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べぷしどちゅう

ベプシド注

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/植物・動物由来製剤

解説タイトル

エトポシド

一般名 解説

エトポシド
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 100mg5mL 1瓶 2,988.00円

製薬会社 解説

クリニジェン

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

植物由来抗腫瘍薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

(1)肺小細胞がん,悪性リンパ腫,急性白血病,睾丸腫瘍,膀胱がん,絨毛(じゅうもう)性疾患,胚細胞腫瘍(精巣腫瘍,卵巣腫瘍,性腺外腫瘍)/(2)次のがんに対する他の抗がん薬との併用療法→小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍,横紋筋(おうもんきん)肉腫,神経芽腫,網膜芽腫,肝芽腫・その他肝原発悪性腫瘍,腎芽腫・その他腎原発悪性腫瘍など)/(3)腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置

解説 解説

ポドフィロトキシンの誘導体で,イギリス・ドイツ・オランダなどでも発売されています。日本では1987年に製造承認され,現在でもリンパ系,呼吸器系,生殖器および消化器系などの多岐にわたるがんが適応となっています。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
(2)本剤を含む小児悪性固形腫瘍に対するがん化学療法は,小児のがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで受けなければなりません。

基本的注意 解説

*エトポシド(ベプシド注)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……重い骨髄機能抑制/本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/肝機能障害/腎機能障害/感染症の合併/水痘/本剤の長期使用中/小児,高齢者
(3)休薬……(1)本剤による化学療法を繰り返す場合は,副作用からの十分な回復を考慮し,少なくとも3週間は休薬する必要があります。(2)胚細胞腫瘍に対する標準的で確立された他の抗がん薬との併用療法では,16日間の休薬が必要です。
(4)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(5)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(6)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(7)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(8)避妊……妊婦または妊娠している可能性のある女性は使用してはいけません。また,妊娠する可能性のある女性およびパートナーが妊娠する可能性のある男性が使用する場合には,適切な避妊を行ってください。妊娠中に本剤を使用した患者で児の奇形が報告されており,動物実験(ラット・ウサギ)で催奇形性,胎児毒性が認められています。
(9)二次発がん……本剤と他の抗がん薬の併用により,急性白血病(前白血病相を伴う場合もある),骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があります。
(10)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)骨髄機能抑制(汎血球減少,白血球減少,好中球減少,血小板減少,出血,貧血など)。(2)ショック,アナフィラキシー(チアノーゼ,呼吸困難,胸内苦悶,血圧低下など)。(3)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)処方医に連絡すべき副作用……アレルギー症状(発疹)
(2)おこることがある副作用……悪心・嘔吐,食欲不振,口内炎,下痢,腹痛,便秘/脱毛,紅斑,かゆみ,色素沈着/頭痛,しびれ,一過性皮質盲/頻脈,不整脈/倦怠感,発熱,顔面潮紅,むくみ,味覚異常,注射部位反応(発赤,腫脹,疼痛,壊死,硬結など)
(3)検査などでわかる副作用……心電図異常,血圧低下/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH・ビリルビン上昇/BUN・クレアチニン上昇,尿タンパク/ナトリウム・クロール・カリウム・カルシウム異常/総タンパク減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まることがある薬剤・療法……他の抗がん薬/放射線照射

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27