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Vol.018 OSNA検査 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.018 OSNA検査

NTT東日本関東病院 臨床検査部 臨床検査技師 進藤 亜沙子

解説:

はじめに

乳癌では約3割程度の患者さんに脇の下のリンパ節(腋窩リンパ節)転移が認められます。従来は乳癌の手術ではリンパ節を根こそぎ切除する手術(腋窩リンパ節郭清)が行われていました。しかし術後に腕が腫れたりと、日常生活に支障が生じる事もあります。

そこで、癌原発病巣から直接リンパ流の流れを受け、最初に転移が起こるリンパ節(センチネルリンパ節)を取り出し手術中に転移の有無を確認して腋窩リンパ節郭清を行うか決める検査(センチネルリンパ節生検)が行われる場合があります。

センチネルリンパ節生検

センチネルリンパ節を検索するには色素などを腫瘍近くに注入してリンパの流れを確認し、センチネルリンパ節をみつけて摘出します。この手法をセンチネルリンパ節生検といいます。この摘出したセンチネルリンパ節から顕微鏡用の標本を手術中に作製して、転移の有無を診断(術中迅速診断)します。検査の結果、センチネルリンパ節に癌の転移が無ければ腋窩リンパ節郭清を行わずに手術を終えることができます。従来はこの病理組織検査のみでしたが、当院ではこの他に乳がんのリンパ節転移のより正確な診断方法の一つとして遺伝子検査(OSNA検査)を併用して術中迅速診断を行っております。

OSNA検査とは

乳癌細胞に含まれるタンパク質の一種であるサイトケラチン19の遺伝子を検出することにより、リンパ節中の少数の乳癌細胞の有無を手術中に高い精度で判定することができます。OSNA検査の最大の利点は病理組織診断ではリンパ節中央の一断面を顕微鏡でみて癌細胞を検索する検査であるのに対し、OSNA検査ではリンパ節の一部から全体を検索することができます。この検査の所要時間は約30分程度で、通常5時間ほどかかる遺伝子検査としては非常に迅速な検査方法であります。このように病理組織検査と遺伝子検査の両方を用いることにより確実に癌細胞を発見することが可能になります。

実際の検査手順としてはセンチネルリンパ節生検後、リンパ節を半分に切ります。片方をOSNA検査に、もう片方を病理組織検査に用いて迅速診断を行います。OSNA検査では切り出されたリンパ節全体を潰し、液状化して、癌細胞が持つサイトケラチン19の遺伝子を増幅させてオートメーション化された機械によってリンパ節転移の診断を行います。このように癌細胞の持つ遺伝子を増やすことにより、少ない量の癌細胞であったとしても確実に検出することが可能です。

最後に

OSNA検査を用いることによりリンパ節の小さな転移が短時間で診断結果を得ることが可能になりました。センチネルリンパ節転移の有無で患者さんの負担になる不要な腋窩リンパ節郭清を少しでも減らせるようにと始まったのがこのOSNA検査です。今後も正確な診断を行うことで患者さんの治療に貢献できることを目指していきたいです。

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本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2013年3-4月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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