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ゆにこん

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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

呼吸器の薬/ぜんそくの薬

解説タイトル

テオフィリン

一般名 解説

テオフィリン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 100mg 1錠 9.20円
錠剤 / 200mg 1錠 14.30円
錠剤 / 400mg 1錠 17.40円

製薬会社 解説

日医工

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

ぜんそく予防・治療薬

規制 解説

劇薬(50mg・100mg錠剤,50mg・100mgカプセル剤を除く)

使用量と回数 解説

成人は1回200mgを1日2回。気管支ぜんそくの場合は1回400mgを1日1回(就寝前)も可(テオロングを除く)。ユニコン・ユニフィルLA・テオフィリン徐放U錠の場合は1日1回400mg。小児は1回100~200mg(顆粒剤は0.2g~0.4g,シロップは0.2~0.4mL/kg〈体重〉,ドライシロップは20~40mg/kg〈体重〉)を1日2回。

識別コード 解説

200mg 包装コード:830 本体コード:PF:U 200
400mg 包装コード:831 本体コード:PF:U 400
100mg 包装コード:837 本体コード:PF:U 100

その他 解説

発売年:1984/4

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

気管支ぜんそく,ぜんそく性(様)気管支炎,慢性気管支炎,肺気腫

解説 解説

カフェインに構造式が似ている化合物をキサンチン系薬剤(カフェイン誘導体の強心薬)といいます。本剤はそのうちの一つで,気管支筋のけいれんを弱める作用があるため,せき止めとして使われます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*テオフィリン(ユニフィルLA,テオドール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤または他のキサンチン系薬剤(カフェイン誘導体の強心薬)による重い副作用の前歴
(2)慎重に服用すべき場合……てんかん/甲状腺機能亢進症/急性腎炎/うっ血性心不全/肝機能障害/妊婦,妊娠している可能性のある人,産婦,授乳婦/小児,高齢者
(3)服用法……(1)徐放性製剤は,水とともに噛まずに服用してください。(2)6~15歳の小児気管支ぜんそくの場合,1回4~5mg/kgを1日2回より開始し,臨床効果と血中濃度を確認しながら調節していきます。
(4)白色物質……便の中に本剤由来の白色物質がみられることがあります。
(5)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……併用すると,本剤の血中濃度が低下するおそれがあります。服用中は摂取しないでください。
(6)たばこ……喫煙により本剤の血中濃度が低下します。また,禁煙により血中濃度が上昇し,テオフィリンの中毒症状を引きおこすことがあります。
(7)テオフィリン中毒……本剤を過量服用してテオフィリンの血中濃度が高値になると,血中濃度の上昇に伴い,消化器症状(特に吐きけ,嘔吐),精神神経症状(頭痛,不眠,不安,興奮,けいれん,せん妄,意識障害,昏睡など),心・血管症状(頻脈,心室頻拍,心房細動,血圧低下など),低カリウム血症その他の電解質異常,呼吸促進,横紋筋融解症などの中毒症状が現れやすくなります。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)けいれん,意識障害(せん妄,昏睡など),急性脳症。(2)横紋筋(おうもんきん)融解症(脱力感,筋肉痛,CKの上昇など)。(3)消化管出血(吐血,下血など)。(4)赤芽球癆(ろう),貧血。(5)アナフィラキシーショック(じん麻疹,蒼白,発汗,血圧低下,呼吸困難など)。(6)肝機能障害,黄疸。(7)頻呼吸,高血糖症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,紅斑〈多形滲出性紅斑など〉,固定薬疹)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……頭痛,めまい,ふるえ,不眠,興奮,いらいら感,不機嫌,耳鳴り,しびれ,不安,不随意運動,筋緊張亢進/動悸,頻脈,顔面潮紅,顔面蒼白/吐きけ・嘔吐,食欲不振,下痢,腹痛,胸やけ,腹部膨満感,しゃっくり/頻尿/貧血/しびれ(口,舌周囲),倦怠感,むくみ,関節痛,四肢痛,発汗,胸痛,鼻出血
(3)検査などでわかる副作用……不整脈(心室性期外収縮など)/タンパク尿/CK上昇,尿酸上昇/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH上昇/好酸球増多/低カリウム血症

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると過度の中枢神経刺激作用が現れることがある薬剤……他のキサンチン系薬剤(アミノフィリン水和物(カフェイン誘導体の強心薬),コリンテオフィリン,ジプロフィリン,カフェインなど),中枢神経興奮薬(エフェドリン塩酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか),麻黄など)
(2)併用するとベーター刺激剤の副作用(頻脈,不整脈など)が強まることがある薬剤……ベーター刺激剤(イソプレナリン塩酸塩(イソプレナリン塩酸塩)(イソプレナリン塩酸塩),クレンブテロール塩酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか),ツロブテロール塩酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか)(経皮吸収型閉塞性気道疾患治療薬),テルブタリン硫酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか),プロカテロール塩酸塩水和物(エフェドリン塩酸塩ほか)(β2-アドレナリン受容体刺激薬)など)
(3)併用すると本剤の作用が強まり,中毒症状が現れることがある薬剤……シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),メキシレチン塩酸塩(メキシレチン塩酸塩),プロパフェノン塩酸塩(プロパフェノン塩酸塩),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),塩酸シプロフロキサシン(ニューキノロン剤),ノルフロキサシン(ニューキノロン剤),トスフロキサシントシル酸塩水和物(ニューキノロン剤),プルリフロキサシン(ニューキノロン剤),エリスロマイシン(マクロライド),クラリスロマイシン(マクロライド),ロキシスロマイシン(マクロライド),チクロピジン塩酸塩(チクロピジン塩酸塩),ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬),ジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬),フルボキサミンマレイン酸塩(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),フルコナゾール(深在性真菌治療薬),ジスルフィラム(断酒薬),アシクロビル(抗ヘルペスウイルス薬(1)),バラシクロビル塩酸塩(抗ヘルペスウイルス薬(1)),インターフェロン,イプリフラボン(イプリフラボン),シクロスポリン(シクロスポリン),アロプリノール(尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬)),デフェラシロクス(鉄過剰症治療薬
(4)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……リファンピシン(リファンピシン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),ランソプラゾール(プロトンポンプ阻害薬),リトナビル(エイズ治療薬(2)
(5)併用すると相互に作用が弱まることがある薬剤……フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン
(6)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……ラマトロバン(鼻アレルギー治療薬),リルゾール(リルゾール
(7)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……ジピリダモール(アデノシン増強薬
(8)併用すると不整脈などの副作用が強まることがある薬剤……ハロタン
(9)併用するとけいれんが現れることがある薬剤……ケタミン塩酸塩

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27