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Vol.029 貧血に関する検査 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.029 貧血に関する検査

NTT東日本関東病院 臨床検査部 臨床検査技師 伊藤 ゆづる

解説:

はじめに

貧血の診断基準はWHO(世界保健機構)によると、ヘモグロビン濃度(g/dL)が成人男性は13未満、成人女性では12未満で、また高齢者の場合は11未満とされています。一言に貧血といってもいくつかの種類があります。今回は、赤血球に関する検査についてご紹介します。

貧血の検査

貧血の検査には、様々な項目がありますが、ここでは血球数算定(血算)の中の赤血球に関する検査項目を示します(表1)。この他にも貧血の原因は精密検査で詳しく調べます。

表1 赤血球に関する検査項目
検査項目 当院参考基準値 単位  
赤血球数
(RBC)
男性:401~540
女性:374~497
×104/μL 血液の主成分です。酸素を全身に運び、二酸化炭素を回収します。
赤血球が減ると貧血となります。
ヘモグロビン濃度(Hb) 男性:13.5~16.9
女性:11.4~15.0
g/dL 赤血球の中にあり、酸素と直接結びつきます。
貧血になると十分な酸素が運べなくなり、動悸や息切れなどを自覚します。
ヘマトクリット値(Ht) 男性:39.0~51.2
女性:35.5~45.5
% 血液中の赤血球の割合です。貧血では低値となります。
平均赤血球容積(MCV) 86.3~102.6 fL 赤血球の平均的な大きさのことです。
Ht÷RBC(106/μL)×10
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH) 27.7~33.8 pg 赤血球の平均的なヘモグロビンの量です。
Hb÷RBC(×106/μL)×10
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC) 31.1~35.0 % 赤血球の容積に対するヘモグロビン量です。
Hb÷Ht
表1 赤血球に関する検査項目
赤血球数(RBC)
当院参考基準値 男性:401~540
女性:374~497
単位 ×104/μL
血液の主成分です。酸素を全身に運び、二酸化炭素を回収します。
赤血球が減ると貧血となります。
ヘモグロビン濃度(Hb)
当院参考基準値 男性:13.5~16.9
女性:11.4~15.0
単位 g/dL
赤血球の中にあり、酸素と直接結びつきます。
貧血になると十分な酸素が運べなくなり、動悸や息切れなどを自覚します。
ヘマトクリット値(Ht)
当院参考基準値 男性:39.0~51.2
女性:35.5~45.5
単位 %
血液中の赤血球の割合です。貧血では低値となります。
平均赤血球容積(MCV)
当院参考基準値 86.3~102.6
単位 fL
赤血球の平均的な大きさのことです。
Ht÷RBC(106/μL)×10
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)
当院参考基準値 27.7~33.8
単位 pg
赤血球の平均的なヘモグロビンの量です。
Hb÷RBC(×106/μL)×10
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)
当院参考基準値 31.1~35.0
単位 %
赤血球の容積に対するヘモグロビン量です。
Hb÷Ht

貧血の分類

貧血は、「赤血球指数(しすう)」により、大まかに分類されます(表2)。

日常検査で、最も多い貧血は「鉄欠乏性貧血」です。この鉄欠乏性貧血は、特に女性に多く、その名のとおり血液中の鉄分が不足することで起こる貧血です。またビタミンB12や葉酸が不足することで起こる「巨赤芽球性貧血」も有名な貧血です。

写真1:正常な赤血球像です。赤血球の大きさは均一で、その中央部が薄く染まってみえます。写真2:鉄欠乏性貧血、写真3:巨赤芽球性貧血です。正常な血液と比べると赤血球ひとつひとつの大きさや形、色(ヘモグロビン)の違いが分かります。

写真1 正常な赤血球
写真1 正常な赤血球
写真2 鉄欠乏性貧血例
写真2 鉄欠乏性貧血例
写真3 巨赤芽球性貧血例
写真3 巨赤芽球性貧血例
表2 赤血球指数による貧血の分類
  小球性低色素性貧血 正球性正色素性貧血 大球性正色素性貧血
MCV(fL) 80以下(小さい) 81~100 101以上(大きい)
MCHC(%) 30以下(低色素) 31~35 31~35
疑われる貧血の
種類
鉄欠乏性貧血 溶血性貧血 巨赤芽球性貧血
鉄芽球性貧血 出血性貧血 悪性貧血
慢性炎症 腎性貧血 不応性貧血
(骨髄異形成症候群)
サラセミア 再生不良性貧血
表2 赤血球指数による貧血の分類
小球性低色素性貧血
MCV(fL) 80以下(小さい)
MCHC(%) 30以下(低色素)
疑われる貧血の種類 鉄欠乏性貧血
鉄芽球性貧血
慢性炎症
サラセミア
正球性正色素性貧血
MCV(fL) 81~100
MCHC(%) 31~35
疑われる貧血の種類 溶血性貧血
出血性貧血
腎性貧血
再生不良性貧血
大球性正色素性貧血
MCV(fL) 101以上(大きい)
MCHC(%) 31~35
疑われる貧血の種類 巨赤芽球性貧血
悪性貧血
不応性貧血
(骨髄異形成症候群)

おわりに

貧血は様々な原因で起こります。そのため「ただの貧血」と侮らず、専門医に相談の上、精密検査(血液検査)をお勧めします。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2015年1-2月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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