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テモダール

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/アルキル化剤

解説タイトル

テモゾロミド

一般名 解説

テモゾロミド
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 20mg 1カプセル 1,721.60円
カプセル剤 / 100mg 1カプセル 8,452.10円

製薬会社 解説

MSD

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

アルキル化剤

規制 解説

毒薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

20mg 本体コード:TEMODAL 20mg
100mg 本体コード:TEMODAL 100mg

その他 解説

保険収載年:2006/9

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

悪性神経膠腫(こうしゅ)/再発または難治性のユーイング肉腫

解説 解説

本剤は,がん細胞のDNAの合成を阻害して死滅させる薬剤です。悪性神経膠腫(グリオーマ)は脳腫瘍の一つで,脳や脊髄に存在する神経膠細胞(グリア細胞)から発生します。ユーイング肉腫は,小児や若年者に最も多く発生する骨(まれに軟部組織)の悪性腫瘍(肉腫)です。初発の悪性神経膠腫では放射線照射と併用して,再発または難治性のユーイング肉腫ではイリノテカン塩酸塩(イリノテカン塩酸塩)と併用して使用します。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤による治療は,緊急時に十分に対応できる医療施設で,がん化学療法の治療に対して十分な知識・経験をもつ医師に,本療法の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
(2)本剤と放射線照射を併用する場合に,重い副作用や放射線照射による合併症が発現する可能性があるため,放射線照射とがん化学療法の併用治療に十分な知識・経験をもつ医師のもとで実施されなければなりません。
(3)本剤の投与後にニューモシスチス肺炎が発生することがあるため,適切な措置の実施を考慮する必要があります。

基本的注意 解説

*テモゾロミド(テモダール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤またはダカルバジン(ダカルバジン)に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある婦人
(2)慎重に服用すべき場合……骨髄機能抑制/重度の肝機能障害/重度の腎機能障害/感染症の合併/肝炎ウイルスの感染またはその前歴/水痘
(3)服用法……本剤は空腹時に服用することが望まれます。
(4)併用療法……悪性神経膠腫の場合,本剤と他の抗悪性腫瘍薬との併用療法については有効性も安全性も確立していません。初発の場合は放射線照射と併用して,再発の場合は単剤で使用されます。
(5)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(6)二次発がん……本剤の治療後に,骨髄異形成症候群(MDS)や骨髄性白血病を含む二次性のがんが発生したとの報告があります。
(7)ニューモシスチス肺炎……放射線療法との併用療法を行っている期間中は,特にニューモシスチス肺炎が発症しやすいため,あらかじめ適切な予防措置を行います。
(8)避妊……本剤は,動物実験で胎児などの死亡や奇形が認められたとの報告があります。妊婦または妊娠している可能性のある人は,本剤を服用することはできません。また,妊娠する可能性のある女性が服用する場合は,服用中および服用終了後一定期間は避妊をしてください。
(9)感染症,出血傾向……服用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(10)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が服用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(11)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立(ユーイング肉腫の場合は2歳未満は未確立)。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)骨髄機能抑制(汎血球減少,好中球減少,血小板減少,貧血,リンパ球減少,白血球減少)。(2)ニューモシスチス肺炎,サイトメガロウイルス感染症などの日和見(ひよりみ)感染や敗血症などの重い感染症(敗血症の合併症として,播種性血管内凝固症候群(DIC),急性腎障害,呼吸不全など)。(3)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(4)脳出血。(5)アナフィラキシー。(6)肝機能障害,黄疸,劇症肝炎,肝炎,肝不全。(7)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……倦怠感,発熱,悪寒/頭痛,めまい,意識障害,感情不安定,焦燥,傾眠/胸部不快感,動悸/悪心,嘔吐,食欲不振,便秘,下痢,腹痛,胃不快感,胃腸炎,消化不良/口内炎・口唇炎,歯肉炎/点状出血,帯状疱疹,白癬,かゆみ,蜂巣炎,発疹,脱毛,多形紅斑/しびれ,けいれん,ふるえ,片麻痺,無力症/上気道炎,胸水,しゃっくり/霧視,眼瞼炎/疲労,むくみ,熱感,水頭症,味覚異常,体重減少,疼痛,尿崩症
(2)検査などでわかる副作用……貧血(ヘモグロビン減少,ヘマトクリット減少,赤血球減少),白血球減少・増多,リンパ球減少,好中球減少・増多,血小板減少,単球減少・増多,好酸球増多,好塩基球増多/AST上昇,ALT上昇,ALP上昇,γ-GTP上昇,LDH上昇,ビリルビン上昇/BUM上昇,クレアチニン上昇,尿潜血,蛋白尿,尿検査異常/心嚢液貯留/CRP上昇,血糖値上昇,ヘモグロビンA1c上昇,血清総蛋白減少,アルブミン減少,血中ナトリウム減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27