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たんさんすいそなとりうむ

炭酸水素ナトリウム

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

胃腸の薬/健胃消化剤・制酸剤など

解説タイトル

制酸剤

一般名 解説

炭酸水素ナトリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

末剤 /  10g 7.30円

製薬会社 解説

三恵

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

制酸剤

規制 解説

使用量と回数 解説

1日3~5gを数回に分けて服用。上気道炎の補助療法の場合は,1~2%液100mLを1日数回服用。

識別コード 解説

その他 解説

保険収載年:1956/9

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

胃潰瘍,十二指腸潰瘍,胃炎,胃酸過多,上部消化管機能異常
[水酸化マグネシウム,酸化マグネシウム,炭酸マグネシウムのみの適応症]便秘症/[酸化マグネシウムのみの適応症]尿路シュウ酸カルシウム結石の発生予防/[炭酸水素ナトリウムのみの適応症]アシドーシスの改善,尿酸排泄の促進,痛風発作の予防/上気道炎の補助療法/[乾燥水酸化アルミニウムゲルのみの適応症]尿中リン排泄増加に伴う尿路結石の発生予防

解説 解説

「酸がなければ潰瘍なし」といわれています。酸-アルカリの中和作用で(胃)酸をなくすのですが,反応で生じた二酸化炭素が二次的に胃壁を刺激して胃酸の分泌を促すこともあります。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*マックメット懸濁用配合DSの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……透析療法を受けている人
(2)慎重に服用すべき場合……腎機能障害/心機能障害/下痢のある人/高マグネシウム血症/リン酸塩が低下している人
(3)服用法……[水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム配合剤の顆粒剤]本剤は水に懸濁し,懸濁後は速やかに服用してください。また,本剤を水とともに経口服用するときは,コップ1杯の水とともに服用してください。
(4)定期検査……長期服用でアルミニウム脳症やアルミニウム骨症,貧血を,長期大量の服用で高マグネシウム血症,低リン酸血症およびそれに伴うクル病・骨軟化症・高カルシウム尿症をおこすことがあります。定期的に血中マグネシウム,アルミニウム,リン,カルシウム,AL-Pなどを測定することが必要です。
(5)ミルク-アルカリ症候群……服用中に牛乳や乳製品,カルシウム製剤をとると,ミルク-アルカリ症候群(高カルシウム血症,高窒素血症,アルカローシスなど)が現れることがあります。
(6)その他……
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

重大な副作用はありませんが,そのほかの副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(かゆみ,じん麻疹,血管浮腫)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……食欲不振,悪心,胃部不快感,便秘,下痢/クル病・骨軟化症
(3)検査などでわかる副作用……高マグネシウム血症,低リン酸血症,高カルシウム尿症/アルミニウム脳症,アルミニウム骨症,貧血

併用してはいけない薬 解説

[炭酸水素ナトリウム(金田直・司生堂・山善を除く)]ヘキサミン静注液→ヘキサミンの効果が弱まることがあります。

注意して併用すべき薬

(1)本剤と間隔をあけて服用すべき薬剤……テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン系抗生物質),ニューキノロン系抗菌薬(ニューキノロン剤),ビスホスフォネート系骨代謝改善薬(ビスホスフォネート製剤),ジギタリス製剤(ジギタリス製剤),甲状腺製剤(甲状腺製剤),胆汁酸製剤(ウルソデオキシコール酸)(ケノデオキシコール酸),フェキソフェナジン(フェキソフェナジン塩酸塩ほか),鉄剤(鉄補給剤),クエン酸製剤,セフジニル(セフェム系抗生物質),セフポドキシムプロキセチル(セフェム系抗生物質),ドルテグラビルナトリウム(エイズ治療薬(3)),ダサチニブ水和物(イマチニブ抵抗性がん治療薬),ガバペンチン(ガバペンチン),エルトロンボパグ オラミン(エルトロンボパグ オラミン),ラルテグラビルカリウム(エイズ治療薬(3)),リオシグアト(慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬)→本剤と併用すると吸収を妨げられるので,間隔をあけて服用します。
(2)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……ペニシラミン(ペニシラミン),ミコフェノール酸モフェチル(ミコフェノール酸モフェチル),アジスロマイシン水和物(マクロライド
(3)併用すると高マグネシウム血症をおこすことがある薬剤……活性型ビタミンD3製剤(活性型ビタミンD3製剤
(4)併用するとアルカイローシス(pH異常)が現れることがある薬剤……ポリスチレンスルホン酸カルシウム(高カリウム血症治療薬),ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(高カリウム血症治療薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27