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ばるぷろさんなとりうむ
バルプロ酸ナトリウム
処方薬
種別
内服薬
大分類/中分類
精神神経科の薬/けいれん・てんかんの薬
解説タイトル
バルプロ酸ナトリウム
一般名解説
バルプロ酸ナトリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る
剤形/保険薬価解説
錠剤 / 100mg 1錠 9.10円
錠剤 / 200mg 1錠 6.10円
製薬会社解説
共和
先発/ジェネリック解説
ジェネリック
分類解説
抗けいれん薬
規制解説
使用量と回数解説
1日400~1,200mg(シロップ8~24mL)を2~3回に分けて服用。片頭痛発作の発症抑制の場合は,1日400~800mg(シロップ8~16mL)を2~3回に分けて服用,1日最大1,000mg(20mL)。
識別コード解説
200mg 包装コード:Kw 221:200 本体コード:Kw 221:200
100mg 包装コード:Kw 502 100 本体コード:Kw 502:100
その他解説
保険収載年:1975/3
「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。
※以下は同じ解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的解説
解説解説
なお,バルプロ酸ナトリウムには片頭痛にも効果のあることがわかり,2011年に処方目的に「片頭痛発作の発症抑制」が追加されました。
使用上の注意
警告解説
基本的注意解説
(1)服用してはいけない場合……重い肝機能障害/本剤服用中にカルバペネム系抗生物質(パニペネム・ベタミプロン,メロペネム水和物,イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム,ビアペネム,ドリペネム水和物,テビペネム ピボキシル(テビペネム ピボキシル))を併用しないこと/尿素サイクル異常症
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……妊婦または妊娠している可能性のある人
(3)慎重に服用すべき場合……肝機能障害またはその前歴/薬物過敏症の前歴/自殺企図の前歴および自殺念慮のある躁病・躁うつ病の躁状態の人/以下のような尿素サイクル異常症が疑われる人→原因不明の脳症・昏睡の前歴がある人,尿素サイクル異常症または原因不明の乳児死亡の家族歴がある人
(4)定期検査……連用中は,定期的に肝機能や腎機能,血液の検査を受ける必要があります。
(5)急な減量・中止……てんかんの人が本剤を連用中に服用量を急激に減らしたり中止したりすると,てんかん発作の重積状態が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないようにしてください。
(6)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:原則禁忌。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・低出生体重児,新生児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用解説
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用解説
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……貧血/傾眠,失調,めまい,頭痛,不眠,不穏,感覚変化,ふるえ,視覚異常,抑うつ/悪心・嘔吐,食欲不振,食欲亢進を伴う異常な体重増加,胃部不快感,腹痛,下痢,口内炎,便秘/脱毛/発疹/倦怠感,夜尿,鼻血,口渇,むくみ,月経異常(月経不順,無月経),歯肉肥厚,尿失禁,発熱
(3)検査などでわかる副作用……白血球減少,好酸球増多,低フィブリノーゲン血症,血小板凝集能低下/AST・ALT・AL-P上昇/高アンモニア血症,血尿/カルニチン減少/多のう胞性卵巣
併用してはいけない薬解説
注意して併用すべき薬
(2)併用すると本剤の作用を強める薬剤……エリスロマイシン(マクロライド),シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),サリチル酸系薬剤(アスピリン),クロバザム(ベンゾジアゼピン系抗けいれん薬)
(3)本剤との併用で作用が強まる薬剤……エトスクシミド(オキサゾリジン系抗けいれん薬),ベンゾジアゼピン系薬剤(ベンゾジアゼピン系催眠薬)(ベンゾジアゼピン系安定薬),ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),アミトリプチリン塩酸塩・ノルトリプチリン塩酸塩(三環系抗うつ薬),ラモトリギン(ラモトリギン)
(4)併用すると副作用が強まる薬剤……クロナゼパム(ベンゾジアゼピン系抗けいれん薬)(アブサンス重積:欠神発作重積がおきたとの報告あり)
海外評価解説
- 5.5点
プレグナンシー・カテゴリー解説
- D
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第32版(2019年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて株式会社 法研に帰属します。
データ更新日:2019/02/19