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デトルシトール

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

皮膚科・泌尿器科の薬/泌尿器科の薬

解説タイトル

過活動膀胱治療薬(1)

一般名 解説

トルテロジン酒石酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 2mg 1カプセル 63.00円
カプセル剤 / 4mg 1カプセル 107.60円

製薬会社 解説

ヴィアトリス

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

過活動膀胱治療薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日1回4mg。

識別コード 解説

2mg 本体コード:2
4mg 本体コード:4

その他 解説

保険収載年:2006/6

デトルシトールカプセル4mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

過活動膀胱における尿意切迫感,頻尿および切迫性尿失禁/[フェソテロジンフマル酸塩のみの適応症]神経因性膀胱における排尿管理

解説 解説

過活動膀胱とは,尿意切迫感,頻尿,夜間頻尿,切迫性尿失禁といった症状を示す状態です。加齢に伴ったり,他の病気などで膀胱が過敏になっておこるもので,原因不明なことも少なくありません。命に直接関わりませんが,QOL(生活の質)は著しく低下します。以前から泌尿器科では抗コリン作用薬が治療に用いられてきましたが,過活動膀胱という概念は比較的新しく,その効能の薬は2006年に初めて承認されました。抗コリン作用薬の一種なので,同じ注意が必要です。(鎮けい薬

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*コハク酸ソリフェナシン(ベシケア)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/尿閉がある人/閉塞隅角緑内障/幽門部・十二指腸・腸管閉塞,麻痺性イレウス/胃アトニー,腸アトニー/重症筋無力症/重篤な心疾患/重度の肝機能障害
(2)慎重に服用すべき場合……排尿困難のある人(前立腺肥大症などの下部尿路閉塞疾患または排尿筋収縮障害など)/下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症など)を合併している人/QT延長症候群/潰瘍性大腸炎/甲状腺機能亢進症/認知症,認知機能障害/パーキンソン症状/脳血管障害/腎機能障害/中等度・軽度の肝機能障害
(3)危険作業に注意……本剤を服用すると,眼調節障害(霧視など),傾眠をおこすことがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(じん麻疹,呼吸困難,血圧低下など)。(2)肝機能障害。(3)尿閉。(4)QT延長,心室頻拍,房室ブロック,洞不全症候群,高度徐脈。(5)麻痺性イレウス(腸閉塞)。(6)幻覚,せん妄。(7)急性緑内障発作。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……狭心症,上室性期外収縮,心室性期外収縮,徐脈,心房細動,頻脈,動悸/回転性めまい/霧視,調節障害,乾性角結膜炎,視力低下/口内乾燥,便秘,腹部不快感,腹部膨満,腹痛,下腹部痛,上部痛,下痢,消化不良,硬便,胃炎,萎縮性胃炎,舌炎,悪心,胃不快感,口内炎,舌変色,嘔吐,胃食道逆流性疾患,口の感覚鈍麻/胸部不快感,胸痛,倦怠感,発熱,むくみ/膀胱炎,尿路感染,気管支炎,鼻咽頭炎,上気道感染/食欲減退/関節痛,背部痛,側腹部痛,筋力低下/浮動性めまい,味覚異常,頭痛,傾眠,認知機能障害/不眠症/排尿困難,膿尿,排尿躊躇(ちゅうちょ)/せき,鼻乾燥,咽頭不快感,発声障害/皮膚乾燥,湿疹,かゆみ,発疹,じん麻疹,血管浮腫,多形紅斑,剥脱(はくだつ)性皮膚炎/潮紅
(2)検査などでわかる副作用……白血球増多,白血球減少,血小板増多,血小板減少/尿沈渣陽性/CK上昇,尿酸上昇,総コレステロール上昇,カリウム上昇,尿糖陽性/クレアチニン上昇,BUN上昇,尿タンパク陽性/高血圧

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると口内乾燥,便秘,排尿困難などの副作用が現れるおそれがある薬剤……抗コリン薬,三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬),フェノチアジン系薬剤(フェノチアジン系薬剤),モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き),アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),フルコナゾール(深在性真菌治療薬),ミコナゾール(カンジダ治療薬))
(2)併用すると本剤の作用が弱まる可能性がある薬剤……リファンピシン(リファンピシン),フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン
(3)併用するとQT延長が現れるおそれがある薬剤……QT延長をおこすことが知られている薬剤

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27