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Vol.022 長尺撮影について 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.022 長尺撮影について

NTT東日本関東病院 放射線部 特別医療技術主任 柴崎 一美

解説:

長尺撮影とは

「レントゲンを撮りましょう。」ということになった場合、胸部撮影を代表として、腹部撮影や四肢、腰椎などの骨の撮影などを一般撮影と呼んでいます。その中に長尺撮影と呼ばれる方法があり、これは脊椎全長(主に頸椎から腰椎)、下肢全長(主に股関節から足関節まで)を一つの画像として提供する撮影です。長尺画像は脊椎側湾症の診断、股関節・膝関節・足関節などの加重関節の診断、下肢立位長尺撮影よる距離計測などに用いられます。

側湾症の診断に用いる場合は、コブ法という方法を用います。脊椎のレントゲン撮影では、それぞれの椎骨は水平に積み重なって見えます。側湾症では右か左に湾曲があります。側湾カーブの頂点になっている椎体(頂椎)の上下で水平面が一番傾いた椎体の外縁から直線を延ばし、2本の交差する角度をコブ角とし、湾曲の程度を表します(図1では58°)。

コブ角が大きくなれば湾曲が大きくなるということになりますが、年齢、骨の成長程度、また原因や症状により治療方法は異なってきます。

図2
図1

下肢立位長尺画像における計測の一つは、股関節(大腿骨頭)中心から足関節(踵骨)中心を結ぶ線引き、これを下肢機能軸と呼びます(図2では体重の軸)。

この線上に膝関節が位置していれば問題はありませんが、図2では膝関節が機能軸の外側にずれており、膝関節の内側に負担がかかり炎症が起こりやすくなります。

図2
図2

長尺撮影はフィルムを使用していた時期は、2、3枚つないだ特殊フィルムを専用フォルダに入れて撮影していました。現在は一般撮影すべてがデジタル化され、フィルムを使用した撮影は行われていません。長尺撮影に用いられるのは、FPD(フラットパネルディテクタ)と呼ばれる装置ですが、撮影範囲は縦横とも最大40cm強の大きさです。この装置で長尺の画像を得るには、目的部位を2~3回に分けて撮影し、合成して1枚の画像とする処理を行っています。長尺撮影は5分程度で終了しますが、別々に撮影した画像を後処理にて合成しますので、動きに影響を受けやすい撮影です。このため撮影時に腰や足を強めに固定させていただいたり、幾度も「動かないでください」との声掛けをする場合がありますので、ご容赦ください。

3枚の画像を合成し、長尺1枚の画像を作成する場合
3枚の画像を合成し、長尺1枚の画像を作成する場合

また、下肢立位長尺撮影を受けられる方は、装置の機能上、階段2段程度の台に乗っていただく必要があり、同時に股関節、膝関節などを撮影される場合が多く、撮影方法・回数・時間に思わぬご負担をおかけする場合がありますが、放射線科スタッフは常に説明、協力を行うことを念頭に置き、安全に検査が行えるよう努めています。

最後に、撮影機器の進歩によって、より少ない放射線量での撮影が可能となってきましたが、少なからず被ばくは避けられません。当院では安心して検査を受けられるよう線量管理に努めています。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2013年11-12月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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