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タミフル

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の薬/抗ウイルス薬

解説タイトル

オセルタミビルリン酸塩

一般名 解説

オセルタミビルリン酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 75mg 1カプセル 230.20円
ドライシロップ剤 / 3% 1g 152.30円

製薬会社 解説

中外

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗インフルエンザウイルス薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1回75mg(ドライシロップは2.5g)を1日2回,5日間。感染症予防の場合は,1日1回75mgを7~10日間。小児は処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

75mg 本体コード:75mg/ROCHE

その他 解説

保険収載年:2001/2

タミフルカプセル75mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

A型またはB型インフルエンザウイルス感染症およびその予防

解説 解説

2009年は,豚由来の新型インフルエンザがWHO(世界保健機関)によって,世界的流行(パンデミック)と認定されましたが,日本の国家としての対応は初期対応もワクチンに関してもスマートなものとはいえませんでした。医療機関等に在庫として大量に残ってしまったワクチンはどうなったのか,気にかかるところです。
タミフルに関しては,小児用のドライシロップ製剤が底をつき,薬局に対して大人用のカプセルを加工して小児への処方に対応するように指示が出たほどでした。前のシーズンで,Aソ連型のウイルスでは大半がタミフル耐性を獲得していたことが判明していましたが,幸いなことに新型インフルエンザでは耐性ウイルスはまだ単発的に見出される程度ですみました。
それでも,「次」と考えられている鳥インフルエンザへの対応の観点からも,節度ある使用が求められます。また,因果関係は不明とされている異常行動との関連についても納得のいく説明が求められます。

使用上の注意

警告 解説

 インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチンによる予防であり,本剤の予防のための服用はワクチンによる予防に変わるものではありません。服用にあたっては,慎重に検討することが必要です。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……高度の腎機能障害
(3)服用目的……(1)本剤を予防に用いる場合は,原則として,インフルエンザウイルス感染症を発症している人と一緒に住んでいる以下の人を対象とします→65歳以上の高齢者,慢性呼吸器疾患または慢性心疾患をもっている人,糖尿病などの代謝性疾患のある人,腎機能障害のある人。(2)本剤は,A型・B型インフルエンザウイルス感染症以外の感染症には効果がありません。
(4)服用法……(1)本剤は,インフルエンザ発症後できるだけ早く服用する必要があります。発症後48時間以上たってからの服用開始では有効性を裏づけるデータはありません。(2)成人で腎機能障害がある人は,服用量を減らす必要があるので,服用前にその旨を処方医に伝えてください。
(5)異常行動の発現……抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無または種類にかかわらず,インフルエンザ罹患時には異常行動(急に走り出す,徘徊するなど)を発現した例が報告されています。転落などの事故に至るおそれのある重度の異常行動は,就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと,発熱から2日間以内に発現することが多いことが知られています。服用する場合は,異常行動による転落などの万が一の事故を防止するための予防的な対応法について,事前に処方医から説明を受け,厳守してください(自宅で療養を行う場合は少なくとも発熱から2日間,保護者などは小児・未成年者が一人にならないようにするなど)。
(6)出血症状……本剤を服用すると出血が現れることがあります。血便,吐血,不正子宮出血などの出血症状が現れた場合には速やかに処方医に連絡してください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・1歳未満での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(じん麻疹,顔面・喉頭浮腫,呼吸困難,血圧低下など)。(2)劇症肝炎,肝機能障害,黄疸。(3)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(4)急性腎障害。(5)白血球減少症,血小板減少。(6)肺炎。(7)精神・神経症状(意識障害,せん妄,幻覚,妄想,けいれんなど),異常行動(急に走り出す,徘徊するなど)。(8)出血性大腸炎・虚血性大腸炎(血便,血性下痢など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(皮下出血,紅斑(多形紅斑を含む),発疹,じん麻疹,かゆみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……口唇炎,血便,メレナ,吐血,消化性潰瘍,下痢,腹痛,悪心,嘔吐,口内炎(潰瘍性を含む),食欲不振,腹部膨満,口腔内不快感,便異常/激越,ふるえ,悪夢,めまい,頭痛,不眠症,傾眠,嗜眠(しみん),感覚鈍麻/上室性頻脈,心室性期外収縮,動悸/血尿/気管支炎,せき,鼻出血/視野障害(視野欠損,視力低下),霧視,複視,結膜炎,眼痛/耳の障害(灼熱感,耳痛など)/疲労,不正子宮出血,発熱,低体温,背部痛,胸痛,むくみ
(3)検査などでわかる副作用……心電図異常(ST上昇)/ALT・γ-GTP・AL-P・AST増加/タンパク尿/好酸球増加/血中ブドウ糖増加

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用後にプロトロンビン時間が延長したとの報告がある薬剤……ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27