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ようかかりうむ

ヨウ化カリウム

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

ビタミン剤と栄養補給・貧血・止血の薬/アミノ酸・ミネラル

解説タイトル

ヨウ化カリウム

一般名 解説

ヨウ化カリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

末剤 /  1g 11.30円

製薬会社 解説

小堺

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

ヨウ素製剤

規制 解説

劇薬(50mg丸を除く)

使用量と回数 解説

処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

その他 解説

保険収載年:1949/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

甲状腺機能亢進症を伴う甲状腺腫,ヨード欠乏による甲状腺腫(ヨウ化カリウム丸を除く),慢性気管支炎・ぜんそくに伴う喀痰排出困難,第3期梅毒
[日医工,マイランEPD=ヴィアトリス:ヨウ化カリウム/日医工:ヨウ化カリウム丸のみの適応症]放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減

解説 解説

ヨウ素は,生体内ではほとんどが甲状腺に存在し,甲状腺ホルモンの原料として使われています。本剤は,甲状腺の機能に対して二つの方向に作用します。ヨウ素不足などで機能が低下してホルモンの分泌が少なくなったときに服用すると機能が亢進し,一方で,甲状腺機能亢進症でホルモンの分泌が過剰になったときに服用すると逆に機能を抑制します。また,本剤は気管支粘膜の分泌を増大させて粘度を低下させる作用があるため,去痰薬としても使用されます。
その他,原発事故による放射性ヨウ素の内部被曝は甲状腺がん,甲状腺機能低下症などの障害のリスクを高めます。本剤は,体内に取り込まれた放射性ヨウ素を速やかに尿中に排出する作用があるため,放射線障害の予防・低減にも使われます(日医工のヨウ化カリウム・ヨウ化カリウム丸,マイランEPD=ヴィアトリスのヨウ化カリウムのみ)。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ヨウ化カリウム丸の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはヨウ素に対するアレルギーの前歴/肺結核(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減の場合を除く)
(2)慎重に服用すべき場合……甲状腺機能亢進症/甲状腺機能低下症/腎機能障害/先天性筋強直症/高カリウム血症/低補体血症性じん麻疹様血管炎またはその前歴/肺結核(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減の場合)/ヨード造影剤アレルギーの前歴/ジューリング疱疹状皮膚炎またはその前歴
(3)妊婦の服用……(1)妊婦または妊娠している可能性のある人は,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用し,原則として反復服用は避けてください。胎児が甲状腺腫や甲状腺機能異常をおこすことがあります。(2)妊娠後期に本剤を服用した妊婦より産まれた新生児には,甲状腺機能検査を実施し,甲状腺機能の低下を認めた場合には甲状腺ホルモン補充療法などの処置を行います。新生児の甲状腺機能の低下により知的発達に影響を及ぼすおそれがあるためです。
(4)授乳婦の服用……授乳中の人は,本剤の服用中および服用後の一定期間は授乳を避けてください。本剤が母乳中へ移行し,乳児に皮疹や甲状腺機能抑制をおこすことがあります。
(5)小児の服用……小児が服用すると,皮疹や甲状腺機能抑制をおこすことがあります。新生児は,原則として反復服用を避けてください。また,新生児の服用後には甲状腺機能の検査を行い,甲状腺機能の低下を認めた場合には甲状腺ホルモン補充療法などの処置を行います。新生児の甲状腺機能の低下により知的発達に影響を及ぼすおそれがあるためです。

重大な副作用 解説

(1)長期連用によるヨウ素中毒(結膜炎,鼻炎,気管支炎など)。(2)長期連用によるヨウ素悪液質(皮膚の荒れ,体重減少,心悸亢進,抑うつなど)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹など)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……悪心・嘔吐,胃痛,下痢,口腔・咽喉の灼熱感,金属味覚,歯痛,歯肉痛,血便(消化管出血)/甲状腺機能低下症,頭痛,息切れ,かぜ症状,不規則性心拍,皮疹,原因不明の発熱, 首・咽頭の腫脹

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると甲状腺機能低下作用・甲状腺腫発症作用が強まることがある薬剤……リチウム製剤(躁病に用いる薬),抗甲状腺薬(チアマゾール・プロピルチオウラシル(抗甲状腺製剤))
(2)併用すると高カリウム血症を生じることがある薬剤……カリウム含有製剤,カリウム貯留性利尿薬(スピロノラクトン(スピロノラクトン),トリアムテレン(トリアムテレン)など),エプレレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬);以下の薬剤はミネラルコルチコイド(アルドステロン)の分泌を低下させるため,カリウム排泄を減少させます→ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)),アリスキレンフマル酸塩(直接的レニン阻害薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27