頓服薬とは、食後や寝る前など決まった時間ではなく、症状が出たときに服用するお薬のことをいいます。
痛みや発熱、咳(せき)、狭心症の発作を抑えたり、便秘や下痢、吐き気などの症状を改善するために使われます。
よく使われる頓服薬について、その使い方と注意していただきたい点について説明します。
●解熱・鎮痛薬
発熱や頭、おなか、歯などの痛みがあるときに使用します。お薬の働きから、胃を荒らすことがあるので胃薬と一緒に服用するよう処方されることがあります。一度、服用して効果が見られず、追加して服用する場合には、5~6時間の間隔を空けて、1日に3回までの服用にしましょう。ただし、片頭痛薬は医師の指示通りに使用してください。
●下剤
便通が数日なく、さらにおなかに膨満感(張った感じ)があるときに使います。液体のお薬は医師の指示のもと、使用する量(滴数)を自分で調節できます。便秘は食事も大きく影響していますので、下剤に頼らず規則正しい食生活をすることも大切です。
●狭心症発作治療薬
舌下(ぜっか)錠やスプレー剤は1~2分で効果が現れます。いつ起こるか分からない発作に備えて、お薬の有効期限には常に注意しましょう。