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Vol.020 輸血検査 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.020 輸血検査

NTT東日本関東病院 臨床検査部 臨床検査技師 高崎 佳苗

解説:

はじめに

「献血」をされたことのある方は多いことでしょう。献血で集められた血液はさまざまな血液製剤に加工され、日本赤十字社を通して、輸血が必要な患者さんの元へと届けられます。そして医療現場で、多くの人の命を救うために役立てられており、現在なくてはならない治療法です。この輸血を安全に行うために欠かせないのが「輸血検査」です。

「輸血」とは

輸血血液専用保冷庫
輸血血液専用保冷庫

貧血などの病気や、ケガや手術などで血液が不足した人に血液を補充する治療法のことです。

輸血に使われる血液製剤には、「赤血球製剤」 「血小板製剤」「新鮮凍結血漿」 「アルブミン製剤」などがあります。

輸血部では、検査だけでなく、貴重な血液製剤の適切な管理や輸血による副作用を防ぐための取り組みも行っています。どんなに対策を重ねても、予測できない副作用や、ウイルスによる感染症などのリスクがあることも事実です。

万一、輸血が原因で感染症にかかった場合に救済処置が受けられる「生物由来製品感染等被害救済制度」(※1)が2004年からスタートしています。

※1 「生物由来製品感染等被害救済制度」とは

2004年4月1日に生物由来製品感染等被害救済制度が創設されました。創設日以降に生物由来製品(※2)を適正に使用したにもかかわらず、その製品を介して感染などが発生した場合に、入院治療が必要な程度の疾病や日常生活が著しく制限される程度の障害などの健康被害について救済給付を行う制度です。感染後の発症を予防するための治療や二次感染者なども救済の対象となります。詳しくは下記ホームページ、フリーダイヤルをご利用ください。

  • 【救済制度相談窓口】
  • 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
  • 電話番号:0120-149-931(フリーダイヤル)
  • 受付時間:【月~金】9時~17時 (祝日・年末年始を除く)
  • ホームページ:http://www.pmda.go.jp/

※2 生物由来製品とは

人その他の生物(植物を除く)に由来するものを原料または材料として製造される医薬品や医療機器などです。例えば、医薬品では輸血用血液製剤やワクチンなど、医療機器ではブタ心臓弁やヘパリンを塗布したカテーテルなどさまざまな種類のものがあります。

輸血検査

輸血をする前に、患者さんの血液のタイプを調べる検査です。

この結果によって、不適合を起こしにくい血液製剤が選ばれます。

検査には、よく知られている「ABO血液型検査」のほか、「Rh血液型検査」や「不規則抗体スクリーニング検査」などがあります。

さらに、用意した血液製剤と患者さんの血液を混ぜ合わせて、適合するかどうかを確認する試験も行います。これは「交差適合試験」といいます。

血液型検査の判定例 〈A型Rh(D)+の場合〉
カード法
カード法
試験管法
試験管法

ただし、これらの検査をする時間が取れないほど緊急の場合は、交差適合試験を省いて「ABO型」が一致する血液製剤を輸血することがあります。さらに緊急の場合、どの血液型にも不適合を起こしにくいO型の赤血球を使うことがあります。

また、血小板製剤の輸血を何度も繰り返していると、輸血の効果が見られなくなったり、発熱などの副作用が現れるケースがあります。その場合、患者さんの白血球や血小板の型を調べ、型が一致する血液製剤を選んで輸血します。

自己血輸血

副作用が起きにくい輸血の方法に「自己血輸血」があります。これは、手術などで輸血が必要になることが分かっている場合、あらかじめ自分の血液を貯めておき、輸血に使うというものです。手術日や量に合わせてスケジュールを立て、1週間に1回200~400mlを計画的に採血していく「貯血式自己血輸血」という方法が一般的です。当院においても、整形外科・泌尿器科・産婦人科・心臓血管外科等で行われています。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2013年7-8月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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