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アシクロビル

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

皮膚科・泌尿器科の薬/皮膚科の薬(アレルギー用薬を含む)

解説タイトル

抗ヘルペスウイルス薬(1)

一般名 解説

アシクロビル
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 200mg 1錠 21.20円
錠剤 / 400mg 1錠 36.70円

製薬会社 解説

マイランEPD=ヴィアトリス

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

抗ヘルペスウイルス薬

規制 解説

使用量と回数 解説

単純疱疹:1回200mg(顆粒剤は0.5g,シロップは2.5mL,ドライシロップは0.25g)を1日5回。帯状疱疹:1回800mgを1日5回。その他の適応症・小児の場合:処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

200mg 包装コード:M 008 200 本体コード:M 008
400mg 包装コード:M 010 400 本体コード:M 010

その他 解説

保険収載年:1988/8

アシクロビル錠200mg(ヴィアトリス)

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

単純疱疹/帯状疱疹/[ファムシクロビルを除く]造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制,性器ヘルペスの再発抑制(体重40kg以上の小児のみ)/[バラシクロビル塩酸塩のみ]水痘

解説 解説

選択毒性の優れた抗ウイルス薬としては最初のもので,ウイルスのDNAの複製を阻害することで効果を示すといわれています。アシクロビルはヘルペスウイルスに効く医薬品として最初に開発されたものです。内服して薬効が持続する時間が短いため,1日4~5回内服する必要があります。
バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグ(体内で代謝されてから作用が現れる薬)です。服用後吸収され,肝臓で分解されてアシクロビルになります。また,ファムシクロビルはアシクロビルと似た作用のある薬で,肝臓でペンシクロビルに代謝されて抗ウイルス活性を示すプロドラッグです。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*アシクロビル(ゾビラックス)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはバラシクロビル塩酸塩に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……腎機能障害,腎機能が低下している人/肝機能障害/高齢者
(3)服用期間……本剤は,単純疱疹の治療では5日間,帯状疱疹の治療では7日間服用し,改善の兆しがみられないか,悪化する場合には他の治療法に切りかえます。ただし,初発型性器ヘルペスは重症化する場合があるため,10日間まで服用できます。
(4)小児への投与……小児の性器ヘルペスの再発抑制には,体重40kg以上にかぎり服用できます。成人の性器ヘルペスの再発抑制には使えません。
(5)水分の補給……脱水症状をおこしやすい人(高齢者など)は服用中,水分を十分に補給してください。
(6)過量服用……本剤を過量に服用すると,精神神経症状(頭痛,錯乱など)や腸管症状(吐きけ,嘔吐など)が現れる危険性が高くなるので,必ず処方医に指示された服用量を守ってください。異常を感じたら直ちに処方医へ連絡してください。一般に精神神経症状は本剤の服用中止により回復します。
(7)危険作業……本剤を服用すると意識障害などが現れることがあるので,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。特に腎機能障害がある人は意識障害などが現れやすいので,状態によっては危険作業を行わないようにします。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・低出生体重児・新生児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

[すべての製剤](1)アナフィラキシーショック,アナフィラキシー(呼吸困難,血管浮腫など)。(2)汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少,播種性血管内凝固症候群(DIC),血小板減少性紫斑病。(3)急性腎障害,尿細管間質性腎炎。(4)精神神経症状(意識障害(昏睡),せん妄,妄想,幻覚,錯乱,けいれん,てんかん発作,麻痺,脳症など)。(5)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(6)呼吸抑制,無呼吸。(7)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(8)肝炎,肝機能障害,黄疸。(9)急性膵炎。
[ファムシクロビルのみ](10)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。(11)多形紅斑。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発熱,発疹,水疱,紅斑,じん麻疹,かゆみ,固定薬疹,光線過敏症)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……出血,紫斑/肝腫大/血尿,膿尿,排尿困難,乏尿,結晶尿,尿閉/下痢,軟便,吐きけ,嘔吐,腹痛,胃痛,心窩部(しんかぶ)痛,胃不快感,消化不良,食欲不振,胃炎,舌炎,口渇,便秘,鼓腸放屁/傾眠,眠け,ふるえ,めまい,感情鈍麻,意識障害,見当識障害,情動失禁,うつ状態,そう状態,集中力障害,徘徊(はいかい),離人症,興奮,健忘,多弁,不眠,不安,言語障害,独語,異常感覚,運動失調,歩行異常,不随意運動,れん縮,しびれ感,眼振/動悸,頻脈,不整脈,胸痛/関節痛,筋肉痛/頭痛,悪寒,発熱,全身倦怠感,失神,蒼白,ほてり,むくみ,脱力感,筋力低下/肺炎,咽頭炎,呼吸困難,喘鳴,胸水,疼痛,難聴,結膜炎,視力異常,味覚障害,脱毛,発汗
(3)検査などでわかる副作用……貧血,白血球・好酸球・好塩基球増多,血小板増多・減少,リンパ球増多・減少,顆粒球減少/肝機能検査値異常(AST・ALT上昇など)/BUN・クレアチニン上昇,尿円柱,タンパク尿/血圧上昇,血圧低下/トリグリセリド・コレステロール上昇,A/G比低下,尿糖,アルブミン低下,カリウム上昇,低ナトリウム血症,血清タンパク低下
(4)精神神経系の副作用……腎機能障害や腎機能の低下している人(高齢者を含む)は,精神神経系の副作用がおこりやすいので十分に注意してください。

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……プロベネシド(プロベネシド),シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬
(2)併用すると相互に作用が強まることがある薬剤……ミコフェノール酸モフェチル(ミコフェノール酸モフェチル
(3)本剤との併用で中毒症状が現れることがある薬剤……テオフィリン(テオフィリン

海外評価 解説

  • 4点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27