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ちうらじーる

チウラジール

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

内分泌疾患の薬/甲状腺の薬

解説タイトル

抗甲状腺製剤

一般名 解説

プロピルチオウラシル
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 50mg 1錠 9.80円

製薬会社 解説

ニプロES

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗甲状腺ホルモン

規制 解説

使用量と回数 解説

初期量として1日300mgを3~4回に分けて服用。重症時には1日400~600mg。機能亢進症状がほぼ消失したら1~4週間ごとに徐々に減量し,維持量1日50~100mgを1~2回に分けて服用。小児・妊婦の場合は処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

50mg 本体コード:TT:252

その他 解説

保険収載年:1967/10

チウラジール錠50mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

甲状腺機能亢進症

解説 解説

甲状腺機能が高まっているためにおこるバセドウ病の治療には,1950年頃から生体内でL-サイロキシンの生合成を阻止する薬剤が使用されています。この製剤の副作用としては,造血組織に対する障害が多いので,白血球数の減少に特に注意することが必要です。

使用上の注意

警告 解説

[チアマゾール]重い無顆粒球症が,主に服用開始後2カ月以内に発現し,死亡に至った例も報告されています。少なくとも服用開始後2カ月間は原則として2週に1回の定期的な血液検査を行い,無顆粒球症の症状(咽頭痛,発熱など)が現れた場合には速やかに処方医に連絡してください。

基本的注意 解説

*メルカゾール,チウラジールの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/[プロピルチオウラシルのみ]本剤の服用後,肝機能が悪化した人
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/中等度以上の白血球減少または他の血液障害
(3)定期検査……(1)妊娠している人が服用すると,胎児・新生児に甲状腺の障害などがおこることがあります。妊婦または妊娠している可能性のある人は,定期的に甲状腺機能検査を受ける必要があります。(2)[チアマゾール]服用開始後2カ月間は,原則として2週に1回,それ以降も定期的に白血球分画を含めた血液の検査を受ける必要があります。(3)[プロピルチオウラシル]定期的に肝機能検査も受ける必要があります。
(4)その他……
[チアマゾール]
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(2)抗好中球細胞質抗体(ANCA)陽性血管炎症候群(急速進行性腎炎症候群,肺出血など)。(3)汎血球減少,再生不良性貧血,無顆粒球症,白血球減少。(4)低プロトロンビン血症,第Ⅶ因子欠乏症,血小板減少,血小板減少性紫斑病。(5)肝機能障害,黄疸。(6)SLE(全身性エリテマトーデス)様症状。
[チアマゾールのみ](7)インスリン自己免疫症候群(低血糖など)。(8)横紋筋(おうもんきん)融解症。(9)多発性・移動性関節炎。
[プロピルチオウラシルのみ](10)アナフィラキシー(かゆみ,発疹,顔面浮腫,呼吸困難など)。(11)薬剤性過敏症症候群(発疹,発熱,リンパ節腫脹など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……脱毛,色素沈着,かゆみ,紅斑,多形紅斑/悪心・嘔吐,下痢,食欲不振/頭痛,めまい,末梢神経異常/発疹,じん麻疹,発熱/こむらがえり,筋肉痛,関節痛/倦怠感,リンパ節の腫れ,唾液腺肥大,むくみ,味覚異常(苦味,味覚減退など)
(2)検査などでわかる副作用……AST・ALT上昇/CK上昇/好酸球増多

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用に変化が現れる薬剤……クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム),ジギタリス製剤(ジギタリス製剤

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27