お薬検索

しょうにようぺれっくすはいごうかりゅう

小児用ペレックス配合顆粒

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

痛み・炎症・熱の薬/解熱鎮痛薬

解説タイトル

アセトアミノフェン

一般名 解説

アセトアミノフェン配合剤
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

顆粒剤 /  1g 6.30円

製薬会社 解説

大鵬

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

解熱鎮痛薬(アニリン系)

規制 解説

劇薬(PL・小児用ペレックス・ペレックス・サラザック・セラピナ・トーワチーム配合顆粒のみ)

使用量と回数 解説

処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

包装コード:1.0g

その他 解説

保険収載年:1962/2

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[アセトアミノフェンの適応症]急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛/頭痛,歯痛,歯科治療後の疼痛,耳痛,症候性神経痛,腰痛症,筋肉痛,打撲痛,捻挫(ねんざ)痛,変形性関節症,月経痛,分娩後痛,がんによる疼痛/小児科領域における解熱・鎮痛
[アセトアミノフェン配合剤の適応症]感冒もしくは上気道炎に伴う以下の症状の改善および緩和→〔SG配合顆粒〕感冒の解熱,耳痛,咽喉痛,月経痛,頭痛,歯痛,症候性神経痛,外傷痛/〔ペレックス配合顆粒(小児用含む)〕鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,せき,痰,頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱/〔その他の配合剤〕鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱

解説 解説

アセトアミノフェンは,アスピリン(アスピリン)にアレルギー反応がある人や,アスピリンと一緒に服用すると重い副作用をおこす可能性がある抗凝血薬や経口糖尿病薬を処方されている人の鎮痛・解熱に用います。
本剤は中枢神経系にある体温中枢に作用し,皮膚血管を拡張して熱を放散させます。比較的,副作用が軽いことが多いので,市販のOTC薬(大衆薬)の風邪薬にも配合されています。
なお,各種のがんの鎮痛に用いられるトラマドール塩酸塩と本剤の配合剤が2011年7月に承認されましたが,これについては「がん疼痛治療薬(7)」(がん疼痛治療薬(7))を参照してください。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤により重い肝機能障害が発現するおそれがあることに注意し,1日総量1500mgを超す高用量で長期服用する場合には,定期的に肝機能などを確認するなどして慎重に服用しなければなりません。
(2)本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により,アセトアミノフェンの過量服用による重い肝機能障害が発現するおそれがあることから,これらの薬剤との併用は避けてください。
※アセトアミノフェンは解熱鎮痛薬の中では小児にも使用されるように比較的安全性が高いものです。しかしながら副作用がないわけではなく,まれではありますが重大な副作用も報告されています。長期服用や過量服用の場合には特に肝機能障害への注意が必要で,2011年3月の添付文書改訂で,上記のように「警告」欄が設けられました。OTC薬(大衆薬)の鎮痛薬や風邪薬などにも広く使用されているため,併用した場合に過量服用になってしまうことも考えられます。併用薬などに関して不安がある場合には,薬剤師にご相談ください。

基本的注意 解説

*アセトアミノフェン(アセトアミノフェン原末)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく(非ステロイド系解熱鎮痛薬によるぜんそく発作の誘発)またはその前歴
(2)慎重に服用すべき場合……アルコール多量常飲者/絶食・低栄養状態・摂食障害などによるグルタチオン欠乏,脱水症状のある人/肝機能障害またはその前歴/消化性潰瘍の前歴/血液の異常またはその前歴/出血傾向/腎機能障害またはその前歴/心機能異常/アレルギーの前歴/気管支ぜんそく/高齢者,小児
(3)処方医に報告……本剤は肝臓と腎臓に対する毒性があります。肝臓や腎臓に疾患のある人が,神経痛などで鎮痛剤の処方を受けるときは,必ずそのことを処方医に伝えてください。
(4)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(5)過度の体温低下など……過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。
(6)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。(2)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),急性汎発性発疹性膿疱症。(3)ぜんそく発作の誘発。(4)劇症肝炎,肝機能障害,黄疸。(5)顆粒球減少症。(6)間質性肺炎。(7)間質性腎炎,急性腎障害。(8)薬剤性過敏症症候群(発疹,発熱,肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現などを伴う遅発性の重い過敏症状)。
[アセトアミノフェン配合剤のみ](9)剥脱(はくだつ)性皮膚炎。(10)再生不良性貧血,汎血球減少,無顆粒球症,溶血性貧血,血小板減少。(11)好酸球性肺炎。(12)乳児突然死症候群(SIDS),乳児睡眠時無呼吸発作。(13)横紋筋融解症。(14)緑内障。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……チアノーゼ
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……悪心・嘔吐,食欲不振,腹痛,下痢
(4)検査などでわかる副作用……顆粒球・血小板減少,血小板機能低下(出血時間の延長)

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で血中濃度が上昇し中毒になることがある薬剤……炭酸リチウム製剤(躁病に用いる薬
(2)本剤との併用で作用が強まる薬剤……ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム
(3)本剤との併用で作用が弱まる薬剤……チアジド系利尿降圧薬(チアジド系薬剤
(4)併用すると肝障害がおこりやすい薬剤など……カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),フェニトイン(フェニトイン),プリミドン(プリミドン),リファンピシン(リファンピシン),イソニアジド(イソニアジド),アルコール(多量常飲)
(5)併用すると過度の体温低下の頻度が高まる薬剤……抗生物質,抗菌薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27