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Vol.032 食中毒検査について 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.032 食中毒検査について

NTT東日本関東病院 臨床検査部 臨床検査技師 板垣 沙紀

解説:

はじめに

温度と湿度の高い夏場は細菌性食中毒が多く発生する季節です。腹痛、下痢、吐き気などの症状があり、診察の際に細菌性食中毒が疑われる場合は糞便の培養検査をします。今回は、細菌性食中毒の検査について紹介します。

便の取り方について

図1 便の採取容器
図1 便の採取容器

当院では、図1の容器に糞便を採取します。キャップにサジが付いており、容器内には糞便中の食中毒菌が乾燥して死滅しないようにゼリーが入っています。糞便の量が少ないと正しい検査ができないため、できれば小豆粒大くらい採取し、採取後は早めに提出して下さい。時間の経過とともに食中毒菌の死滅や、糞便中の他の腸内細菌が増えて食中毒菌を検出できなくなることがあります。保存温度は室温(20~25℃)が最適です。食中毒菌の種類によっては冷やすと死滅してしまうのでご注意下さい。

検査について

採取された糞便が検査室に届いた後、培地(細菌を培養するために用いられる寒天)に塗って培養します。通常、糞便中にはたくさんの腸内細菌が存在しているので、食中毒菌を見つけるためにさまざまな培地を組み合わせて使用します(図2)。その中には一般的な腸内細菌の発育を抑えて食中毒菌を発育しやすくする培地もあります(図3)。培地に食中毒菌が生えてきた場合は、図4の様な培地を使って菌の性状を確認します。さらに、O157などの病原性大腸菌が検出された場合は、毒素の産生も検査します。培地に細菌が発育するには1~2日かかるため、最終的な結果が出るまでには通常3~4日かかります。

図2 糞便培養に使用する主な培地
図2 糞便培養に使用する主な培地
図3 サルモネラ菌を選択的に発育させる培地
図3 サルモネラ菌を選択的に発育させる培地
図4 サルモネラ菌の性状確認検査
図4 サルモネラ菌の性状確認検査

おわりに

食中毒菌は感染者の排泄物を介して二次感染する恐れがあるため、トイレの後や嘔吐物の処理後は手をよく洗い、家庭内での感染拡大を防ぎましょう。また、食中毒が原因で重度の疾患に進展することがあるため、症状が治まらない場合は医療機関の受診をおすすめします。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2015年7-8月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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