ここから本文です
お薬検索
ぷろのん
プロノン
処方薬
種別
内服薬
大分類/中分類
心臓病と不整脈の薬/不整脈の薬
解説タイトル
プロパフェノン塩酸塩
一般名解説
プロパフェノン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る
剤形/保険薬価解説
錠剤 / 100mg 1錠 41.30円
錠剤 / 150mg 1錠 49.30円
製薬会社解説
トーアエイヨー=アステラス
先発/ジェネリック解説
先発品
分類解説
不整脈治療薬
規制解説
劇薬
使用量と回数解説
1回150mgを1日3回。
識別コード解説
150mg 包装コード: 547 150mg 本体コード: 547
100mg 包装コード: 548 100mg 本体コード: 548
150mg 包装コード: 547 本体コード: 547
100mg 包装コード: 548 本体コード: 548
その他解説
保険収載年:1989/5
「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。
※以下は同じ解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
解説解説
抗不整脈薬は,作用の違いからクラスⅠ~Ⅳの4群に分類され,そのうちクラスⅠはさらにⅠa,Ⅰb,Ⅰcに分けられています(ヴォーン・ウィリアムズ分類)。
クラスⅠの薬剤は,細胞膜にあるナトリウムの出入り口(チャネル)に作用して不整脈を改善する薬(ナトリウムチャネル阻害薬)です。
本剤は局所麻酔作用を持っているクラスⅠcの不整脈治療剤で,心筋細胞に対して直接的な膜安定化作用を示します。
クラスⅠの薬剤は,細胞膜にあるナトリウムの出入り口(チャネル)に作用して不整脈を改善する薬(ナトリウムチャネル阻害薬)です。
本剤は局所麻酔作用を持っているクラスⅠcの不整脈治療剤で,心筋細胞に対して直接的な膜安定化作用を示します。
使用上の注意
警告解説
基本的注意解説
*プロパフェノン塩酸塩(プロノン)の添付文書による
(1)服用してはいけない場合……うっ血性心不全/高度の房室ブロック・洞房ブロック/リトナビル,ミラベグロン,テラプレビル,アスナプレビルの服用中
(2)慎重に服用すべき場合……基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)のある人/刺激伝導障害(房室ブロック,洞房ブロック,脚ブロックなど)/著しい洞性徐脈/肝機能障害/重い腎機能障害/血清カリウム低下の人/高齢者
(3)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……本剤を服用しているときは摂取してはいけません。本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあります。
(4)定期検査……服用中は,定期的に心電図,脈拍,血圧,心胸比の検査を受ける必要があります。特に,基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)があって心不全をおこすおそれのある人,肝機能障害・重い腎機能障害・心機能低下のある人,他の抗不整脈薬の併用者,高齢者などは頻回に心電図の検査を受けることが必要です。
(5)心臓ペースメーカー使用中……本剤は心臓ペーシングの閾値(いきち)を上昇させる可能性があります。ペースメーカー使用中の人は,適当な間隔でペーシング閾値を測定する必要があります。異常を感じたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(6)危険作業に注意……本剤を服用すると,眠けが現れることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事するときは十分に注意してください。
(7)外国での報告……心筋梗塞発症後の無症候性または軽度の症状を伴う心室性期外収縮の人を対象とした試験において,本剤の類似薬はプラセボ(偽薬)服用群に比べ死亡率が有意に増加したとの報告があります。このような状態の人は,原則として服用してはいけません。
(8)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
(1)服用してはいけない場合……うっ血性心不全/高度の房室ブロック・洞房ブロック/リトナビル,ミラベグロン,テラプレビル,アスナプレビルの服用中
(2)慎重に服用すべき場合……基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)のある人/刺激伝導障害(房室ブロック,洞房ブロック,脚ブロックなど)/著しい洞性徐脈/肝機能障害/重い腎機能障害/血清カリウム低下の人/高齢者
(3)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……本剤を服用しているときは摂取してはいけません。本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあります。
(4)定期検査……服用中は,定期的に心電図,脈拍,血圧,心胸比の検査を受ける必要があります。特に,基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)があって心不全をおこすおそれのある人,肝機能障害・重い腎機能障害・心機能低下のある人,他の抗不整脈薬の併用者,高齢者などは頻回に心電図の検査を受けることが必要です。
(5)心臓ペースメーカー使用中……本剤は心臓ペーシングの閾値(いきち)を上昇させる可能性があります。ペースメーカー使用中の人は,適当な間隔でペーシング閾値を測定する必要があります。異常を感じたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(6)危険作業に注意……本剤を服用すると,眠けが現れることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事するときは十分に注意してください。
(7)外国での報告……心筋梗塞発症後の無症候性または軽度の症状を伴う心室性期外収縮の人を対象とした試験において,本剤の類似薬はプラセボ(偽薬)服用群に比べ死亡率が有意に増加したとの報告があります。このような状態の人は,原則として服用してはいけません。
(8)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用解説
(1)心室頻拍(トルサード・ドゥ・ポアントを含む),心室細動,洞停止,洞房ブロック,房室ブロック,徐脈,失神。(2)肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用解説
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみなど)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……動悸,胸痛,黄疸
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……めまい・ふらつき,頭痛・頭重/吐きけ・嘔吐,食欲不振,腹痛,軟便・下痢,便秘,腹部膨満感/倦怠感,むくみ,味覚倒錯,ほてり,筋肉痛
(4)検査などでわかる副作用……脚ブロック/AST・ALT・AL-P・γ-GTP上昇/BUN上昇/好酸球増多/トリグリセリド上昇,尿酸の上昇
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……動悸,胸痛,黄疸
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……めまい・ふらつき,頭痛・頭重/吐きけ・嘔吐,食欲不振,腹痛,軟便・下痢,便秘,腹部膨満感/倦怠感,むくみ,味覚倒錯,ほてり,筋肉痛
(4)検査などでわかる副作用……脚ブロック/AST・ALT・AL-P・γ-GTP上昇/BUN上昇/好酸球増多/トリグリセリド上昇,尿酸の上昇
併用してはいけない薬解説
(1)リトナビル(エイズ治療薬(2))→本剤の血中濃度が大幅に上昇し,不整脈,血液障害,けいれんなどの重い副作用をおこすおそれがあります。(2)ミラベグロン(過活動膀胱治療薬(2))→QT延長,心室性不整脈などをおこすおそれがあります。(3)テラプレビル→重篤なまたは生命に危険を及ぼすような事象(不整脈,血液障害,血管れん縮など)がおこるおそれがあります。(4)アスナプレビル(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬2))→本剤の血中濃度が上昇し,不整脈がおこるおそれがあります。
注意して併用すべき薬
(1)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……メトプロロール酒石酸塩・プロプラノロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),ジゴキシン(ジギタリス製剤),アミノフィリン(カフェイン誘導体の強心薬),コリンテオフィリン,テオフィリン(テオフィリン)
(2)併用で本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……ベラパミル(カルシウム拮抗薬)
(2)併用で本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……ベラパミル(カルシウム拮抗薬)
海外評価解説
- 4.5点
プレグナンシー・カテゴリー解説
- C
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第31版(2018年8月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて株式会社 法研に帰属します。
データ更新日:2018/08/14