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ねおふぃりん

ネオフィリン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

心臓病と不整脈の薬/強心薬

解説タイトル

カフェイン誘導体の強心薬

一般名 解説

アミノフィリン水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

末剤 /  1g 10.20円
錠剤 / 100mg 1錠 5.90円

製薬会社 解説

アルフレッサ=エーザイ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

強心薬(キサンチン系)

規制 解説

劇薬(末剤のみ)

使用量と回数 解説

1日300~400mgを3~4回に分けて服用。小児では1回2~4mg/kg(体重)を1日3~4回。

識別コード 解説

100mg 本体コード:EISAI NE 100

その他 解説

保険収載年:1952/5

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

気管支ぜんそく,ぜんそく性(様)気管支炎,うっ血性心不全
[アミノフィリン水和物のみの適応症]肺気腫・慢性気管支炎などの閉塞性肺疾患における呼吸困難,肺性心,心臓ぜんそくの発作予防

解説 解説

カフェインに構造式が似ている化合物をキサンチン系薬剤といいます。その代表がテオフィリン(テオフィリン)で,アミノフィリン水和物,プロキシフィリンにはこのテオフィリンが含まれており,気管支拡張作用,心臓刺激作用,利尿作用などを有します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*アミノフィリン水和物(ネオフィリン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤または他のキサンチン系薬剤による重い副作用の前歴
(2)慎重に服用すべき場合……てんかん/甲状腺機能亢進症/急性腎炎/肝機能障害/妊婦または妊娠している可能性のある人,産婦,授乳婦,小児,高齢者
(3)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……本剤を服用しているときは摂取してはいけません。本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあります。
(4)喫煙者……喫煙により,本剤の成分のテオフィリンの血中濃度が低下します。逆に,禁煙(禁煙補助剤であるニコチン製剤使用時を含む)すると血中濃度が上昇してテオフィリンの中毒症状(吐き気・嘔吐,頭痛,動悸,不眠,興奮,けいれん,意識障害など)がおこることがあります。喫煙者が本剤を服用するときは,医師にその旨を伝え,適切に対処してください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシーショック(じん麻疹,蒼白,発汗,血圧低下,呼吸困難など)。(2)意識障害(けいれん,せん妄,昏睡など)。(3)けいれん,意識障害に続いておこる急性脳症。(4)横紋筋(おうもんきん)融解症(脱力感,筋肉痛など)。(5)肝機能障害,黄疸。(6)消化管出血(吐血,下血など)。(7)赤芽球癆(ろう)。(8)頻呼吸,高血糖症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……発疹,かゆみ,じん麻疹,紅斑(多形滲出性紅斑など),固定薬疹などのアレルギー症状
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……頭痛,不眠,神経過敏(興奮,不機嫌,いらいら感),不安,めまい,耳鳴り,ふるえ,しびれ,不随意運動,筋緊張亢進/顔面潮紅,動悸,頻脈,顔面蒼白,不整脈(心室性期外収縮など)/悪心,嘔吐,食欲不振,腹痛,下痢,腹部膨満感,消化不良,しゃっくり/頻尿/むくみ,倦怠感,関節痛,四肢痛,発汗,胸痛,鼻出血,口・舌周囲のしびれ
(3)検査などでわかる副作用……タンパク尿/血清尿酸値・CK上昇/AST・ALT・AL-P・LDH・γ-GTP上昇/貧血,好酸球増多/低カリウム血症

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると過度の中枢神経刺激作用が現れることがある薬剤……他のキサンチン系薬剤(テオフィリン(テオフィリン),ジプロフィリン,カフェインなど),中枢神経興奮薬(エフェドリン塩酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか),麻黄(まおう)など)
(2)本剤との併用で副作用(低カリウム血症,頻脈,不整脈など)が強まることがある薬剤……交感神経ベーター刺激薬(イソプレナリン塩酸塩(イソプレナリン塩酸塩)(イソプレナリン塩酸塩),クレンブテロール塩酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか),ツロブテロール塩酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか),テルブタリン硫酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか),プロカテロール塩酸塩水和物(エフェドリン塩酸塩ほか))
(3)併用するとけいれんが現れることがある薬剤……ケタミン塩酸塩
(4)併用すると本剤の中毒症状(吐き気・嘔吐,頭痛,動悸,不眠,興奮,けいれん,意識障害など)が現れることがある薬剤……シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),メキシレチン塩酸塩(メキシレチン塩酸塩),プロパフェノン塩酸塩(プロパフェノン塩酸塩),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),塩酸シプロフロキサシン(ニューキノロン剤),ノルフロキサシン(ニューキノロン剤),トスフロキサシントシル酸塩水和物(ニューキノロン剤),パズフロキサシンメシル酸塩,プルリフロキサシン(ニューキノロン剤),エリスロマイシン(マクロライド),クラリスロマイシン(マクロライド),ロキシスロマイシン(マクロライド),チクロピジン塩酸塩(チクロピジン塩酸塩),ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬),ジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬),フルボキサミンマレイン酸塩(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),フルコナゾール(深在性真菌治療薬),ジスルフィラム(断酒薬),デフェラシロクス(鉄過剰症治療薬),アシクロビル(抗ヘルペスウイルス薬(1)),バラシクロビル塩酸塩(抗ヘルペスウイルス薬(1)),インターフェロン,イプリフラボン(イプリフラボン),シクロスポリン(シクロスポリン),アロプリノール(尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬)
(5)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……リファンピシン(リファンピシン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),ランソプラゾール(プロトンポンプ阻害薬),リトナビル(エイズ治療薬(2)
(6)併用すると相互に作用が弱まることがある薬剤……フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン
(7)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……ジピリダモール(アデノシン増強薬
(8)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……ラマトロバン(鼻アレルギー治療薬),リルゾール(リルゾール

海外評価 解説

  • 4点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27