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らんつじーるこーわ

ランツジールコーワ

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

痛み・炎症・熱の薬/解熱鎮痛薬

解説タイトル

インドール酢酸系NSAID

一般名 解説

アセメタシン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 30mg 1錠 10.10円

製薬会社 解説

興和

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

解熱鎮痛消炎薬(インドール酢酸誘導体)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1回30mgを1日3~4回,1日最大180mg。急性上気道炎の場合は1回30mgを頓用,ただし原則1日2回まで,1日最大90mg。

識別コード 解説

30mg 包装コード:330 30mg 本体コード:330

その他 解説

保険収載年:1992/7

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,頸肩腕症候群,肩関節周囲炎の消炎・鎮痛/[アセメタシンのみの適応症]手術後および外傷後の消炎・鎮痛/急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛

解説 解説

インドール酢酸系の非ステロイド系解熱鎮痛薬(NSAID)の内服薬は,現在のところ,ここに示した3種類が使用されています。作用の仕組みは痛みや発熱,炎症などを増強する生理活性物質のプロスタグランジンの生合成抑制作用によるとされています。このうちアセメタシンのみは,手術後および外傷後の消炎・鎮痛,急性上気道炎の解熱・鎮痛も適応となっています。また,現在のところ健康保険の適応外ですが,アセメタシン,インドメタシンファルネシルは難病の一つの好酸球性膿疱性毛包炎の治療にも用いられています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*アセメタシン(ランツジールコーワ)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全・高血圧症・膵炎/本剤の成分,インドメタシンまたはサリチル酸系化合物(アスピリンなど)に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく(非ステロイド系解熱鎮痛薬などによるぜんそく発作の誘発)またはその前歴/トリアムテレン(トリアムテレン)の服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌)……小児
(3)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/非ステロイド系解熱鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期服用が必要であり,かつミソプロストール(プロスタグランジン製剤)による治療が行われている人/血液異常またはその前歴(重い血液異常を除く)/出血傾向/高血圧症(重い高血圧症を除く)/心機能障害(重い心機能不全を除く)/膵炎(重い膵炎を除く)/気管支ぜんそく(アスピリンぜんそくまたはその前歴のある人を除く)/てんかん,パーキンソン症候群などの中枢神経系疾患/SLE(全身性エリテマトーデス)/潰瘍性大腸炎/クローン病/感染症の合併/腎機能障害またはその前歴(重い腎機能障害を除く)/肝機能障害またはその前歴(重い肝機能障害を除く)/高齢者
(4)服用法……胃腸障害の発現を少なくするため,食直後に服用,または食物やミルク,制酸剤などとともに服用するようにしてください。
(5)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(6)過度の体温低下など……過度の体温下降,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。
(7)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,めまいが現れることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(8)その他……
・授乳婦での安全性:授乳しないことが望ましい。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー様症状(冷汗,顔面蒼白,呼吸困難,血圧低下など)。(2)消化管の穿孔(せんこう)・出血・潰瘍,腸管の狭窄・閉塞,潰瘍性大腸炎。(3)血液障害(無顆粒球症,再生不良性貧血,溶血性貧血,骨髄機能抑制)。(4)腎機能障害(急性腎障害,間質性腎炎,ネフローゼ症候群)。(5)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),剥脱(はくだつ)性皮膚炎。(6)ぜんそく発作(アスピリンぜんそく)などの急性呼吸障害。(7)けいれん,昏睡,錯乱。(8)性器出血。(9)うっ血性心不全,肺水腫。(10)血管浮腫。(11)肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)/長期連用中に角膜混濁,網膜障害の前駆症状としての霧視などの視覚異常が現れたとき
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……胃痛,胃部不快感,悪心・吐きけ・嘔吐,食欲不振,胸やけ,下痢・軟便,口内炎,胃重・胃もたれ,腹痛,腹部膨満感,便秘,舌の荒れ,口渇,口唇ヘルペス,口中の苦み/頭痛,頭重,昏迷/尿回数の減少/流涙,霧視/むくみ,しびれ感(手,口唇),顔面ほてり感,胸部しめつけ感,手のこわばり,歯肉腫脹
(3)検査などでわかる副作用……便潜血,貧血,血小板減少,顆粒球減少,血小板機能低下(出血時間の延長)/AST・ALT上昇/クレアチニン値上昇

併用してはいけない薬 解説

トリアムテレン(トリアムテレン)→併用すると相互に副作用が増強され,急性腎不全をおこすことがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……プロベネシド(プロベネシド
(2)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……アスピリン(アスピリン
(3)併用すると消化器系の副作用の発現率が上昇する薬剤……アスピリン(アスピリン
(4)本剤との併用で作用が強まり出血の危険性が増すことがある薬剤……抗凝血薬および抗血小板薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),クロピドグレル(クロピドグレル)など)
(5)本剤との併用で副作用が強まることがある薬剤……メトトレキサート(メトトレキサート)(メトトレキサート
(6)本剤との併用でリチウム中毒を呈したとの報告がある薬剤……炭酸リチウム(躁病に用いる薬
(7)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
(8)本剤との併用で利尿降圧作用が弱まることがある薬剤……ループ利尿薬(ループ利尿薬),チアジド系利尿降圧薬(チアジド系薬剤)およびその類似利尿降圧薬
(9)本剤との併用で降圧作用が弱まり,腎機能障害患者で重度の高カリウム血症が発現するおそれがある薬剤……カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン),エプレレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬
(10)本剤との併用で作用が強まることが報告されている薬剤……ジゴキシン(ジギタリス製剤
(11)本剤との併用で腎毒性が強まることがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン

海外評価 解説

  • 3点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27