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めそとれきせーと

メソトレキセート

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/代謝拮抗薬

解説タイトル

メトトレキサート

一般名 解説

メトトレキサート
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 2.5mg 1錠 26.30円

製薬会社 解説

ファイザー

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

葉酸代謝拮抗薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

2.5mg 包装コード:M 1 本体コード:M 1

その他 解説

保険収載年:1965/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

次の疾患の自覚的・他覚的症状の緩解→急性白血病,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,絨毛(じゅうもう)性疾患(絨毛がん,破壊胞状奇胎,胞状奇胎)
*保険適応外で難治性皮膚疾患の乾癬の治療に処方されることがあります。

解説 解説

メトトレキサートは現在ではリウマチ治療薬として使われることのほうが多くなっていますが,元々は白血病の治療薬として開発されたものです。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/肝機能障害/腎機能障害/胸水・腹水などがある人
(2)慎重に服用すべき場合……骨髄機能抑制/感染症の合併/水痘/小児,高齢者
(3)放射線療法との併用……本剤と放射線療法を併用すると,軟部組織壊死,骨壊死の発現頻度が高まるとの報告があります。併用治療後も状態に注意し,異常がみられたら,すぐに処方医へ連絡してください。
(4)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が服用すると,致命的な全身状態が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(5)感染症,出血傾向……服用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(6)二次発がん……本剤の長期服用,および他の抗がん薬を併用した人に悪性リンパ腫,急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があります。
(7)頻回に検査……骨髄機能抑制,肝・腎機能障害などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能,尿などの検査を受ける必要があります。
(8)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が服用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(9)その他……
・妊婦での安全性:服用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。
・低出生体重児,新生児,乳児(1歳未満)での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(冷感,呼吸困難,血圧低下など)。(2)汎血球減少,無顆粒球症,白血球減少,血小板減少,貧血などの骨髄機能抑制。(3)呼吸不全に至るような肺炎(ニューモシスティス肺炎などを含む),敗血症,サイトメガロウイルス感染症,帯状疱疹などの重い感染症(日和見(ひよりみ)感染症を含む)。(4)劇症肝炎,肝不全,肝組織の壊死・線維化,肝硬変。(5)急性腎障害,尿細管壊死,重症ネフロパチー。(6)間質性肺炎,肺線維症,胸水(発熱,せき,呼吸困難など)。(7)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(8)出血性腸炎,壊死性腸炎(激しい腹痛・下痢)。(9)膵炎。(10)骨粗鬆症(こつそしょうしょう)。(11)脳症(白質脳症を含む)。(12)進行性多巣性白質脳症(PML:意識障害,認知機能障害,麻痺症状(片麻痺,四肢麻痺),構音障害,失語など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹,かゆみ,発熱),光線過敏症
(2)おこることがある副作用……出血,リンパ節の腫れ/黄疸/血尿/消化管潰瘍・出血,口内炎,腹痛,下痢,食欲不振,吐きけ・嘔吐,舌炎,口唇腫脹,メレナ(黒いタール状の便),イレウス(腸閉塞)/紅斑,色素沈着,色素脱出,皮下斑状出血,にきび,脱毛,結節,皮膚潰瘍/頭痛,眠け,目のかすみ,項部緊張,背部痛,しびれ感,味覚異常,意識障害,めまい,錯感覚,倦怠感/せき,呼吸困難,動悸,胸部圧迫感/無精子症,卵巣機能不全,月経不全,流産/膀胱炎,耳下腺炎,結膜炎,関節痛,むくみ,悪寒
(3)検査などでわかる副作用……低ガンマグロブリン血症,好酸球増多/脂肪肝,AST・ALT・AL-P・LDH上昇/BUN・クレアチニン上昇,タンパク尿,低タンパク血症,血清アルブミン減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の副作用(骨髄抑制,肝・腎・消化管障害,血液障害など)が強まることがある薬剤……サリチル酸(アスピリン)などの非ステロイド系解熱鎮痛薬,スルフォニルウレア系薬剤(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)),テトラサイクリン系薬剤(テトラサイクリン系抗生物質),クロラムフェニコール(クロラムフェニコール),フェニトイン(フェニトイン),バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体),スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤(複合化学療法薬),ピペラシリンナトリウム,プロベネシド(プロベネシド),レフルノミド(レフルノミド),シプロフロキサシン塩酸塩(ニューキノロン剤),プロトンポンプ阻害薬(プロトンポンプ阻害薬
(2)併用すると光線過敏症がおこることがある薬剤……ポルフィマーナトリウム

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • X

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27