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めととれきさーと

メトトレキサート

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

痛み・炎症・熱の薬/リウマチ・痛風の薬

解説タイトル

メトトレキサート

一般名 解説

メトトレキサート
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 2mg 1錠 97.40円

製薬会社 解説

田辺三菱

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

抗リウマチ薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

2mg 本体コード:TA 141

その他 解説

保険収載年:1999/5

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

関節リウマチ/局所療法で効果不十分な尋常性乾癬/関節症性乾癬,膿疱性乾癬,乾癬性紅皮症/関節症状を伴う若年性特発性関節炎

解説 解説

本剤は,関節リウマチ治療のアンカードラッグ(中心的薬剤)で,治療ガイドラインで第一選択薬に位置づけられています。長らく内服薬だけでしたが,2022年11月に注射薬(商品名:メトジェクト(メトトレキサート))が登場しました。内服薬は1週間単位の服用量を1回または2~3回に分割して服用しますが,注射薬は週に1回の皮下注射(自己注射も可)です。内服薬から注射薬へ切り替えることもできるので,その場合は処方医に相談してください。
内服薬の本剤はまた,乾癬,若年性特発性関節炎にも効果を発揮します。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤の服用によって,感染症,肺障害,血液障害などの重い副作用により,致命的な経過をたどることがあります。
(2)間質性肺炎,肺線維症などの肺障害が発現し,致命的な経過をたどることがあります。
(3)本剤は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,本剤の危険性や服用期間が長期にわたることを十分に納得したうえで,十分な知識と適応疾患の治療経験をもつ医師と緊密に連絡をとりながら服用してください。服用中,特に発熱,せき・呼吸困難などの呼吸器症状,口内炎,倦怠感などの症状が現れたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(4)腎機能が低下している場合には副作用が強く現れることがあるため,本剤の服用開始前および服用中は腎機能検査を行うなどして,状態を十分に観察することが必要です。

基本的注意 解説

*メトトレキサート(リウマトレックス)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/骨髄機能抑制/慢性肝疾患/腎機能障害/胸水や腹水などのある人/活動性結核/妊婦または妊娠している可能性のある人,授乳婦
(2)慎重に服用すべき場合……間質性肺炎,肺線維症などの肺障害またはその前歴/感染症の合併/結核の既感染者(特に結核の前歴,および胸部X線検査上で結核治癒所見のある人)/B型・C型肝炎ウイルスのキャリア/水痘/アルコール常飲者/小児,高齢者
(3)結核感染の有無……結核の前歴がある人が本剤を服用すると,結核を活動化させるおそれがあるので,事前に結核に関する十分な問診,検査を行い,結核感染の有無を確認する必要があります。結核の前歴がある人や結核感染が疑われる人は,結核の診療経験がある医師に相談し,服用の可否を判断してもらいます。
(4)服用法……(1)ふつう,初日から2日目にかけて12時間間隔で3回服用し,その後5日間は休薬して,これを1週間ごとに繰り返します。服用の仕方が複雑ですので,よく理解できるまで薬剤師にたずねてください。(2)本剤が食道にとどこおると食道潰瘍がおこることがあるので,多めの水(150mL以上)で服用してください。特に就寝直前の服用は避けるようにしてください。
(5)定期検査……骨髄抑制,肝・腎機能障害などの重い副作用がおこることがあるので,4週間ごとに血液や肝機能・腎機能,尿などの検査を受ける必要があります。
(6)生ワクチン……本剤の服用中に生ワクチンを接種してはいけません。接種するとワクチン由来の感染を増強または持続させるおそれがあります。
(7)避妊……妊娠する可能性のある人が服用する場合は,服用中および服用終了後少なくとも1月経周期は避妊してください。男性が服用する場合も,服用中および服用終了後少なくとも3カ月間は避妊してください。
(8)その他……
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(冷感,呼吸困難,血圧低下など)。(2)汎血球減少,無顆粒球症(前駆症状:発熱,のどの痛み,インフルエンザ様症状),白血球減少,血小板減少,貧血などの骨髄機能抑制,再生不良性貧血。(3)劇症肝炎,肝不全,肝組織の壊死・線維化,肝硬変。(4)急性腎障害,尿細管壊死,重症ネフロパチーなどの重い腎機能障害。(5)発熱,せき,呼吸困難などを伴う間質性肺炎,肺線維症,胸水。(6)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(7)激しい腹痛,下痢を伴った出血性腸炎や壊死性腸炎。(8)膵炎。(9)骨粗鬆症(こつそしょうしょう)。(10)肺炎,敗血症,サイトメガロウイルス感染症,帯状疱疹などの重い感染症。(11)脳症(白質脳症を含む)。(12)結核。(13)進行性多巣性白質脳症(PML;意識障害,認知機能障害,麻痺症状(片麻痺,四肢麻痺),構音障害,失語など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,発熱,じん麻疹),光線過敏症,乾癬病変局面の有痛性びらん
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……出血/リンパ節腫脹/黄疸,脂肪肝/血尿/吐きけ,腹痛,下痢,口内炎,食欲不振,嘔吐,舌炎,口唇腫脹,消化管潰瘍・出血,メレナ,イレウス/脱毛,紅斑,皮下斑状出血,皮膚潰瘍,色素沈着,色素脱出,ざ瘡(にきび),結節/頭痛,めまい,意識障害,眠け,目のかすみ,しびれ感,味覚異常,項部緊張,背部痛,錯感覚/せき,呼吸困難/無精子症,卵巣機能不全,月経不全,流産/倦怠感,動悸,胸部圧迫感,むくみ,膀胱炎,結膜炎,関節痛,耳下腺炎,悪寒
(3)検査などでわかる副作用……好酸球増多,低ガンマグロブリン血症/ALT・AST・AL-P・LDHの上昇/BUN・クレアチニン上昇,タンパク尿/低蛋白血症,血清アルブミン減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の副作用が増強することがある薬剤……サリチル酸(アスピリン)などの非ステロイド系解熱鎮痛薬,スルフォンアミド系薬剤(アセタゾラミド),テトラサイクリン(テトラサイクリン系抗生物質),クロラムフェニコール(クロラムフェニコール),フェニトイン(フェニトイン),バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体),スルファメトキサゾール・トリメトプリム (複合化学療法薬),ペニシリン(ピペラシリンナトリウムなど),プロベネシド(プロベネシド),シプロフロキサシン(ニューキノロン剤),レフルノミド(レフルノミド),プロトンポンプ阻害薬(プロトンポンプ阻害薬
(2)併用すると光線過敏症をおこすことがある薬剤……ポルフィマーナトリウム

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • X

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27