で十分な効果が得られない場合に限る)
[ボグリボース0.2mgのみの適応症]耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制(ただし,食事療法・運動療法を十分に行っても改善されない場合に限る)

解説 解説

α-アミラーゼ,スクラーゼ,マルターゼ,グルコアミラーゼなどの消化酵素の働きを阻害して,糖質の消化・吸収を抑えたり,遅らせたりして食後の血糖上昇を抑えます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*アカルボースの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重症ケトーシス,糖尿病性昏睡または前昏睡/重症感染症,手術前後,重い外傷/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……開腹手術の前歴/腸閉塞の前歴/胃腸障害/重い肝機能障害・腎機能障害/ロエムヘルド症候群/重度のヘルニア/大腸の狭窄・潰瘍/高齢者
(3)糖尿病の場合の服用基準……(1)食事療法・運動療法のみを行っている人は,服用の際に食後血糖2時間値が200mg/dL以上を示す場合に限ります。(2)食事療法・運動療法に加えて,経口血糖降下薬またはインスリン製剤を服用している人は,服用の際の空腹時血糖値が140mg/dL以上を目安として処方されます。
(4)耐糖能異常の場合の服用方法……ボグリボースの0.2mgは,耐糖能異常(糖尿病予備群)の治療にも使われます。服用開始後は,1~3カ月ごとを目安に空腹時血糖,随時血糖,HbA1Cなどの検査や体重測定を実施するとともに,6~12カ月ごとを目安に75g経口ブドウ糖負荷試験を実施して十分に経過を観察します。本剤を服用して耐糖能異常が改善すれば,服用を中止して食事療法・運動療法のみで対処することが可能です。一方,2型糖尿病へと進展した場合には,適切と考えられる治療への変更が考慮されます。
(5)定期検査……本剤の服用によって,劇症肝炎などの重い肝機能障害がおこることがあるので,6カ月間は月に1回,その後も定期的に肝機能検査を,また定期的に血糖検査も受ける必要があります。
(6)低血糖対策……平素からブドウ糖を持ち歩き,低血糖症状を感じたら,すぐにその場でのんでください。
(7)危険作業に注意……本剤を服用すると,低血糖をおこすことがあります。服用中は,高所作業,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。
(8)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)(他の糖尿病薬との併用により)低血糖。(2)腸閉塞(腹部膨満・鼓腸,放屁増加など)。(3)肝機能障害,黄疸,劇症肝炎,意識障害を伴う高アンモニア血症(重い肝硬変の場合)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……腹部膨満,鼓腸,放屁増加,排便回数増加,下痢,腹痛,便秘,吐きけ・嘔吐,食欲不振,食欲亢進,軟便,消化不良,口渇,腸管のう腫状気腫症/頭痛・頭重感,めまい,しびれ感/むくみ,ほてり,胸部圧迫感,味覚異常,頻尿
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・AL-P・LDH上昇/貧血,白血球・血小板減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると低血糖症状が現れることがある薬剤……スルフォニルウレア系薬剤(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)),スルフォンアミド系薬剤,ビグアナイド系薬剤(糖尿病治療薬(ビグアナイド系)),インスリン(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)),インスリン抵抗性改善薬(ピオグリタゾン塩酸塩),速効型食後血糖降下薬(速効型食後血糖降下薬
(2)本剤および(1)の糖尿病薬との併用により血糖降下作用が強まる薬剤……ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),サリチル酸製剤(アスピリン),モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き
(3)本剤および(1)の糖尿病薬との併用により血糖降下作用が弱まる薬剤……アドレナリン,副腎皮質ステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬),甲状腺ホルモン(甲状腺製剤
(4)本剤との併用により血中濃度が上昇・低下することがある薬剤……ジゴキシン(ジギタリス製剤
(5)本剤との併用により消化器系の副作用が強まる可能性がある薬剤……ラクツロース,ラクチトール水和物(高アンモニア血症治療薬
(6)併用すると相互の薬効に影響を及ぼす可能性がある薬剤……炭水化物消化酵素製剤(ジアスターゼ(消化酵素薬)など)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27