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いみだぷりるえんさんえん
イミダプリル塩酸塩
処方薬
種別
内服薬
大分類/中分類
血圧の薬/血圧降下薬
解説タイトル
ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
剤形/保険薬価解説
錠剤 / 2.5mg 1錠 17.80円
錠剤 / 5mg 1錠 30.30円
錠剤 / 10mg 1錠 60.40円
製薬会社解説
日本ジェネリック
先発/ジェネリック解説
ジェネリック
分類解説
血圧降下薬
規制解説
使用量と回数解説
1日1回5~10mg。重症高血圧症,腎機能障害を伴う高血圧症または腎実質性高血圧症には2.5mgから開始。1型糖尿病に伴う糖尿病性腎症の場合は1日1回5mg,腎障害が重篤な人は2.5mgから開始。
識別コード解説
2.5mg 包装コード:JG E 06 本体コード:JG E 06:2.5
5mg 包装コード:JG E 07 本体コード:JG E 07:5
10mg 包装コード:JG E 08 本体コード:JG E 08:10
その他解説
保険収載年:1993/11
「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。
※以下は同じ解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的解説
解説解説
心臓や腎臓の保護作用をもち,降圧時でも各臓器の血流量が減少せず,腎臓では血流量の増加,糸球体ろ過量の増加が認められるなどの特徴から,高血圧に対する第一選択薬として用いられます。
副作用としての「せき」が2~3割の頻度で認められますが,この副作用は服薬を中止することで速やかに消失します。逆に,このせき反射が敏感になることを利用して,誤嚥性肺炎の予防に使用することもあります。
使用上の注意
警告解説
基本的注意解説
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/血管浮腫の前歴(アンジオテンシン変換酵素阻害剤などの薬剤による血管浮腫,遺伝性血管浮腫,後天性血管浮腫,特発性血管浮腫など)/デキストラン硫酸固定化セルロース,トリプトファン固定化ポリビニルアルコールまたはポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス(血液浄化療法)の施行中/アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析の施行中/アリスキレンフマル酸塩(直接的レニン阻害薬)を投与中の糖尿病の人(ただし,他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の人を除く)/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……両側性腎動脈狭窄,片腎で腎動脈狭窄のある人/高カリウム血症/重い腎機能障害/脳血管障害/高齢者
(3)急激な血圧低下……本剤の初回服用後,一過性の急激な血圧低下(ショック症状,意識喪失,呼吸困難などを伴う)をおこすことがあります。何らかの異常を感じたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(4)空(から)ぜき……服用中,空ぜきが続いたら,ACE阻害薬による副作用ではないかと疑ってください。処方医や薬剤師にあなたの考えを伝えてください。
(5)危険作業に注意……本剤を服用すると,めまい,ふらつきなどをおこすことがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用解説
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用解説
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……貧血/抑うつ,めまい,頭痛,眠け,いらいら感,不眠/動悸,起立性低血圧,胸痛,調律障害(頻脈,徐脈)/舌炎,便秘,腹痛,食欲不振,吐きけ・嘔吐,下痢,消化不良,口内炎/黄疸/せき,咽頭炎・喉頭炎,ぜんそく,しわがれ声/耳鳴り,筋肉痛,倦怠感,ほてり,発熱,潮紅,口渇,味覚異常,疲労,脱力感,しびれ,インポテンス
(3)検査などでわかる副作用……BUN・クレアチニン上昇/ヘモグロビン・ヘマトクリット低下,白血球減少,好酸球増多/低血圧/AST・ALT上昇/ナトリウム低下,低血糖
併用してはいけない薬解説
(2)アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた透析→アナフィラキシーを発現することがあります。
注意して併用すべき薬
(2)本剤との併用で降圧作用が強まる薬剤……アドレナリン作働性ニューロン遮断薬(グアネチジン硫酸塩),ニトログリセリン(亜硝酸誘導体),カリジノゲナーゼ製剤(膵臓抽出精製物)
(3)本剤との併用でリチウム中毒がおこる可能性がある薬剤……炭酸リチウム(躁病に用いる薬)
(4)本剤との併用で降圧作用が弱まる薬剤……非ステロイド系解熱鎮痛薬(インドメタシン(インドール酢酸系NSAID)など),リファンピシン(リファンピシン)
(5)併用すると腎機能障害,高カリウム血症,低血圧をおこすおそれがある薬剤……アリスキレンフマル酸塩(直接的レニン阻害薬),ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))
(6)本剤との併用で血圧低下をおこすことがある薬剤……利尿降圧薬,利尿薬(ヒドロクロロチアジド(チアジド系薬剤)),カリジノゲナーゼ製剤(膵臓抽出精製物)
海外評価解説
- 3.5点
プレグナンシー・カテゴリー解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第30版(2018年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて株式会社 法研に帰属します。
データ更新日:2018/02/09