お薬検索

ちろなみん

チロナミン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

内分泌疾患の薬/甲状腺の薬

解説タイトル

甲状腺製剤

一般名 解説

リオチロニンナトリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 5μg 1錠 9.80円
錠剤 / 25μg 1錠 10.10円

製薬会社 解説

武田

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

甲状腺ホルモン

規制 解説

劇薬(25μg錠のみ)

使用量と回数 解説

初回1日5~25μgから開始し,1~2週間間隔で徐々に増量,維持量1日25~75μg。

識別コード 解説

5μg 包装コード:228 5 本体コード:228 5
25μg 本体コード:229 25

その他 解説

保険収載年:1961/1

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[チラーヂンS散剤を除く]粘液水腫,クレチン症,甲状腺機能低下症(原発性・下垂体性),甲状腺腫,慢性甲状腺炎(リオチロニンナトリウムのみ)
[チラーヂンS散剤の適応症]乳幼児甲状腺機能低下症

解説 解説

甲状腺は首の喉頭前下部にあり,サイロキシンとトリヨードサイロニンという2種類のホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンの働きは,ブドウ糖の腸管からの吸収と肝臓でのグリコーゲンの分解を促して,血糖値を上昇させたり,タンパク質や脂質の分解を促進したりするもので,ひと口でいえば新陳代謝の促進です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*リオチロニンナトリウム(チロナミン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……新鮮な心筋梗塞
(2)慎重に服用すべき場合……重い心臓・血管系障害(狭心症,陳旧性心筋梗塞,動脈硬化症,高血圧症など)/副腎皮質機能不全,脳下垂体機能不全/糖尿病/高齢者
(3)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック。(2)狭心症,うっ血性心不全。(3)肝機能障害,黄疸。(4)(副腎皮質機能不全,脳下垂体機能不全のある人の場合)副腎クリーゼ(全身倦怠感,血圧低下,尿量低下,呼吸困難など)。
[レボチロキシンナトリウム水和物のみ](5)(低出生体重児,早産児に)晩期循環不全(血圧低下,尿量低下など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹など)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……以下の症状の場合には過剰投与のおそれがあります。心悸亢進,脈拍増加,不整脈/ふるえ,不眠,頭痛,めまい,発汗,神経過敏・興奮・不安感・躁うつ/食欲不振,嘔吐,下痢/筋肉痛,月経障害,体重減少,脱力感,皮膚の潮紅
(3)検査などでわかる副作用……肝機能検査値の異常(AST・ALT・γ-GTP上昇)

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム))/交感神経刺激剤(アドレナリン,ノルアドレナリン,エフェドリン塩酸塩・メチルエフェドリン含有製剤(エフェドリン塩酸塩ほか))→心臓病の人の冠不全のリスクを増大させます。
(2)本剤との併用で作用に変化が現れる薬剤……強心配糖体,血糖降下薬
(3)併用すると本剤の吸収を遅延させたり減少させたりするおそれがある薬剤……コレスチラミン・コレスチミド(コレスチラミン),鉄剤(鉄補給剤),アルミニウム含有制酸剤(制酸剤),沈降炭酸カルシウム(制酸剤),炭酸ランタン水和物(高リン血症治療薬(1)),セベラマー塩酸塩(高リン血症治療薬(2)
(4)併用すると本剤の血中濃度が低下するおそれがある薬剤……フェニトイン製剤(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体
(5)本剤との併用で甲状腺ホルモン値を低下させるおそれがある薬剤……アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),経口エストロゲン製剤(卵胞ホルモン)(結合型エストロゲン,エストラジオール,エストリオールなど)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • A

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27