はじめに
私たちの感覚は五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)として表され、さまざまな情報を得ています。特に、視覚から得られる情報量の割合は8割以上といわれています。その為、目に障害をきたすと、日常生活においてはさまざまなリスクを伴います。日本人の中途失明原因の第一位に挙げられている緑内障は、40歳以上では5%(20人に1人)が発症するといわれています。発症初期は自覚症状が乏しい為、人間ドックなどの健康診断時の眼底検査によって指摘される場合が少なくありません。当院の予防医学センターにおいては、年間15,000人の人間ドック受検者を診ており、緑内障をはじめとする主な眼科疾患の発見に努めています。