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ろいなーぜちゅうよう

ロイナーゼ注用

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/その他の抗がん薬

解説タイトル

L-アスパラギナーゼ

一般名 解説

L-アスパラギナーゼ
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 5,000K単位 1瓶 3,233.00円
注射用剤 / 10,000K単位 1瓶 5,547.00円

製薬会社 解説

協和キリン

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗悪性腫瘍酵素剤

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

急性白血病(慢性白血病の急性転化例を含む)/悪性リンパ腫

解説 解説

アスパラギンは,リンパ腫のような腫瘍細胞が増殖するのに必須の物質です。この薬剤は血中のL-アスパラギンを分解して,アスパラギンを必要とする腫瘍細胞を栄養欠乏状態にすることで,抗腫瘍効果を発揮します。

使用上の注意

警告 解説

 本剤は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験をもつ医師のもとで,適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,医師からその有効性・危険性の十分な説明を受け,患者および家族が納得・同意できなければ治療に入っていくべきではありません。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……膵炎またはその前歴/肝機能障害/腎機能障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/水痘/高齢者
(3)脳の器質的障害……本剤の使用によって,広範な脳の器質的障害がおこり,死亡した例があります。頭痛,発熱,食欲不振,ふるえ,けいれん,集中力の低下,無気力状態などの症状がみられたら,すぐに処方医に連絡してください。
(4)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(5)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(6)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(7)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(8)その他……
・妊婦での安全性:使用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(じん麻疹,血管浮腫,悪寒,嘔吐,呼吸困難,意識混濁,けいれんなど)。(2)脳出血,脳梗塞,肺出血などの重い凝固異常。(3)重い急性膵炎,膵内分泌機能障害(膵ランゲルハンス島炎)による糖尿病。(4)意識障害を伴う高アンモニア血症。(5)脳症(可逆性後白質脳症症候群を含む),昏睡,意識障害,見当識障害,広範な脳の器質的障害。(6)肝不全などの重い肝機能障害。(7)骨髄機能抑制。(8)重い感染症(肺炎,敗血症など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)処方医に連絡すべき副作用……アレルギー症状(発疹)
(2)おこることがある副作用……むくみ/食欲不振,悪心・嘔吐,下痢/倦怠感,頭痛,傾眠,不安/発熱,血管痛,唾液腺炎,耳下腺炎/投与部位反応(硬結,疼痛,出血,血腫,膿瘍など)
(3)検査などでわかる副作用……脂肪肝,肝機能障害/高窒素血症,タンパク尿,利尿不全/耐糖能異常,高脂血症

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説

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  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27