ページ内を移動するためのリンクです

Vol.034 血液型と輸血について 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


ここから本文です

医療特集

Vol.034 血液型と輸血について

NTT東日本関東病院 臨床検査部 臨床検査技師 蟹江 由美

解説:

はじめに

日本人は血液型の話が大変好きで、『血液型占い』や『血液型性格判断』などが話題になったりします。例えば「A型の人は几帳面な性格」などといった話をされた方も多いのではないでしょうか!? しかし、4つしかない血液型で性格や運勢を判定するなんて奇妙な話ですね。血液型の性格診断や占いは科学的な根拠のない迷信といわれています。日本人は献血をする人が多いこと、以前は赤ちゃんが生まれると血液型の検査が行われていたこともあり、自分の血液型を知っている人が多いということも特徴です。今回は、血液型と輸血について説明をします。

血液型とは(図1 参照)

“ABO式血液型”といって、赤血球によって分類されます。日本人の血液型は、A型40%、B型20%、O型30%、AB型10%の割合で、国によってもそれぞれ割合は異なります。

図1 世界の血液型
図1 世界の血液型

血液型の違いとは(図2 参照)

A型、B型、O型、AB型は何が違うのかというと、赤血球の表面にある抗原(マーク)が違うのです。赤血球にA抗原(マーク)があればA型、B抗原(マーク)があればB型、A抗原とB抗原両方あるのがAB型、どちらも存在しないのがO型です。また血液の中には、この抗原(マーク)と反応して破壊してしまう抗体が存在します。A型の人はB抗原と反応する抗Bが、B型の人はA抗原と反応する抗Aが存在します。AB型の人はどちらの抗体も存在せず、逆にO型の人は両方の抗体が存在します。

図2
図2

輸血について

赤血球上のA抗原量は約100万、B抗原量は約80万と非常に多く、免疫源としてとても強い抗原です。例えばA型の人にB型の赤血球が輸血されると、A型の人が持っている抗BがB型の赤血球(B抗原)と反応し、両者が結合することで輸血された赤血球が体内で破壊されてしまい、この反応によって患者さんの身体にも大変激しい症状を引き起こすことがあります。そのため輸血の際には、自分の血液型と一致した赤血球製剤を輸血する必要があります。医療機関で輸血を行う際には、患者さんやご家族から血液型の自己申告があっても、安全のためにも必ず血液型の検査を再度行ってからでないと輸血は行いません。万一、血液型の検査を実施する時間的余裕がない緊急時には、A抗原とB抗原をもたないO型の赤血球製剤を輸血します。

最後に

わが国では、赤十字血液センターの努力により安定した血液(同種血=他人の血液)の供給がされています。しかし同種血輸血は妊娠や輸血により産生された白血球、血小板、血漿蛋白質に対する抗体によって、発熱やじんましんといった副作用、肝炎ウイルスやエイズウイルスなどによる感染症を引き起こす可能性が問題視されていました。一方で、自分自身の血液を採取後2℃~6℃にて保存し、輸血が必要となった場合は自分自身の血液を輸血する方法(貯血式自己血輸血)があります。自己血輸血では、前述のような副作用や感染症はありません。手術など条件が合う患者さんには、自己血輸血をお勧めしたいと思います。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2015年11-12月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

指定場所から病院を探す

気になる症状があるときは、早めの受診をおすすめします。自宅近くや通勤途中の駅など、通いやすい場所から専門の医療機関を探してみましょう。

病院検索では、全ての診療科目一覧から探すことができます。

iタウンページで医療機関を探す

×
検索履歴(場所):

NTT東日本関東病院 人間ドックキャンペーン

セルフメディケーション税制とは

つながるタウンページ会員


ここからフッター情報です

iタウンページ&タウンページコンテンツ
iタウンページコンテンツ

ページはここまでです

ページの先頭へ戻ります