お薬検索

ぽんたーる

ポンタール

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

痛み・炎症・熱の薬/解熱鎮痛薬

解説タイトル

メフェナム酸

一般名 解説

メフェナム酸
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

散剤 / 50% 1g 12.90円
細粒剤 / 98.5% 1g 18.20円
カプセル剤 / 250mg 1カプセル 7.50円
シロップ剤 / 3.25% 1mL 6.50円

製薬会社 解説

ファイザー

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

解熱鎮痛薬(アントラニル酸系)

規制 解説

使用量と回数 解説

初回500mg,以後6時間ごとに1回250mg。シロップは小児1回0.2mL/kg(体重)を頓用,ただし原則1日2回まで。急性上気道炎の場合は1回500mgを頓用(幼小児1回6.5mg/kg),ただし原則1日2回まで,1日最大1,500mg。

識別コード 解説

250mg 包装コード:250mg 本体コード:250

その他 解説

保険収載年:1967/7

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛
[メフェナム酸のみの適応症(シロップ剤を除く)]手術後・外傷後の炎症・腫脹の緩解/以下の疾患の消炎・解熱・鎮痛→変形性関節症,腰痛症,症候性神経痛,頭痛(他剤が無効な場合),副鼻腔炎,月経痛,分娩後疼痛,歯痛
[フルフェナム酸アルミニウムのみの適応症]以下の疾患の消炎・解熱・鎮痛→関節リウマチ,変形性関節症,変形性脊椎症,腰痛症,肩胛関節周囲炎,関節炎,症候性神経痛/以下の疾患の消炎・鎮痛→抜歯後,歯髄炎,歯根膜炎/以下の炎症性疾患の消炎→膀胱炎,前立腺炎,帯状疱疹,湿疹・皮膚炎,紅斑症,各科領域の手術後ならびに外傷後の炎症性反応

解説 解説

メフェナム酸の作用は,ジクロフェナクナトリウム(ジクロフェナクナトリウム)とほぼ同じです。日本でよく用いられていましたが,最近はほぼ処方されなくなりました。10社ほどが製造していたジェネリックもすべてなくなりました。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*メフェナム酸(ポンタール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全・高血圧症/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく(非ステロイド性解熱鎮痛薬などによるぜんそく発作の誘発)またはその前歴/本剤による下痢の前歴/妊娠末期
(2)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/非ステロイド性解熱鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期服用が必要であり,かつミソプロストール(プロスタグランジン製剤)による治療が行われている人/血液異常またはその前歴,出血傾向/肝機能障害・腎機能障害またはその前歴/心機能異常/アレルギーの前歴/気管支ぜんそく/SLE(全身性エリテマトーデス)/高血圧症/潰瘍性大腸炎/クローン病/食道通過障害/小児,高齢者
(3)事前に報告……本剤の服用によって,ビリルビンの検査で偽陽性を示すことがあります。検査を受けるときはその旨を伝えてください。
(4)小児……原則として,インフルエンザに伴う発熱には服用しないようにしてください。
(5)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(6)過度の体温低下など……過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。
(7)服用法……本剤が食道にとどこおると食道潰瘍がおこることがあるので,多めの水(150mL以上)で服用してください。特に就寝前は,のんですぐに横にならないようにしてください。
(8)脳炎・脳症……インフルエンザの経過中に脳炎・脳症を発症した人(おもに小児)のうち,本剤の服用者に予後不良例が多いとの報告があります。
(9)危険作業に注意……本剤を服用すると,めまい,眠けが現れることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作に注意してください。
(10)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。妊娠末期は服用しない。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(胸内苦悶,冷汗,呼吸困難,四肢しびれ感,低血圧,結膜充血など)。(2)自己免疫性溶血性貧血,無顆粒球症,顆粒球減少。(3)骨髄形成不全。(4)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(5)急性腎障害,ネフローゼ症候群,間質性腎炎。(6)消化管出血(消化性潰瘍,大腸炎,吐血,下血,血便など)。(7)劇症肝炎,肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,発赤,かゆみ,じん麻疹)/血小板減少性紫斑病/下痢,吐血
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……霧視/黄疸/軟便,胃腸障害,食欲不振,悪心,嘔吐,胃痛,腹痛,胃部不快感,口渇,便秘,鼓腸/眠け,めまい,頭痛,倦怠感,けいれん/むくみ,発熱
(3)検査などでわかる副作用……血小板機能低下(出血時間延長),血小板減少,好酸球増多/AST・ALT・AL-P上昇,肝機能障害

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム))
(2)本剤との併用で出血の危険性が増大するおそれがある薬剤……凝固第X因子阻害薬(凝固第X因子阻害薬)(第Xa因子阻害薬)
(3)本剤との併用でリチウム中毒をおこすことがある薬剤……リチウム製剤(炭酸リチウム(躁病に用いる薬))
(4)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……チアジド系利尿降圧薬(チアジド系薬剤)(ヒドロクロロチアジドなど),降圧薬(ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))など)
(5)本剤との併用で腎機能が悪化するおそれがある薬剤……降圧薬(ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))など)

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27