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めてばにーる

メテバニール

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

呼吸器の薬/咳を鎮める薬

解説タイトル

麻薬系中枢性鎮咳薬

一般名 解説

オキシメテバノール
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 2mg 1錠 94.10円

製薬会社 解説

第一三共プロファーマ=第一三共

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

中枢性鎮咳薬

規制 解説

劇薬,麻薬

使用量と回数 解説

1日6mgを3回に分けて服用。

識別コード 解説

2mg 本体コード:SANKYO 807:2

その他 解説

保険収載年:1972/2

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩の適応症]各種呼吸器疾患における鎮咳・鎮静/疼痛時における鎮痛/激しい下痢症状の改善
[オキシメテバノールの適応症]肺結核,急・慢性気管支炎,肺がん,じん肺,感冒に伴う鎮咳

解説 解説

モルヒネと同様アヘンアルカロイドの一種で,延髄の咳嗽(がいそう)中枢に働いて,せきを止める「中枢性鎮咳薬」の代表です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩,オキシメテバノール(メテバニール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い呼吸抑制のある人/慢性肺疾患に続発する心不全/けいれん状態(てんかん重積症,破傷風,ストリキニーネ中毒)/急性アルコール中毒/アヘンアルカロイドに対するアレルギー/[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩]気管支ぜんそくの発作中/重い肝機能障害/出血性大腸炎/扁桃摘除術後またはアデノイド切除術後の鎮痛目的で使用する18歳未満の人/18歳未満の肥満,閉塞性睡眠時無呼吸症候群または重い肺疾患がある人/12歳未満の小児
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用は避けること)……[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩]細菌性下痢のある人
(3)慎重に服用すべき場合……心機能障害/呼吸機能障害/肝機能・腎機能障害/脳の器質的障害/ショック状態/薬物依存の前歴/衰弱している人/高齢者
[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩]代謝性アシドーシス/甲状腺機能低下症(粘液水腫など)/副腎皮質機能低下症(アジソン病など)/前立腺肥大による排尿障害,尿道狭窄,尿路手術後/器質性幽門狭窄,麻痺性イレウス(腸閉塞),消化管手術直後/けいれんの前歴/胆のう障害,胆石/重い炎症性腸疾患
[オキシメテバノール]新生児,小児
(4)重篤な呼吸抑制……[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩](1)重篤な呼吸抑制(息切れ,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常など)が現れるおそれがあるので,12歳未満の小児(呼吸抑制の感受性が高い)は服用してはいけません。(2)重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがあるので,18歳未満の扁桃摘除術後またはアデノイド切除術後の鎮痛に使用してはいけません。また,18歳未満の肥満,閉塞性睡眠時無呼吸症候群または重篤な肺疾患のある人は服用してはいけません。
(5)産婦……(1)分娩前に服用すると出産後,新生児に退薬症候(多動,神経過敏,不眠,ふるえなど)が現れることがあります。(2)[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩]分娩時に服用すると,新生児に呼吸抑制が現れることがあります。
(6)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,めまいがおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩]服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩]12歳未満は服用禁忌。12歳以上の小児での安全性は未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)薬物依存(連用中に急激に減少あるいは中止すると発汗,流涙,悪心,嘔吐,下痢,腹痛,頭痛,不眠,不安,ふるえなどの退薬症候が現れることがある)。
[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩](2)呼吸抑制(息切れ,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常など)。(3)錯乱,せん妄。(4)無気肺,気管支けいれん,喉頭浮腫。(5)麻痺性イレウス,中毒性巨大結腸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……不整脈,顔面潮紅/眠け,めまい,視調節障害,発汗,頭痛,頭重/悪心,嘔吐,便秘,食欲不振,口渇,腹痛,下痢/排尿障害
(3)検査などでわかる副作用……血圧変動

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

[コデインリン酸塩水和物,ジヒドロコデインリン酸塩]
(1)併用すると呼吸抑制,低血圧,顕著な鎮静・昏睡がおこることがある薬剤・薬物……中枢神経抑制薬(フェノチアジン系薬剤(フェノチアジン系薬剤),バルビツール酸系薬剤(バルビツール酸誘導体)など),吸入麻酔薬,モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き),三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬),ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの))/アルコール
(2)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)など)
(3)併用すると麻痺性イレウス(腸閉塞)に至る重い便秘,尿貯留がおこるおそれがある薬剤……抗コリン作動性薬剤
(4)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……ナルメフェン塩酸塩水和物(飲酒量低減薬
[オキシメテバノール]
(1)併用すると呼吸抑制,低血圧,顕著な鎮静・昏睡がおこることがある薬剤・薬物……中枢神経抑制薬(フェノチアジン系薬剤(フェノチアジン系薬剤),バルビツール酸系薬剤(バルビツール酸誘導体)など),吸入麻酔薬/アルコール
(2)併用すると本剤の効果が弱まるおそれがある薬剤……ナルメフェン塩酸塩水和物(飲酒量低減薬

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27