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ファモチジンOD

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

胃腸の薬/胃炎・消化性潰瘍の薬

解説タイトル

ヒスタミンH2受容体拮抗薬

一般名 解説

ファモチジン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 10mg 1錠 10.10円
錠剤 / 20mg 1錠 10.10円

製薬会社 解説

日本ジェネリック

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

消化性潰瘍治療薬

規制 解説

使用量と回数 解説

胃潰瘍,十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,逆流性食道炎,ゾリンガー・エリスン症候群,上部消化管出血の場合,1回20mg(散剤2%は1g,10%は0.2g)を1日2回または1日1回40mg。胃粘膜病変の場合は,1回10mgを1日2回または1日1回20mg。

識別コード 解説

10mg 包装コード:1 JG 本体コード:1 JG
20mg 包装コード:2 JG 本体コード:2 JG

その他 解説

保険収載年:1988/7

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

胃潰瘍,十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍(ニザチジンを除く),逆流性食道炎,ゾリンガー-エリスン症候群(ニザチジン,ラフチジンを除く)/急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん,出血,発赤,浮腫)の改善
[シメチジン,ファモチジンのみの適応症]上部消化管出血(消化性潰瘍,急性ストレス潰瘍,出血性胃炎,急性胃粘膜病変による)
[ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩,ラフチジンのみの適応症]麻酔前投薬

解説 解説

抗ヒスタミン薬を開発している途中で偶然見つかった薬ですが,効果は非常によいものです。注射薬もあって,この薬剤の出現で,アメリカにおける潰瘍手術は従来の5分の1に減少したほどといわれています。近年開発された薬のうちでは,もっともすばらしい薬といえます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍なら,これらの薬で治癒しますが,がんの好発部位なので,胃部に異常を感じたらすぐに受診し,がんの発見を遅らせることのないようにすることが大切です。内服の場合,効果が出るまでに4~8週間の服用が必要だといわれています。
作用としては,胃粘膜壁細胞にあるヒスタミンH2受容体に特異的に拮抗することにより,胃液の分泌を抑制します。ペプシン分泌抑制作用もあるといわれています。一般にH2ブロッカーと呼ばれています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*シメチジン(タガメット),ファモチジン(ガスター,D)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……腎機能障害/肝機能障害/薬物過敏症の前歴/高齢者/[ファモチジンのみ]心疾患
(3)服用法……[ファモチジン]本剤のD錠(口腔内崩壊錠)は,舌の上にのせて唾液を浸せば舌でつぶれますが,口腔の粘膜から吸収されることはないので,唾液または水でのみ込んでください。ただし,寝たままの状態では,水なしで服用しないでください。
(4)かくされる症状……本剤を服用すると,胃がんによる症状をかくすことがあります。本剤は,胃がんではないことを確認のうえで処方されます。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(全身発赤,じん麻疹,呼吸困難など)。(2)汎血球減少症,再生不良性貧血,無顆粒球症,血小板減少,溶血性貧血(全身倦怠,脱力,皮下・粘膜下出血,発熱など)。(3)間質性腎炎,急性腎障害。(4)肝機能障害,黄疸。(5)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(6)意識障害,けいれん,ミオクローヌス。
[ファモチジン](7)横紋筋(おうもんきん)融解症。(8)QT延長。(9)間質性肺炎。(10)不全収縮。
[シメチジン](11)房室ブロックなどの心ブロック。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[ファモチジン]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹・皮疹,じん麻疹〈紅斑〉,顔面浮腫)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……便秘,下痢・軟便,口渇,悪心・嘔吐,腹部膨満感,食欲不振,口内炎/顔面潮紅,耳鳴り,徐脈,頻脈/黄疸/全身倦怠感,無気力感,頭痛,眠け,不眠,可逆性の錯乱状態,うつ状態,けいれん,意識障害,めまい/月経不順,女性化乳房,乳汁漏出症/味覚異常,筋肉痛,背部痛
(3)検査などでわかる副作用……白血球減少,好酸球増多/血圧上昇,房室ブロック/AST・ALT・AL-P・LDH・総ビリルビン上昇,肝機能異常/CK上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……[シメチジン]クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)),ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム(ベンゾジアゼピン系安定薬),トリアゾラム(ベンゾジアゼピン系催眠薬),ミダゾラムなど),抗てんかん薬(フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン)など),抗うつ薬(イミプラミン(三環系抗うつ薬),パロキセチン(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など),ベーター・ブロッカー(プロプラノロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),メトプロロール酒石酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が高血圧症のみのもの)),ラベタロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症が高血圧症のみのもの))など),カルシウム拮抗薬(ニフェジピン(カルシウム拮抗薬)など),抗不整脈薬(リドカインなど),キサンチン系薬剤(テオフィリン(テオフィリン),アミノフィリン水和物(カフェイン誘導体の強心薬)など),プロカインアミド(プロカインアミド塩酸塩),エリスロマイシン(マクロライド
(2)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……[ファモチジン]アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬))

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27