車の運転に注意が必要な薬としては、めまい、ふらつき、眠気、意識障害、血圧低下、低血糖などが起こる報告のあるものが主にあげられます。睡眠薬はもちろん、風邪薬や抗菌薬、抗アレルギー薬、痛み止め、咳止めなど多岐にわたっており、内用薬だけではなく目薬や貼り薬などの外用薬も含まれます。
例えば、散瞳薬(さんどうやく)(ミドリン®P点眼液など)は眩しくて物が見えづらくなったりピントが合わなくなったりするため、また一部の緑内障治療薬(キサラタン®点眼液など)は一時的に霧がかかったように霞んで見えてしまうため、どちらも症状が回復するまでは車の運転が禁止されています。貼り薬で例をあげると、一部の狭心症治療薬(ニトロダーム®TTS®など)は血管が拡がることで頭痛が起こり、集中力や反射運動能力などが低下することがあるため、薬剤投与開始時の車の運転は禁止されています。
これらはほんの一例に過ぎませんので、自分の使っている薬が車の運転に影響があるかどうか気になったときは、医師、薬剤師に確認してみてくださいね。