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べざとーるえすあーる

ベザトールSR

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/脂質異常症の薬

解説タイトル

フィブラート系薬剤

一般名 解説

ベザフィブラート
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 100mg 1錠 14.10円
錠剤 / 200mg 1錠 17.60円

製薬会社 解説

キッセイ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

高脂血症治療薬(脂質異常症用薬)

規制 解説

使用量と回数 解説

1日400mgを2回に分けて服用。

識別コード 解説

100mg 包装コード:100mg BT 100 本体コード:BT 100
200mg 包装コード:200mg BT 200 本体コード:BT 200

その他 解説

保険収載年:1994/12

べザトールSR錠200mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

高脂血症

解説 解説

高脂血症(脂質異常症)の治療は,まず基本である食事療法を行い,さらに運動療法や高血圧・喫煙・肥満などの虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞など)の危険因子の軽減を十分行った上で,それでもなお不十分なら薬物療法を開始します。薬を服用しているからといって,食事療法をなおざりにしないでください。
フィブラート系の薬剤はコレステロールを低下させる薬として古くから使用されていましたが,HMG-CoA還元酵素阻害薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)が発売されてからは,新しいタイプのものが,主として中性脂肪(TG:トリグリセリド)低下の目的で処方されます。
なお,ここで取り上げたすべての製剤は,胎児にさまざまな悪影響を及ぼすため,妊婦または妊娠している可能性のある人には「禁忌薬(服用してはいけない薬)」となっています。また,これらの製剤は乳汁中への移行が報告されているため,授乳婦の場合,クロフィブラート,フェノフィブラートは「禁忌」,ペマフィブラートは「原則禁忌,やむを得ず服用する場合は授乳を中止」,ベザフィブラートは「服用するときは授乳を中止」です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ベザフィブラート(ベザトールSR)などの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……妊婦または妊娠している可能性のある人/授乳婦(ベザフィブラート,ペマフィブラートを除く)
[ベザフィブラート,フェノフィブラート,ペマフィブラート]本剤の成分に対するアレルギーの前歴
[フェノフィブラート]血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上またはクレアチニンクリアランスが40mL/分未満の腎機能障害/肝機能障害/胆のう疾患
[クロフィブラート]胆石またはその前歴
[ベザフィブラート]人工透析(腹膜透析を含む)をしている人/腎不全などの重い腎疾患/血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の人
[ペマフィブラート]重い肝機能障害,Child-Pugh分類BまたはCの肝硬変,胆道閉塞/胆石/シクロスポリン(シクロスポリン),リファンピシン(リファンピシン)の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……腎疾患/HMG-CoA還元酵素阻害薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)(プラバスタチンナトリウム,シンバスタチン,フルバスタチンナトリウムなど)の服用中/血清クレアチニン値が1.5mg/dLを超える人/肝機能障害またはその前歴/胆石またはその前歴/抗凝血薬の服用中/スルフォニル尿素系血糖降下薬(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系))(グリベンクラミド,グリクラジド,グリメピリドなど),ナテグリニドおよびインスリンの使用中/高齢者
〈注〉肝機能障害は,日本の添付文書では「慎重服用」となっていますが,イギリスでは「Contraindication(禁忌)」とされています。
(3)横紋筋融解症……腎機能の検査値に異常がみられる人が,本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)(プラバスタチンナトリウム,シンバスタチン,フルバスタチンナトリウムなど)を併用すると急激な腎機能悪化を伴う横紋筋(おうもんきん)融解症(「重大な副作用」参照)が現れやすくなります。治療上やむを得ない場合にのみ処方されます。
(4)服用法……[ベザフィブラート]本剤は徐放錠なので,割ったり,砕いたりしないでそのまま服用してください。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

[すべての製剤](1)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)と,それに伴う重い腎機能障害(急性腎障害など)。
[ベザフィブラート,フェノフィブラートのみ](2)肝機能障害,黄疸。
[ベザフィブラートのみ](3)ショック,アナフィラキシー(顔面浮腫,口唇の腫脹など)。(4)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),多形紅斑。
[クロフィブラートのみ](5)無顆粒球症。
[フェノフィブラートのみ](6)膵炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[ベザフィブラート]
(1)服用を中止し,すぐ処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,光線過敏症)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……筋けいれん,筋肉痛
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……傾眠,不眠,しびれ感,頭痛,めまい/胃潰瘍,胸やけ,口渇,腹痛,吐きけ・嘔吐,食欲不振,腹部膨満感,下痢,口内炎,便秘/胆石,勃起不全,味覚異常,発熱,むくみ,頻尿,全身倦怠感,脱毛
(4)検査などでわかる副作用……BUN・クレアチニン上昇/CK上昇/血小板減少・増加,白血球減少,貧血/尿酸上昇,低血糖/AST・ALT・LDH上昇

併用してはいけない薬 解説

[ペマフィブラート]シクロスポリン(シクロスポリン),リファンピシン(リファンピシン)→本剤の血漿中濃度が上昇したとの報告があります。

注意して併用すべき薬

[ベザフィブラート]
(1)併用すると急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症(筋肉痛,脱力感など)が現れやすくなる薬剤……HMG-CoA還元酵素阻害薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)(プラバスタチンナトリウム,シンバスタチン,フルバスタチンナトリウムなど)
(2)本剤との併用で作用が強まる薬剤……抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム))
(3)本剤との併用で血中濃度が上昇することがある薬剤……フルバスタチンナトリウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬
(4)本剤との併用で低血糖症状(冷汗,強い空腹感,動悸など)が現れることがある薬剤……スルフォニルウレア系血糖降下薬(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系))(グリベンクラミド,グリクラジド,グリメピリドなど),ナテグリニド(速効型食後血糖降下薬),インスリン(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)
(5)併用すると腎機能障害が現れることがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン
(6)本剤と間隔をあけて併用すべき薬剤……陰イオン交換樹脂剤(コレスチラミン(コレスチラミン))→少なくとも2時間以上の間隔をあけて服用してください。

海外評価 解説

  • 3点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27