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えとどらく

エトドラク

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

痛み・炎症・熱の薬/解熱鎮痛薬

解説タイトル

アリール酢酸系NSAID

一般名 解説

エトドラク
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 100mg 1錠 6.00円
錠剤 / 200mg 1錠 8.20円

製薬会社 解説

武田テバファーマ=武田

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

解熱鎮痛消炎薬(アリルアルカン酸誘導体)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日400mgを2回に分けて服用。

識別コード 解説

100mg 包装コード:ED 100 本体コード:ED 100
200mg 包装コード:ED 200 本体コード:ED 200

その他 解説

保険収載年:1994/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群の消炎・鎮痛/関節リウマチ,変形性関節症の消炎・鎮痛
[エトドラクのみの適応症]手術後,外傷後の消炎・鎮痛
[エトドラク,スリンダクのみの適応症]腱炎,腱鞘(けんしょう)炎の消炎・鎮痛

解説 解説

本剤は,痛みや発熱,炎症などを増強する生理活性物質のプロスタグランジンの生合成抑制作用や抗メディエーター作用などの相互作用で,抗炎症作用を現すといわれています。これらのうち,エトドラクとナブメトンはシクロオキシゲナーゼ(COX)選択性が高くCOXⅡ阻害薬と呼ばれ,胃腸障害が少ないとされています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*エトドラク(ハイペン)などの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全・高血圧症/本剤の成分に対するアレルギー/アスピリンぜんそく(非ステロイド性解熱鎮痛薬などによるぜんそく発作の誘発)またはその前歴/妊娠末期
(2)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/非ステロイド性解熱鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期服用が必要であり,かつミソプロストール(プロスタグランジン製剤)による治療が行われている人/血液異常またはその前歴(重い血液異常を除く)/心機能障害(重い心機能不全を除く)/高血圧症(重い高血圧症を除く)/気管支ぜんそく(アスピリンぜんそくまたはその前歴のある人を除く)/SLE(全身性エリテマトーデス)/潰瘍性大腸炎/クローン病/感染症の合併/腎機能障害またはその前歴(重い腎機能障害を除く)/肝機能障害またはその前歴(重い肝機能障害を除く)/高齢者
(3)血液障害……服用中に発熱,咽頭痛が現れたときは,重症の血液障害を疑ってみる必要があります。
(4)高齢者……[ナブメトン]1日1回服用の薬は,体外への排泄に時間がかかるので,高齢者には好ましくないとの意見もあります。腎機能が低下している人も同様です。
(5)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(6)過度の体温低下など……[スリンダク]過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。
(7)小児……原則として,水痘やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている15歳未満の小児は服用しないでください。治療上やむを得ず服用する場合は,状態に注意してください。
(8)服用法……本剤が食道にとどこおると食道潰瘍がおこることがあるので,多めの水(150mL以上)で服用してください。特に就寝前は,のんですぐに横にならないようにしてください。
(9)脳炎・脳症……インフルエンザの経過中に脳炎・脳症を発症した人(おもに小児)のうち,本剤の服用者に予後不良例が多いとの報告があります。
(10)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。妊娠末期は服用しない。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,じん麻疹,全身潮紅,血管浮腫,喘鳴など)。(2)消化性潰瘍(穿孔(せんこう)を伴うことがある)。(3)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(4)汎血球減少,溶血性貧血,無顆粒球症,血小板減少。(5)急性腎障害(間質性腎炎,腎乳頭懐死など),慢性腎不全の急性増悪。(6)肝機能障害,黄疸。(7)うっ血性心不全。(8)好酸球性肺炎・間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……発疹,かゆみ,じん麻疹,紅斑,光線過敏症,紫斑,斑状出血,皮膚血管炎(白血球破砕性血管炎を含む)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……腹痛,悪心・嘔吐,食欲不振,下痢,口内炎,消化不良,腹部膨満感,舌炎,口渇,胃炎,便秘,しゃっくり/めまい,しびれ,眠け,頭痛,ふるえ/発熱,胸痛,むくみ,倦怠感,ほてり,発赤,排尿困難,動悸,ぜんそく,味覚異常,視覚異常(かすみ目など)
(3)検査などでわかる副作用……肝機能異常(AST・ALT・AL-P上昇など)/腎機能異常(タンパク尿,BUNの上昇など),顕微鏡的血尿/貧血,好酸球増多,白血球減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……チアジド系利尿降圧薬(チアジド系薬剤
(2)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……炭酸リチウム製剤(躁病に用いる薬),クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム),メトトレキサート(メトトレキサート

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27