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Vol.026 血液検査 血球数算定(血算) 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.026 血液検査 血球数算定(血算)

NTT東日本関東病院 臨床検査部 血液担当 主任 菊地 美幸

解説:

はじめに

私達の体を流れている血液は、骨の中にある「骨髄」という場所で造られます。血液量は体重の約8%(例えば50kgの成人では約4リットル)を占めており、その組成は液体成分の「血漿」と細胞成分の「血球」で成り立っています。血液は体の外に出て異物に触れると固まる性質があります。そのため、血球数算定に用いる血液は固まらないように採血管の中に抗凝固薬(EDTA-2K)が塗付されています。

血球数算定

血球数の算定は自動血球分析装置で行われ、その主な項目には白血球、赤血球、血小板などがあります(図1)。

図1 正常な血液(血液像標本)
図1 正常な血液(血液像標本)

白血球
(当院参考基準値:3.1 ~ 9.5×103/μL)

白血球には大きく5種類(好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球)あり、その基準値と働きについて下表に示します。

  参考基準値 働き
白血球 好中球 43.7~76.4% 細菌などの異物を食べて分解
リンパ球 16.2~47.6% 抗体(免疫グロブリン)の産生や異物への攻撃
単球 2.9~7.9% 細菌や腫瘍細胞を貪食
好酸球 0.6~9.0% アレルギー反応や慢性炎症に関与
好塩基球 0.2~1.9% アレルギー反応に関与

赤血球
(当院参考基準値:男性401 ~ 540×104/μL、女性374 ~ 497×104/μL)

赤血球は肺で酸素を取りこみ全身に運ばれ、逆に二酸化炭素を回収する役割をしています。酸素は赤血球の中にある『ヘモグロビン』と結合し運搬されます。ヘモグロビンは、鉄を含む“ヘム”という赤い色素(赤血球が赤く見えるのはこのため)と、“グロビン”という蛋白質からできています。酸素を多く含む動脈血は鮮やかな赤色、二酸化炭素を多く含む静脈血は赤黒く見え、そのため採血された静脈血は“黒っぽく”見えます。赤血球は数が少ないと酸素を運ぶ量が少なくなり、めまいやふらつきといった貧血症状になり、逆に数が多すぎると流れが悪くなり血管が詰まりやすくなります。

血小板
(当院基準値:15.1 ~ 34.9×104/μL)

血小板は傷ついた血管をふさいで血液を止める糊のような役割をしています。そのため血小板の働きに異常がある場合や数が少ないと、出血した際に止まりにくく、逆に数が多すぎると血管が詰まりやすくなります。また血小板は2~3μmと非常に小さく(例えば赤血球7~9μm)、検査の誤差要因になりやすいので注意が必要となります。特に採血が難しく採取に時間がかかり血小板が凝集してしまった時や、採血管内のEDTAと反応して血小板が凝集するような時は、分析装置が誤って低く測定してしまうことがあります(図2)。これらを見逃さないよう、臨床検査技師が顕微鏡を使い確認をしています。

図2-a 採血不良での血小板凝集像
図2-a 採血不良での血小板凝集像
図2-b EDTA依存性血小板凝集像
図2-b EDTA依存性血小板凝集像

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2014年7-8月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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