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ろいけりん

ロイケリン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/代謝拮抗薬

解説タイトル

メルカプトプリン水和物

一般名 解説

メルカプトプリン水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

散剤 / 10% 1g 99.30円

製薬会社 解説

大原

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

核酸代謝拮抗薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

発売年:1956/12

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

急性白血病,慢性骨髄性白血病の自覚的・他覚的症状の緩解

解説 解説

1950年代に開発され,現在でも急性白血病ではメトトレキサート(メトトレキサート)との併用などで使われます。小児急性白血病のみならず,成人急性白血病にも効果が認められています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/フェブキソスタット(尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬)),トピロキソスタット(尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬))の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/水痘
(3)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が服用すると,致命的な全身状態が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(4)感染症,出血傾向……服用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(5)二次発がん……他の抗がん薬との併用で急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS)などの二次発がんが発生したとの報告があります。
(6)頻回に検査……骨髄機能抑制,肝機能障害などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(7)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が服用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:服用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)骨髄機能抑制(白血球減少,血小板減少,貧血,汎血球減少,無顆粒球症など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,紅斑)
(2)おこることがある副作用……出血/黄疸/血尿,乏尿/食欲不振,悪心,嘔吐,潰瘍性口内炎,下痢/発熱,脱毛,膵炎
(3)検査などでわかる副作用……肝機能障害,AST・ALT上昇

併用してはいけない薬 解説

(1)生ワクチン(乾燥弱毒麻疹ワクチン,乾燥弱毒生風疹ワクチン,経口生ポリオワクチン,乾燥BCGなど)→接種すると麻疹などの感染症が発症するおそれがあります。(2)フェブキソスタット(尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬)),トピロキソスタット(尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬))→骨髄機能抑制などの副作用が強まる可能性があります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の副作用が強まる薬剤……アロプリノール(尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬))→併用すると本剤の「重大な副作用」である骨髄機能抑制が増強されます。併用する場合は,本剤の用量を3分の1~4分の1に減量します。
(2)本剤との併用で抗凝血作用が弱まる薬剤……ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム
(3)併用すると骨髄機能抑制がおこるおそれがある薬剤……アミノサリチル酸誘導体(メサラジン(潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬(1)),サラゾスルファピリジン(サラゾスルファピリジン)(潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬(1))など)
(4)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……不活化ワクチン(B型肝炎ワクチン,インフルエンザワクチンなど)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27