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まぶりん

マブリン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/アルキル化剤

解説タイトル

ブスルファン

一般名 解説

ブスルファン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

散剤 / 1% 1g 109.10円

製薬会社 解説

大原

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

アルキル化剤

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

発売年:1957/10

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

慢性骨髄性白血病,真性多血症の自覚的・他覚的症状の緩解

解説 解説

わが国では散剤しかありませんが,英米では錠剤として局方に収載されています。胃腸からよく吸収されるので,内服薬として慢性骨髄性白血病などに用いますが,完治は難しいといわれています。また,2006年に認可された注射薬(ブスルフェクス)は,造血幹細胞移植の前治療薬として使われています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/肺機能障害/水痘
(3)頻回に検査……骨髄機能抑制,肺線維症などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(4)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が服用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(5)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が服用すると,致命的な全身状態が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(6)感染症,出血傾向……服用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(7)二次発がん……服用によって急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS),固形がんが発生したとの報告があります。
(8)その他……
・妊婦での安全性:服用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)骨髄機能抑制(白血球減少,血小板減少,貧血,汎血球減少など)。(2)間質性肺炎,肺線維症(発熱,せき,呼吸困難など)。(3)白内障。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹)/黄疸/食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,潰瘍性口内炎,舌炎/色素沈着,脱毛,黒皮症/陰萎(いんい),睾丸萎縮,卵巣線維症,無月経/無汗症,女性型乳房
(2)検査などでわかる副作用……腎機能障害/無精子症

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),メトロニダゾール(メトロニダゾール),デフェラシロクス(鉄過剰症治療薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27