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せれにかあーる

セレニカR

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/けいれん・てんかんの薬

解説タイトル

バルプロ酸ナトリウム

一般名 解説

徐放性バルプロ酸ナトリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

顆粒剤 / 40% 1g 29.10円
錠剤 / 200mg 1錠 12.90円
錠剤 / 400mg 1錠 21.10円

製薬会社 解説

興和

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗けいれん・てんかん薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日400~1,200mgを1~2回に分けて服用(顆粒剤およびセレニカRは1日1回)。片頭痛発作の発症抑制の場合は,1日400~800mgを1~2回に分けて服用(顆粒剤およびセレニカRは1日1回),1日最大1,000mg。

識別コード 解説

200mg 包装コード:603:200mg 本体コード:603
400mg 包装コード:604:400mg 本体コード:604

その他 解説

保険収載年:1990/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作・混合発作)および,てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌,易怒(いど)性など)の治療/躁(そう)病および躁うつ病の躁状態の治療/片頭痛発作の発症抑制

解説 解説

比較的新しい抗てんかん薬で,広い適応症を持っています。脳内GABA(ガンマアミノ酪酸)濃度,ドパミン濃度を高めて脳内の抑制系を賦活(活性化)し,けいれん発作を防止すると考えられています。なお,バルプロ酸ナトリウムには片頭痛にも効果のあることがわかり,2011年に処方目的に「片頭痛発作の発症抑制」が追加されました。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*バルプロ酸ナトリウム(デパケン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い肝機能障害/カルバペネム系抗生物質(パニペネム・ベタミプロン,メロペネム水和物,イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム,レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム,ビアペネム,ドリペネム水和物,テビペネム ピボキシル(テビペネム ピボキシル))の使用中/尿素サイクル異常症/〔片頭痛の場合のみ〕妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用は避けること)……〔てんかん,躁病・躁うつ病の躁状態の場合〕妊婦または妊娠している可能性のある人
(3)慎重に服用すべき場合……肝機能障害またはその前歴(重い肝機能障害を除く)/薬物過敏症の前歴/自殺企図の前歴および自殺念慮のある躁病・躁うつ病の躁状態の人/以下のような尿素サイクル異常症が疑われる人→原因不明の脳症・昏睡の前歴がある人,尿素サイクル異常症または原因不明の乳児死亡の家族歴がある人/虚弱者/高齢者
(4)急な減量・中止……てんかんの人が本剤を連用中に服用量を急激に減らしたり中止したりすると,てんかん発作の重積状態が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないようにしてください。
(5)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:〔片頭痛の場合〕禁忌。〔てんかん,躁病・躁うつ病の躁状態の場合〕原則禁忌。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・低出生体重児,新生児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)劇症肝炎などの重い肝機能障害,黄疸,脂肪肝。(2)高アンモニア血症に伴う意識障害。(3)溶血性貧血,赤芽球癆(ろう),汎血球減少症,重い血小板減少,顆粒球減少。(4)急性膵炎。(5)間質性腎炎,ファンコニー症候群。(6)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(7)脳の萎縮,認知症様症状(もの忘れ,見当識障害,言語障害,知能低下,感情鈍麻など),パーキンソン様症状(静止時のふるえ,硬直,姿勢や歩行の異常など)。(8)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感,尿が赤褐色になるなど)。(9)過敏症症候群(発疹,発熱,リンパ節腫脹,肝機能障害,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現など)。(10)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(11)間質性肺炎,好酸球性肺炎(せき,呼吸困難,発熱など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……傾眠,失調,頭痛,不眠,不穏,視覚異常,感覚変化,ふるえ,めまい,抑うつ/悪心・嘔吐,食欲不振,胃部不快感,便秘,口内炎,下痢,食欲亢進,腹痛/脱毛/倦怠感,夜尿・頻尿,鼻血,口渇,むくみ,月経異常(月経不順,無月経),発熱,血尿,歯肉肥厚,体重増加,尿失禁
(3)検査などでわかる副作用……白血球減少,貧血,好酸球増多,血小板凝集能低下,低フィブリノーゲン血症/AST・ALT・AL-P上昇/多のう胞性卵巣/高アンモニア血症,カルニチン減少

併用してはいけない薬 解説

カルバペネム系抗生物質(パニペネム・ベタミプロン(カルベニン:注射薬),メロペネム水和物(メロペン:注射薬),イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム(チエナム:注射薬),レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム(レカルブリオ:注射薬),ビアペネム(オメガシン:注射薬),ドリペネム水和物(フィニバックス:注射薬),テビペネム ピボキシル (オラペネム(テビペネム ピボキシル)))→併用すると,てんかんの発作が再発することがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が弱まり,併用薬剤の作用が強まることがある薬剤……バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体)(フェノバルビタールなど)
(2)併用すると本剤の作用が弱まり,併用薬剤の作用が強まるまたは弱まることがある薬剤……フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン
(3)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……エトスクシミド(オキサゾリジン系抗けいれん薬),アミトリプチリン塩酸塩(三環系抗うつ薬),ノルトリプチリン塩酸塩(三環系抗うつ薬),ラモトリギン(ラモトリギン),ロラゼパム(注射薬),ベンゾジアゼピン系薬剤(ベンゾジアゼピン系安定薬)(ジアゼパムなど),ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム
(4)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……クロバザム(ベンゾジアゼピン系抗けいれん薬),サリチル酸系薬剤(アスピリン)(アスピリンなど),エリスロマイシン(マクロライド),シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬
(5)併用するとアブサンス重積(欠神発作重積)が現れることがある薬剤……クロナゼパム(ベンゾジアゼピン系抗けいれん薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27