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あらのんじーじょうちゅうよう

アラノンジー静注用

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/代謝拮抗薬

解説タイトル

ネララビン

一般名 解説

ネララビン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 250mg50mL 1瓶 54,925.00円

製薬会社 解説

サンドファーマ=サンド

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗悪性腫瘍薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

再発または難治性のT細胞急性リンパ性白血病・T細胞リンパ芽球性リンパ腫

解説 解説

これまで標準的治療法が確立されていなかった,再発または難治性のT細胞急性リンパ性白血病,T細胞リンパ芽球性リンパ腫の治療薬として,初めて単剤での有効性が認められた抗がん薬です。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,造血器悪性腫瘍の治療に十分な経験を持つ医師のもとで,適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,医師よりその有効性・危険性の十分な説明を受け,患者本人(もしくは家族)が納得・同意できなければ治療に入っていくべきではありません。
(2)本剤の投与後に,傾眠あるいはより重度の意識レベルの変化,けいれんなどの中枢神経障害,しびれ感,錯感覚,脱力・麻痺などの末梢性ニューロパシー,脱髄,ギラン・バレー症候群に類似する上行性末梢性ニューロパシーなどの重度の神経系障害が報告されています。これらの症状は,本剤の投与を中止しても完全に回復しない場合があります。神経系障害に対しては特に注意深く観察し,神経系障害の徴候が認められた場合には重篤化するおそれがあるので,直ちに投与を中止するなど適切な対応が必要となります。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……髄腔内化学療法の治療中または前歴/全脳・全脊髄照射の治療歴/腎機能障害/肝機能障害/高齢者
(3)危険作業に注意……本剤を使用すると,眠けを催すことがあります。高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分注意してください。
(4)避妊……妊娠可能な女性およびパートナーが妊娠する可能性のある男性は,本剤の使用期間中および使用終了後一定期間は適切な避妊を行ってください。動物実験で胎児の奇形や遺伝毒性などが報告されています。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)神経系障害(傾眠,末梢性ニューロパシー,感覚減退,錯感覚,てんかん様発作,進行性多巣性白質脳症など)。(2)血液障害(貧血,血小板減少症,好中球減少症,発熱性好中球減少症,白血球減少症)。(3)錯乱状態。(4)感染症(敗血症,菌血症,肺炎,真菌感染など)。(5)腫瘍崩壊症候群。(6)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。(7)劇症肝炎,肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……めまい,頭痛,ふるえ,運動失調,健忘,味覚異常,平衡障害/霧視/胸水,呼吸困難,せき,喘鳴(ぜんめい)/下痢,悪心,嘔吐,便秘,食欲不振,口内炎,腹痛/筋痛,筋力低下,関節痛,背部痛,四肢痛/浮腫,末梢性浮腫,疼痛,発熱,疲労,無力症,歩行異常/発疹,紅斑/心室頻拍
(2)検査などでわかる副作用……低カリウム血症,低血糖症,低カルシウム血症,低マグネシウム血症,血中クレアチニン増加,低血圧

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……アデノシンデアミナーゼ阻害薬(ペントスタチン)→本剤と併用しないことが望まれます。

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27