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ろいすたちんちゅう

ロイスタチン注

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/代謝拮抗薬

解説タイトル

クラドリビン

一般名 解説

クラドリビン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 8mg8mL 1瓶 69,777.00円

製薬会社 解説

ヤンセン

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

その他の代謝拮抗薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

ヘアリーセル白血病/再発・再燃または治療抵抗性の次の疾患→低悪性度またはろ胞性B細胞性非ホジキンリンパ腫,マントル細胞リンパ腫

解説 解説

従来のがん治療法に耐性をもったリンパ系腫瘍に対して,有効な治療薬を開発する目的でアメリカにおいて合成された薬です。1993年に「ヘアリー細胞(セル)白血病」の適応症でオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)として承認されました。わが国では2002年より使用されています。DNA合成阻害作用を有する代謝拮抗薬です。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤の使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な経験を持つ医師に,有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
(2)骨髄機能抑制による感染症などの重い副作用の発現・悪化,リンパ球減少による重い免疫不全の悪化・発現,まれに重い神経毒性が発現することがあります。使用中は頻回に血液,肝・腎機能などの検査を受ける必要があります。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……腎機能障害/肝機能障害/感染症の合併
(3)性腺への影響……生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(4)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(5)二次発がん……併用化学療法を受けたことのある患者に,本剤での治療後,二次発がん(急性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群)が発生したとの報告があります。
(6)避妊……妊娠可能年齢である女性は,本剤の使用中は適切な避妊をしてください。
(7)その他……
・授乳婦での安全性:原則として使用しない。やむを得ず使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)好中球数減少,白血球減少,血小板減少,赤血球減少,貧血などの骨髄機能抑制。(2)敗血症,肺炎などの重症日和見(ひよりみ)感染。(3)進行性多巣性白質脳症(意識障害,認知障害,片麻痺,四肢麻痺,言語障害,視覚障害など)。(4)消化管出血。(5)本剤の高用量(通常用量の4~9倍)の使用による,重い神経毒性(非可逆的不全対麻痺・四肢不全麻痺)。(6)(腫瘍容積の大きな人で)腫瘍崩壊症候群。(7)間質性肺炎(呼吸困難,せき,発熱など)。(8)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(9)急性腎障害などの重い腎機能障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……発疹,多形滲出性紅斑,かゆみ,疼痛,紅斑,じん麻疹,紫斑/関節痛,筋肉痛,肩こり,筋脱力,緊張亢進/頭痛,末梢神経障害,めまい,不眠,不安,傾眠,失調,神経障害/飛蚊症,結膜炎/悪心,嘔吐,下痢,便秘,腹痛,胃炎,口唇炎,口内炎,鼓腸放屁/頻脈,不整脈,狭心症,心房細動,潮紅,心雑音/呼吸困難,咽頭痛,胸膜炎,呼吸音異常,せき,胸音異常,息切れ/血尿,頻尿/注射部位(注射部位反応,腫脹,血栓)/体重減少・増加,発熱,疲労,季肋部疼痛,末梢性浮腫,食欲不振,悪寒,無力症,発汗,体幹痛,浮腫/感染症(帯状疱疹,単純ヘルペス,敗血症,咽頭炎,感染,尿路感染,上気道感染,細菌尿,腎盂腎炎,アデノウイルス性出血性膀胱炎,細菌性膀胱炎,膀胱炎,感染性水疱,サイトメガロウイルス感染,真菌血症,胃腸感染,肺炎,アスペルギルス性肺炎,熱性感染症,感染性結膜炎,真菌性皮疹)
(2)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・AL-P・LDH・ビリルビン上昇,ウロビリノーゲン陽性/カリウム上昇・低下,カルシウム上昇・低下,ナトリウム低下,クロール上昇/血圧上昇,心電図異常(A-Vブロック)/胸部X線像異常,PaO2・PaCO2低下/CD4陽性リンパ球減少,好酸球増多・減少,IgA・IgG・IgM減少,好塩基球増多,リンパ球数異常,血小板増加,ヘマトクリット値増加,単球増多,IgG増加,発熱性好中球減少症,溶血性貧血,凝固異常,溶血性貧血,凝固異常/タンパク尿,尿沈渣異常,尿糖,BUN上昇・低下,クレアチニン上昇/総タンパク減少,アルブミン低下,CRP上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27